山田村ワルツ
劇場公開日:1988年2月11日
解説
深刻な嫁不足に悩む山田村を舞台に独身の青年団が起こす集団見合い劇を描く。脚本は「私をスキーに連れてって」の一色伸幸が執筆。監督は「恐怖のヤッチャン」の金子修介、撮影は「国東物語」の高間賢治がそれぞれ担当。
1988年製作/94分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1988年2月11日
ストーリー
東北地方のある農村・山田村は深刻な嫁不足に悩んでいた。かつては女の子もいたのだが過疎化の波で皆、東京へ出て行ってしまったのだ。あるとき村の青年4人、農協勤めの青年団長・光一、花火師の貫太郎、僧侶のヤスオ、医者の護が見合いをすることになった。相手は東京から来たラン、スー、ミキ。残り物には福があると信じていた護があぶれたが、山田村のあまりの田舎臭さに結局、3人もふられてしまった。そんなとき天才美少女作家・綾小路麗花がスランプに陥り、田舎を求めて山田村へやって来た。そして、特産品のヤマダボチャを作る老婆・ハナと親しくなった。村長たちは光一の弟・次郎も加えた5人の若者に集団見合いをさせようと醍醐天皇の時代から伝わる“おたふく祭り”を再現することにした。TVなどで全国のブスを集めておかめの面をかぶらせたのである。光一たちはブスということは知らず有頂天。東京のロックバンド“米米クラブ”の演奏の中“おたふく祭り”は始まったが、面を取って襲ってくる女たちに村は修羅場と化してしまった。光一たちは麗花に感化され“都会が文明でくるなら村は未開で対抗しよう”と開き直り「正しい村」運動を起こした。そして、村にある電化製品を打ち壊し始めた。しかし、麗花自身、田舎を愛しながらもTVを離すことはできなかった。麗花は東京へ帰り、山田村の出来事を小説にしようとしたが、文章では表現できないことを悟った。その頃山田村ではヤマダボチャの花が狂い咲きし、花粉が空いっぱいに覆っていた。
スタッフ・キャスト
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庵光一(農協勤めの青年団長)天宮良
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神田貴太郎(花火師)米山善吉
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近藤ヤスオ(僧侶)我王銀次
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佐々木護(東京から来た医師)上杉祥三
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庵次郎(光一の弟)西川弘志
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綾小路麗花(天才少女作家)小沢なつき
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ゆりえ(レポーター)村上里佳子
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庵有希子(上京する光一の妹)小川菜摘
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ラン(貫太郎の相手)浅野なつみ
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スー(光一の相手)新井薫子
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ミキ(ヤスオの相手)川田あつ子
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堤ハナ(ヤマダボチャを愛する老婆)北林谷栄
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庵克彦(光一の父で
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健気な助役)常田富士男
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庵太郎(光一の祖父)浜村純
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桃桜(テレビ局のプロデューサー)石井光三
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バスの運転手ビートきよし
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編集者A渡辺正行
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編集者B小宮孝泰
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編集者C伊藤克信
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亀子渡辺えり
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神田亘(貫太郎の父で
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回天特攻隊の生き残り)ハナ肇
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東京のバンド米米クラブ
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捨てる男山下真司