「なかなか面白い、刺激的な時代劇エピックだ。」柳生一族の陰謀 岡崎仁さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか面白い、刺激的な時代劇エピックだ。
徳川2代将軍・秀忠が急死。毒殺という疑念の中、2人の息子(家光と忠長)の間で、跡継ぎ争いが勃発。家光の剣術指南役・柳生但馬守宗矩は、武者修行中の長男・柳生十兵衛を呼び戻す、、、。
実在した歴史上の人物を描きつつ、ストーリーは全く架空のフィクション。個別のエピソードを深く書き込み過ぎず、複雑なストーリーが、次々に展開される。エンターテイメントに富んだ作品だ。
驚くべき結末も含め、非常に世俗的で、娯楽色豊かに描いている。ストーリー自体は、良く出来ていると思う。剣闘を交えつつ、権力闘争をシニカルに描いているのも、実に興味深い。
権力の腐敗という視点で見ると、また違った面白さがある。さまざまな政治的陰謀を描いた、刺激的な時代劇エピックだ。
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