与太郎戦記 女は幾万ありとても
劇場公開日:1970年4月18日
解説
舟橋和郎が前作「新・与太郎戦記」に続いて脚本を書き、「いそぎんちゃく」の弓削太郎が監督したシリーズ第四作。撮影は「続・いそぎんちゃく」の上原明が担当。
1970年製作/84分/日本
配給:大映
劇場公開日:1970年4月18日
ストーリー
女を入れない内務班に婦人が一日入隊することになり班内は蜂の巣をつついたような大騒ぎ。とくに与太郎や浅井班長はこのうえもない張りきりよう。さらに、その中に抜群のカワイコちゃん奈美子をみつけてからというもの、二人はあの手この手の接近合戦を開始した。与太郎には幸運の女神がついてまわった。彼が縫工場勤務を命じられると、奈美子も勤労動員で後を追ってくるという工合である。ここでは、博奕好きな梶班長の影響で、昼休みになるとオイチョカブが開帖されていた。与太郎は負けるにとどめるを知らず、ついに裸踊りを一さし舞うはめになった。また、仲間に加わった奈美子は女賭博師もどきの強さを発揮、兵隊たちを呆然とさせた。その頃、内務班では、ヤクザ出身の南一等兵が、物議をかもしだしていたが、与太郎の名案でこれを収めた。この一件で中隊当番に抜擢された与太郎は、営倉に入れられた南を偵察中、何となくウマが合うのを感じた。しかし、与太郎に乗馬訓練中、落馬した山崎部隊長の容態を、早とちりして、家族に死亡通知を出したことから、野戦行きの転属命令が下った。野戦行きまでの数日間与太郎は温泉にくつろぐが、そこで変態ぎみの田熊に迫られた。難をのがれた与太郎は、小料理屋で、奈美子と瓜二つの酌婦お吉と知り合い、やっと童貞を捨てられると思いきや、またしてもそれを果たすことなく、戦地に赴いていった。