野性の証明のレビュー・感想・評価
全17件を表示
薬師丸ひろ子の可憐な存在感
高倉健や松方弘樹など、名だたる大スター出演で、海外ロケで大規模なアクションも敢行した、角川映画の意欲作。薬師丸ひろ子のデビュー作で、骨太な男たちの中で可憐な存在感が光る。
元自衛隊の特殊部隊が殺人事件に巻き込まれた少女を引き取り育てるのだが、そのうち不穏な事件の影が忍び寄る。
脚本は荒っぽい部分もあるが、角川映画らしい迫力があって見応えはある。大野雄二の音楽も効いている。自衛隊、ミステリー、超能力要素といろいろ詰め込んで荒唐無稽の感はあるが、なぜか目が離せないエネルギーがある。
ヘリや戦車を動員したクライマックスの撮影は、カリフォルニアで行われたそうで、当時の日本映画としては破格のスケール。自衛隊の実機とは違うモデルではあるがその辺はご愛嬌。
主題歌の戦士の休息の痛切なメロディーが泣ける。
ワイルドな角川映画
今から46年前の作品で、最近BSで放送されたものを録画していたので、日本語字幕を付けて視聴しました。
終始シリアスな作品です。
主演は高倉健さん。不思議な能力がある少女を薬師丸ひろ子さんが演じました。他にも有名な俳優が沢山出演していました。
雑な出血シーンが多いのですが、戦車も登場してスケールは大きめです。
0162 わざわざ映画にする必要あんのか?
1978年公開
高倉健、薬師丸ひろ子、レイモンド・チャンドラー
ネバーギブアップ
とりあえずひっくるめて凄いぞー
と宣伝されるも観に行く価値ないなあ~
行っとるやんけ!
薬師丸ひろ子は全くそそらなく見事に大根。
結局素晴らしいのは音楽だけ。
タイトルバック「野生の序曲」
主題歌「戦士の休息」はそれぞれいい感じ。
さすが大野雄二。
森村誠一の原作も緊張感がずっと続き読み応えあるが
よくよく考えるとあり得ない設定で最終的には
日本を陥れているし、調子に乗って書かれた満州での
出来事は全くエビデンスがなく政治的に利用され、
その後日本人を苦しめることになる。
50点
初鑑賞 1978年11月2日 三番街シネマ3
パンフ購入
佐藤純彌
という人は本当に才能のない人。70年代80年代にどうしようもない駄作を連発した人。邦画はつまらない、映画といえば洋画と日本人がなってしまった理由の一端を担った監督。箸にも棒にもかからない駄作を連発しても映画を撮らせたバックは何なのだろう。現代においても山崎貴という人がいて幼稚な駄作を連発しているが、なぜか評価されたりして、またメガホンをとったりしている。高倉健をはじめとした名優を見てるだけで映画っぽさは出てるけど、ひどいものはひどいと言いましょう。
森村誠一の証明シリーズ
村人がほとんど殺された事件で、一人の少女(薬師丸ひろ子)が生き残っていた。
この少女は一部の記憶を失っており、自衛隊OBの主人公(高倉健)の養女になった。
地方の街を牛耳っている企業の不正を暴こうとしている女性記者(中野良子)が居た。
自衛隊を悪役にし、日本映画では珍しいアクション大作で、公開時は薬師丸ひろ子の可愛さも楽しんだ。
薬師丸はこの三年後に機関銃を持つ。
健サン他昭和濃い顔怪優総出演、自衛隊ヘリ戦車大爆破、角川の偏執商業映画狂。
この全てを容易く掻っ攫う原石超絶美少女たる薬師丸ひろ子の野生が証明された瞬間。
激演重鎮の中に我流ナチュラル演で孤高の薬師丸はこのたった三年後に機関銃を持ったのか。
昭和映画の幸福な奇跡に泣いた。
高倉健でなければ最後まで観るのも辛い
正直、ひどい映画だった
角川映画第三作
予算が掛けられて米本土での米軍訓練所でのロケによるそれまでの日本映画にないスケールのアクションシーンを撮ったというのは評価したい
そこに星は2個オマケする
だがそのアクションシーンも含め内容は酷い
人間の條件の戦争シーンの方が遥かに考証も迫力もスケールもスペクタクルの域にある
本作は実力もないものが背伸びして撮った映像というのが画面そのものにでており、観ている方が恥ずかしい
高倉健が主演でなければ最後まで観るのも辛い
薬師丸ひろ子のデビュー作だが、演技といえるほどのものはまだなにもない
脚本もプロットは出鱈目、しかも無駄に長い、演出も情緒に流されるものばかりでしらける
良いのは町田義人の主題歌のみ
それも終盤にわずかに流れるのみ
メディアミックスと大量のTVCMを投入したマーケティング戦略の成功だ
この内容でもヒットする時代だったのだ
ただ1982年のランボーと基本構造は似てるのは面白いと感じた
ザ・高倉健。 特殊工作員、街を牛耳る権力者、まさに昭和の構図。今の...
