劇場公開日 1988年4月16日

「 小さい頃に何度かテレビで観たと思うが、最近はほとんど放送されてい...」火垂るの墓(1988) たたみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0  小さい頃に何度かテレビで観たと思うが、最近はほとんど放送されてい...

2025年9月7日
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鑑賞方法:TV地上波

 小さい頃に何度かテレビで観たと思うが、最近はほとんど放送されていなかったように思い、金ローでの放送を久しぶりに観た。
 大人になって観ると、捉え方に変化があるのがわかった。単純に清太と節子が可哀想、おばさんが冷たい、という記憶しかなかったが、今回観ると、おばさんの言い分にも頷ける点が大いにある…
 さほど交流のなかった子ども2人を預かり、世話をしていた。2人の亡くなった母親の着物も無断で売ることはしなかったし、食事を別にした初日、2人が洗わずに放置した食器や鍋を洗ってくれたりもしていた。
 2人は叔母の家を出て行くとき、お礼も言わずに去っていったのも、以前は気づかなかったが薄情だなぁ…と感じた。
 ただ、あの時代がそうさせたんだなと思う。

 節子がだんだん衰弱していく姿に涙がポロポロ落ち、最後、荼毘に伏すときに無数のホタルが飛ぶシーンは涙がどんどん流れた。が、一緒に見ていた子どもは反応が薄かった。

たたみ