劇場公開日 1989年9月15日

「三國連太郎が利休だというのも意外」利休 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0三國連太郎が利休だというのも意外

2021年8月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 勅使河原監督自身が華道草月流の家元であるため、茶器などの小物が全て本物であるという。茶碗や釜がアップになるとき、その本物の威圧感が迫ってくるのだ。公開年を鑑みれば、バブル期であるためだろうか・・・

 ストーリーは秀吉と利休を中心に描かれているため、わかりやすいのだが、その他の人物は長尺にも拘わらずかなりわかりづらい。また、秀吉の命令で利休の首を斬る理由なども、朝鮮出兵に反対した点だけというのも弱い。斬新なところが本物志向という点だけだと、インパクトも弱くなってしまう。同じ勅使河原作品『砂の女』『他人の顔』の斬新な映像と比べると見劣りしてしまうのだ。

kossy
こーしっぺさんのコメント
2023年12月2日

大徳寺の等身大木造が見つかった件も理由にあるでしょう。
お前の股の下をわしが通っていたのか!
朝鮮攻めは明智討ちのようにはまいらぬと言った事も秀吉の怒りを買ったように描いています。
武士でもないお前に命を賭している武士の大変さがわかるか!という事。

こーしっぺ