耳をすませば(1995)のレビュー・感想・評価
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いまさらですが・・・
夏はやっぱりジブリ祭り!
日テレじゃないけど・・・
いままでは流して見ていました。
そして今回、じっくりと最初から最後まで観賞。
宮崎駿監督じゃないと判りました。
江川卓さんや岸部シローさんも声優として?クレジットされていましたね。
立花隆さんの下手っぴな声の出演も今、聞くと落ち着く。
慣れとは恐ろしい。
タイトルも主人公が書いた作品名だったと分かった。
にやキュン
・団地や坂の多い町並みが細かくて見ているうちに何となく町全体が把握できていくので住民になった気になる
・SASUKEってこの頃からあるのか
・街が一望できる高低差のある地球屋の家が素晴らしいデザイン
・木漏れ日の神社にて幼馴染みの杉村の突然の告白にキュンキュン
・地球屋の一階で聖司と雫のカントリーロードからのセッションの美しさ好き
・雫の聖司の第一印象が「ヤな奴、ヤな奴、ヤな奴」の名シーン
・ファンタジックな描写は雫の創作のお話の中のみ
・猫のバロンの瞳に外からの光が入り込むとこと、終盤の聖司が雫に見せた朝日が昇るシーンが印象的
・結婚の約束を交わして物語は終わるのだけれど、地球屋のじいさんが報われない格差の恋の時計の話をしたように何となくこの二人も別れるだろううっすら思うから余計に青春を感じるんだとおもう
子供の頃に観た時は何とも思わなかったが、大人になってから観ると進路...
子供の頃に観た時は何とも思わなかったが、大人になってから観ると進路友達恋愛家族など思春期の子供が思い悩んでいることが丁寧かつ簡潔に描かれていて感動した。別の映画を観ているみたいだった。カントリーロードという歌も子供の頃はダサいと思っていたけど大人が青春時代を懐かしく回顧する歌と考えるとむちゃくちゃしっくり来る。暖かみのある作画も素晴らしい。
そこはかとなく寂しくなった
東京の多摩に住む中学生の雫さんと、聖司くんの夢と恋愛と成長の物語。(あらすじはWikipediaで確認できるので割愛させていただきます)
ふとしたきっかけでTV放映で観たのですが、
私にとっては、とにかく、暗かった。
観た後しばらく立ち直れなかった
そして、ネットにあふれる、これが最高の青春とかいう声が
多いことを知ってまた落ち込んだ。
まず、全編にあふれるリアリティのある描写と、それとは真逆の
主人公たちのピュアすぎてファンタジーの域に達している感情の揺れ動きは
作り手のご都合主義というか、自分の感覚を客観的な調整なくして
映像化してしまったという感じがした。
決して良い暮らし向きとは言えない主人公たちの日常のリアリティと
そのような環境で根拠もなく、明るい未来があることを前提に繰り広げられる主人公たちの人生。
この差の空虚感が、私をひどく切なくさせた。
たとえば、雫が住むマンションの描写、二階建てベッドで眠る姉妹のようす、
家族の風景、場のリアリティを演出するための先生同士の無意味な会話、
このリアリティさは演出を超え、メッセージとすらなっている。
確かに日常とは無意味な会話の積み重ねだし、そういうなかにこそ
人生の輝きは存在するかもしれない。
これらをきちんと見つめることで、人生は豊かになるのだろう。
しかし、これにひとたび満足してしまえば、この日常は繰り返し、
庶民は永遠に庶民でありつづけるのだという社会の枠組みのリアル
すら感じ取ってしまった。
今の時代だからか。
雫のけっして広くない自宅、進路が決まらない日常、良くもない成績
才能も開花できないまま過ぎ去る青春。
この先のふたりに明るい未来や変化を期待できるだろうか。
ネットの多くのレビューを見ると、私だけが見れなかったのかもしれない。
成功できなくなっていい、私たちはそのままで輝いているのだから。
むしろプロセスこそが、輝きなのだから。
というメッセージは、そのまま私たちの閉塞感を表してしまっている。
二人の先の日本は、暗かった。ブラック企業、就職氷河期、過労死、
派遣社員の解禁。あのまま結局は、救われないで終わる現実がありはしないか。
物語の最後は、朝日が見える丘の上で、聖司が告白し、結婚しようねと
誓うシーンで終わる。
救われない。
そこはかとなく寂しくなった。
カントリーロード、ほんといい曲。冒頭のナチュラルボイス、オリビア・...
