劇場公開日 1983年3月12日

「ハーレイダビッドソンの男」卍(1983) Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハーレイダビッドソンの男

2022年5月16日
iPhoneアプリから投稿

雑な立ち上がりには正直閉口するところ。体あたりの演技というか、女優ふたりに取っ組み合いさせているだけのようでもある。肝心の性愛の芽生えに説得力はない。樋口加奈子の屋外放尿だとか、なんの脈絡もなくでてきて消え去る梅宮辰夫だとか、そのB級感に苦笑い。
しかし、天真爛漫でありながら尖った才気を放つ樋口加奈子には若さがもつ魅力と危うさがあり、優柔不断ながらも男臭さがムンムンの原田芳雄の掛け合いは、妙に馬があっていて、原作を裏切るラストシーンに説得力をもつ。文藝作品が題材ながら、3人による取り調べコント展開はシュールで秀逸。B級だからの良さ。

Kj