劇場公開日 1991年9月14日

「【”亡き妻の意志を持った介護ベッド。”介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品。大友克洋と江口寿のタッグ作なら、そりゃ観るでしょ!】」老人Z NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”亡き妻の意志を持った介護ベッド。”介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品。大友克洋と江口寿のタッグ作なら、そりゃ観るでしょ!】

2024年3月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■厚生省が発表した老人介護全自動ベット・Z-001号機のモニターに、晴子が世話していた高沢老人が選ばれる。機械に世話されている彼を痛々しく感じる晴子だが、学校のパソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見し、高沢老人の元に急ぐ!

◆感想

・高沢老人を覆いつくす介護用ベッド。彼の自由は失われるが、そこに彼の亡き妻ハルの意志が反映されてメタモルフォーゼしていく様。

・愚かしき男が作った戦闘用ロボが、高沢老人とハルが目指す鎌倉行きを拒もうとするシーンなども実に上手く出来ている。

<看護学生の晴子が世話していた高沢老人を想い、最後まで老人の意志を叶えようと頑張る姿など、ナカナカである。
 今作は、介護問題、人間の尊厳と夫婦愛をコミカルに描いた作品なのである。>

NOBU