カントリーロード、ほんといい曲。冒頭のナチュラルボイス、オリビア・ニュートンジョン、大好きでした。に比べてエンディングのカントリーロードは正直・・・
ところがところが、このエンディング曲がすごくいい曲に思えてくる。それくらいこの映画はいい。
何気ない日常、学校生活、そんな描写がほんと上手い。誰もが経験のあることなので、物語は一気に身近なものに。そしてこれも誰もが経験する恋の話へ。やな奴が気になる存在に。
ピュア、ピュア、全てがピュア。こんな時代があったなあとか、こんな素敵な恋を夢見たよなとか、誰もが自分の中の純な心を揺さぶられます。
「どうせこいつら長続きはしねえよ」そんなことをチラッと思った自分が悲しくなりました(笑)
何度見ても楽しい。見るたび、見るたび、その作品がベストに思えてくる。ジブリってやっぱすげえ!ジブリにハズレなしとはよく言ったもんだ。ハズレのジブリ、見たいもんだ(笑)
大切なことを思い出す映画
恥ずかしながら30歳目前にして初めて観ましたが、今だからこそ感じられたこともあって、感情移入して泣いてしまいました。
背伸びすることで本当の自分を知ることが出来る。子供の時に見た映画を名作だ、と思うのは思い出補正もあるかもしれませんが、これは純粋に素晴らしい映画だと思いました。
若いっていいな
小学生のとき映画館で見た。
20年以上経ち、久しぶりにテレビで見てみた。
可能性がたくさんの学生っていいなぁ。
だけど夢に向かうには勉強も必要。
こういうテーマが小学生のときは見えなかった。
あと聖司と雫の展開が急すぎることにちょっと違和感。最後の「結婚しよう」は小学生の頃から急だなと思ってた。「付き合おう」くらいでよかったのでは…
原作の柊あおいさんの耳をすませばも実家にありましたが、全然テーマやストーリーが違います。
こっちもおすすめ。
【2017年】1本目。時代の差と変わり者の雫
初めてレビューを書きます。よろしくお願いします。
今年一発目の映画が本作品であった。
といっても、最初から見た作品として、である。
過去に2回ほど見たので、これでたぶん3回目。
相変わらず面白かった。
約20年前の物語なのか、20代の私でも時代の流れが感じる場面が多々あった。
特に、図書カードである。
今やバーコードで図書の貸出をしているが、
昔は、本の後ろにある図書カードと、自分用の図書カードのセットで、貸出の手続きをしていた。
私も中学校の頃、そのような手続きだったので、「面倒だったなぁ」という記憶があるものだ。
だから、尚更、「図書カード」における時代の流れを、本作品で感じてしまったのである。
さて、映画の話に戻るが、
3回目の鑑賞で、改めて、雫の変わり者っぷりを感じられた。
おそらく、雫が小説の読みすぎであろう。
「登場人物のセリフの言い回しか!」と言いたくなるほど、一瞬ではよく分からない言い方をしていた。
でも、そういうのが雫の個性だと考えると、
なんかそういうとこも可愛らしく思えた。
あと、全体的に雫の姉ちゃんが怖かった(笑)
一人っ子なので、強く思った。
ちなみに、今話題の俳優の一人である、高橋一生さんが「天沢聖司」の声を担当していたが、
どうやら、声変わりする1週間前の声らしい。
だから、今の高橋一生さんと天沢があまり繋がらない訳だ、納得納得。
少し長く書きましたが、こんな感じで感想を書いていきたいと思います。
青春!