ザ・高倉健。
特殊工作員、街を牛耳る権力者、まさに昭和の構図。今の人からはアホ扱いされそうなありえない展開。しかし健さんだからもう超絶カッコいい。
殺戮シーンとかもう今では絶対許されぬシーンの連続です。
これ、自衛隊のイメージがかなり悪くなるんじゃ…一切の協力も得られなかった模様、納得。
昭和の総決算的豪華キャスト、見るだけで価値あり。みんなカッコいいんだよなぁ。
主題歌「戦士の休息」もいい曲、私のおはこです(笑)
そうそうたる役者陣
そうそうたる顔ぶれ。昔1回観たと思うのだけど、記憶から抜け落ちているので再視聴。ストーリーや描写が雑で雑で気になるんだけど、前半は複雑な人物関係、後半は3人でのアクションと、それなりに引っ張られた。あの独特の濃い空気感の中で、薬師丸ひろ子は一服の清涼剤なのか、それとも違和感なのか、まだ評価に苦しむところ。健さんは健さんでやはりよい。
薬師丸ひろ子を世に広めた迷作
突っ込み所満載で内容はどうでもよい作品だ。しかし、高倉健をはじめ大御所俳優が多く出演する中で、当時、中学生だった薬師丸ひろ子を世に知らしめた作品として語り継がれる映画。一度は見るべきだと思う。特にラストの死に際の涙を誘う演技は、この後の大活躍を予感させる名シーンだと思う。町田義人が歌う主題歌は名作です。
故人となった役者みるくらいしか見所なし
78年の角川映画。
これはなんというか荒唐無稽な漫画みたいな映画。
邦画低迷期に話題性優先で一発ぶち上げようと考えた角川サンは当時としては野心的で先鋭的な存在だったのでしょう。しかし今観て見ると…。
雑すぎる脚本。サスペンスと呼べないないレベルのチープな筋立て。演出もなんというかザックリ感(佐藤純彌だし)。はっきり言って酷い。当時観て心打たれた人には大切な記憶かもしれませんが…。
高倉健と薬師丸ひろ子の魅力におんぶにだっこの中身なし映画。角川大作映画の典型で映画史的に改めて見る価値はゼロですね。
ザ・カドカワ.
”レンジャー!”
訓練風景から始まる一連のシークエンス、心奪われました。
なんでそうなるの!と突っ込みドコロ満載ですが、健さんと中野良子の触れそうで触れない関係の描写や、v.s.夏八木勲という構図、ラストの健さんの行動。
記憶に残る映画体験でした。
悪役オンパレード!
丹波哲郎、三国連太郎、松方弘樹、夏八木勲、成田樹生、舘ひろし。すでに故人が多い。これだけ観客を魅了できる悪役を、いまこれだけそろえることは不可能だろう。香川照之を除いて見当たらない。
結局、この映画、高倉健以外はみんな悪い奴だ。昨今の「いい人」しか出てこない「心が温かくなる」映画やドラマの対極にあるこの作品。しかし、これこそが出版、テレビ、映画のメディアミックス戦略の先駆けである角川映画なのだ。
古くて駄目な演出ばかり目立つ
総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:40点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
古い角川映画の安っぽい演出が目に付く。人を殴る時の音、銃声に砲声、風の音などの効果音の使い方はとにかくひどい。三下役の演技や彼らとの格闘場面も昔の時代劇みたいでしょぼい。やたらと武器を持ち出して迫力を出そうとするのもいただけない。戦闘場面は現実的ではない。日本とは思えない無法地帯な物語以前に、演出の悪さがとにかく目立った。高倉健と薬師丸ひろ子以外は特に良い部分はない。
別に薬師丸ひろ子の設定が超能力少女でなくとも…
東北の山中で、村人が大量虐殺される事件が発生。少女が一人生き残り、元自衛隊員の主人公が養子として引き取る。だが、静かな生活を送っていた二人に、暗い過去が忍び寄る…。
「人間の証明」に続いて森村誠一の小説を映画化した角川映画。1978年の作品。
スケールも出演者の面々も「人間の証明」以上。自衛隊協力で、超大作の風格充分。
だけど、肝心の中身が微妙。
スケールの大きいアクション映画にしたいのか、人間を掘り下げた重厚なドラマにしたいのか、どっちつかず。
若い薬師丸ひろ子は可愛いが、超能力少女という設定が浮いている。
まだ「人間の証明」の方が一本のエンタメ映画として面白かったかも。
「人間の証明」も「野性の証明」も大野雄二が音楽を手掛けているからか、音楽が「ルパン三世」っぽい。
全17件を表示