流血の抗争

劇場公開日:

解説

新しい資金元を求めて次々と新興都市を喰いつぶす巨大な組織暴力団と地元のヤクザの抗争を描く。脚本は「野良猫ロック 暴走集団'71」の永原秀一。監督は「男の世界」の長谷部安春。撮影は「関東幹部会」の山崎善弘がそれぞれ担当。

1971年製作/86分/日本
配給:ダイニチ映配
劇場公開日:1971年6月10日

ストーリー

ニュータウンとして一躍脚光を浴びてきた新興都市K市。秋庭一家と志村組が共存してきたこの町も、新しい利権を求めて東京から進出してきた誠心会、宇田川組のために不穏な空気に包まれ始めた。秋庭一家の代貸で二代目を襲名することになっている手塚が出所しようとしている頃、宇田川組は荒井を使って志村組につき、誠心会は星野を使って、秋庭一家の留守を預かる幹部増沢を、預り盃と称して人質同然に東京の本部に連れ去ってしまった。出所した手塚は、事情を知ると誠心会々長小峰に直談判し、増沢の身柄を自分と引きかえに帰してくれるよう頼むが、その条件として秋庭一家が志村組をつぶし宇田川組を追い払うという命令が下された。もはや手塚には誠心会の腹は読めていた。いわば身売りを強いられた手塚はその晩、志村組の大幹部吉永に会い、地元同士の同盟を結んだ。吉永とは昔なじみで、その妹雅絵と手塚は将来を誓い合っていた。その頃、手塚の生返事に業を煮やした星野は、翌朝、秋庭親分を殺し、現場に居合わせた三下、徹に志村組が殺したと証言させた。しかし、吉永の調べで犯人は星野と判明し、子分たちの怒りは誠心会に向けられた。手塚がはやる子分を制し、対抗策を練り始めた頃、星野の口車に乗せられた徹は、宇田川組の荒井を刺してしまった。宇田川組と誠心会の激突を避けるためにも、宇田川組をつぶすことを決心した手塚は殴り込みをかけるが、機に乗じた星野は志村組になだれ込み、吉永だけが重傷の末かろうじて生きのびた。まもなく宇田川組の応援部隊が続々と到着し、事が面倒になることを知った小峰は密かに大物の仲裁を頼み、まんまと成功、誠心会が秋庭一家をひとり残らず叩き殺す事で宇田川組は納得した。計画はその夜のうちに実行され、手塚が増沢の女房純子を連れて誠心ビルに到着した頃、秋庭一家は星野に襲撃され、壊滅状態に追い込まれていた。そして、増沢もビルの一室で殺されていた。怒りに燃えた手塚は、傷の回復した吉永と共に、誠心会事務所に決死の斬り込みをかけた。星野を始め、組員全員を斬り殺したが、吉永は星野の銃弾に到れ、無惨な最後をとげた。最後に残された小峰も、手塚によって倒された。

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