燃える男長島茂雄 栄光の背番号3
劇場公開日:1974年12月14日
解説
今年、十七年間の選手生活に別れを告げた、プロ野球・読売巨人軍の長島茂雄の栄光の足跡を記す記録映画。監督は「明日また生きる」の河辺和夫。
1974年製作/44分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1974年12月14日
ストーリー
1974年10月14日、後楽園球場。秋の陽がグランドに夕暮れを告げようとしている時、長島は独りスポット・ライトを浴びて、マウンドに立った。万雷の拍手がなりやむと、高校野球の選手宣誓のような気合のこもった声が後楽園球場に響き渡った。「昭和33年栄光の巨人軍に入団以来17年間、巨人ならびに長島茂雄のためにご声援いただき、ありがとうございました。みなさまの熱烈なご支援、応援で、今日まで野球生活がつづけられたのだと信じています。いま、私は体力の限界を知るに至り、引退を決意しました……」。昭和33年4月5日、開幕戦に新人でいきなり三番打者としてデビュー(対国鉄スワローズ、金田正一投手に四打席四三振に打ち取られる)、昭和49年10月14日の最終戦(対中日)で現役引退するまでの17年間“燃える男”“ミスター・ジャイアンツ”など様々なニックネームを与えられ、常にプロ野球の人気を独占してきた長島茂雄。スポーツ史上かつてない名声と幅広いファンを獲得。大試合での勝負強さ、華麗な守備、気迫に満ちた打撃で日本中をわかせ、「3」という数字に新しい価値と魅力を与えた偉大なる男……。「六大学野球新の8号ホーマー」「立大優勝」「デビュー戦の対金田」「天覧試合でのサヨナラホーマー」「日本シリーズで親友・杉浦との対決」そして“箱根の猛トレーニング”そして知られざる私生活のフィルムなどを集め、“燃える男・長島茂雄”の全てを浮きぼりにする。「私は今日引退をいたします。私は今後も微力ながら、巨人の新しい歴史と発展のために、今日まで皆さまにいただいた声援を糧にして、さらに勝利へ前進していく覚悟であります」花束を両手高く差し上げ“蛍の光”が流れる中、一列に並んで花道を作る巨人軍ナインひとりひとりと握手しながら、長島の眼から止めどもなく涙が流れた……。