古いジブリ作品。
天沢君の声が高橋一生だと知り驚いた。
団地の4人家族。生活感が漂う。
二段ベッドやベランダの洗濯物などリアルだ。
図書館司書の父の台詞はものすごく棒読みで笑える。
何故だか少し訛り気味。
雫は図書館本の貸し出しカードにいつも書かれている天沢と言う男子に興味を持つ。
雫の想像する天沢君は知的で物静かな男子。
ある日、猫に導かれアンティークショップを訪ねた雫はバイオリン職人を目指す天沢に出会う。
雫の想像とかけ離れた天沢だったが2人の距離はぐっと縮まりジブリらしいラブストーリー。
カントリーロードが心地よく響きわたり、坂道や日の出の風景がとても素敵です。
若いって良いなあ〜
コンクリートロード
今になって初観賞。
小っ恥かしくなるほどの爽やかさ。
恋愛に進路にと、あれほど真っ直ぐ突き進める羨ましさ。
あんなふうに中学時代を過ごせてたらなぁ、という叶わなかった妄想が爆発。
青臭く恥ずかしくなるほど眩しい青春物語でした。
しずくはドワーフという設定。
先日この映画をハッピーエンドだと認識している友人がいたので再度地上波で見直して見ましたが、やはりこの映画はバッドエンドではないにしろハッピーエンドを示唆するストーリーでは無いと感じました。
まず、
ボーイフレンドのお爺さんは若い頃に交わした固い恋の約束は時の流れと共に薄れ、結局は守られる事は無く別の女性と結婚しています。
また猫の男爵も同じように恋を実らせられず一人で佇んでいます。
決定的なのは修理していた細工時計のテーマが主人公とボーイフレンドの事を表現しています。
細工時計のテーマは【ドワーフと妖精の住む世界が違うゆえの悲恋】です。
思い出してもらいたいのは、ボーイフレンドは一等地に住み 祖父は元PTA会長。卒業後は海外へ留学と、育ちの良くきらびやかな【妖精】で
主人公は団地住まいで将来の展望も無く 才能という宝を探す【ドワーフ】です。
主人公は夢の中でドワーフの炭鉱で目覚め、原石を探していることからも、しずく=ドワーフという設定は固いと考えます。
この時点で「叶わなかった若き日の恋」を示唆していますが
もう少し読みとくと
ボーイフレンドはラストで「もし、上手くいけばすぐに帰ってこれる」と希望的な発言をしていますが、実際は「かなり厳しく何年もかかる」という事も話しています。
そして、テーマ曲であるカントリーロードの歌詞は「故郷には帰らない」という言葉で締め括られます。
つまりはお爺さんや男爵、細工時計のストーリーのように
しずく達の若い恋は時と共に消えていってしまうという事が読み解けます。
私はこの映画は非常に奥が深く、楽しく、伏線の張りかたもスマートでとても好きです。
あの頃、必ず添い遂げると決意していた恋は大人となった今では「若気の至り」「良い思い出」となっている方は多いと思いますが、この映画はまさにその若かりし時を思い出させる映画だと思います。
"Whisper of the heart" is the most romantic Ghibli film
"Whisper of the heart" was directed by Yoshifumi Kondo and screenplay by Hayao Miyazaki.
This is well-known for a featured song called Country Road that Shizuku writes its lyrics and composes it in the story. Till I saw this film, I didn't know that that music was actually from Ghibli, though I'd listened to it so many times in lots of places before that. Such a fabulous song like the one featured in Kiki's Delivery Service (one of my favourite Ghibli films too).
Let me do the brief summary below.
A junior high school Japanese girl, Shizuku, realises that almost all of the library books have been taken out by a certain boy, Seiji Amasawa and in order to know what he's like, she asks friends or teachers, one of whom rings a bell with the boy's name. He is actually a guy that Shizuku has always grumbled to every time she sees him at school. But he's been trying to achieve his goal like does Shizuku of becoming a writer.
It really focuses on love like between Yuko and Sujimura in the beginning of story and Shizuku and Seiji last but one. I somehow like his confession to her in the very end, which is brilliant. I regard this film as the most romantic Ghibli film ever made. Should've seen this in Japanese with English subtitles, not dubbed one.
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