無責任遊侠伝
劇場公開日:1964年7月11日
解説
「どろ犬」の池田一朗のオリジナル・シナリオを「ひばり チエミ いづみ 三人よれば」の杉江敏男が監督したサラリーマン喜劇。撮影もコンビの完倉泰一。
1964年製作/87分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1964年7月11日
ストーリー
上田ヒトシは生来のばく才で、勝負事には絶対負けないツイてる男。ある日上田は、勤め先のホテルの結婚披露宴で、来客の阿波商事花木常務と、花嫁を利用して賭けをはじめた。賭けに夢中になった上田は、調子にのりすぎて披露宴は大混乱。上田はホテルを馘になった。ことのいきさつを知った阿波商事社長令嬢啓子は、上田に同情し、社に迎えいれようとした。しかし気ままな生活が身についた上田は、これを嫌った。が、上田にまともな職についてもらおうとする、フィアンセの泉カネ子は、彼の唯一の弱点、犬を見るとかゆくなる“犬アレルギー”を利用して、強引に上田を納得させた。その頃会社では、大金持のバイヤー、ヘッケル氏の来日を機に、商談をまとめようと大騒動。上田と花木はヘッケルの賭け好きを利用して、見事に商談をまとめた。しかし数日後、ヘッケルが偽もので、契約金を受取ると、マカオに帰ってしまったことが解った。仰天した社長は、ただちに上田や花木らをマカオに送った。マカオに着いた上田は、持ち前の才腕を発揮して、たちまち賭場をさらった。そして意気揚々と引きあげる途中、ヘッケルをみつけ、彼の口からこのからくりの黒幕はマカオに悪名轟く張天玉であることを知った。また東京で知り合った中国娘秀玉の賭場を乗っとろうとしているのも張天玉だった。“みんなまとめて、めんどうみよう”とほぞをかためた上田は、彼の身を案じてかけつけたカネ子や啓子らと共に、張天玉が望む丁半バクチで彼らと相対した。この勝負、一度は犬の出現でしくじったものの、最後の勝負を勝ちとり、契約金も、賭場も各々の手にかえった。
スタッフ・キャスト
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上田ヒトシ植木等
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花木常務ハナ肇
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陳秀明谷啓
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犬養課長犬塚弘
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鈴木係長安田伸
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安東石橋エータロー
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佐倉桜井センリ
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泉カネ子浜美枝
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阿波啓子淡路恵子
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阿波社長有島一郎
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吉川専務由利徹
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張天玉平田昭彦
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秀玉白冰
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芳麗莫愁
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呑海和尚左卜全
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張の乾分桐野洋雄
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張の乾分天本英世
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ヘッケル氏ジョージ・ルイカー
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ボデイ・ガードチコ・ローランド
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マカオ飯店主人沢村いき雄
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ガラス拭き中島春雄
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ガラス拭き二瓶正也
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立合人マー・リー
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立会人ヘンリー伴
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ボーイ長大友伸
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花嫁浦山珠実
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花婿加藤春哉
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披露宴の客田武謙三
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司会者渋谷英男
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焼芋屋の親父夏木順平
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パチンコ屋の女雨宮貞子
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マージャンの相手関田裕
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マージャンの相手川又由希夫
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花木の運転手渡辺昌義