刑務所破り
劇場公開日:1969年8月30日
解説
藤本義一の原作『地下水脈』(週刊実話連載)を「女賭博師十番勝負」の高岩肇が脚色し、「秘剣破り」の池広一夫が監督した任侠アクション。撮影は「女左膳 濡れ燕片手斬り」の今井ひろし。
1969年製作/86分/日本
配給:大映
劇場公開日:1969年8月30日
ストーリー
古田誠は、九州で父の仇という戸宮親分を斬った。だが、それは天王寺組の納谷と刑事の森が巧みに仕掛けた罠だった。事情を知った誠は、早速二人を追ったが、逆に窮地に追いやられる始末。その急場を救ったのは大原組の常太郎だった。常太郎は誠を大阪に連れ帰ると、兄弟分の盃を交した。が、それも束の間、常太郎は天王寺組の凶刃に倒れ、誠も刑務所行きの破目となった。その頃大原組では、病床の親分富吉にかわって、娘の香織が組を取り仕きり天王寺組は、その弱体化した大原組の縄張りを狙っていた。そんな大原にとって唯一の救いは、前非を悔いた森が組のために尽していることのみだった。やがて、納谷が富吉と森に刺客を送り、刑務所にも殺し屋をさし向けた。誠はその危機を逃れると、折りからの暴風雨をついて脱獄、富吉の遺言を受けて大原組二代目組長になった。しかし、親分と兄弟分を失った誠の血はおさまらなかった。誠の短刀が納谷を葬ったのは、それから間もなくのことだった。
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