火垂るの墓(1988)のレビュー・感想・評価

火垂るの墓(1988)

劇場公開日 1988年4月16日
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ドロップアウト

呪いの光は美しく、衰弱していく節子の痛ましさをこれでもかと安全圏にいる我々に観せつける描写により、鑑賞後頭痛が酷くなった。

母になれず、父になれず、獣にさえなれぬ清太は、全体主義から抜け出せても、この煉獄からは抜け出せない。
供養する者が居ない人間のありのまま。

本作での光は、明確に死の直前の輝きとして扱われている。
ならば、ラストカットの光は。

たろっぺ
たろっぺさん / 2018年6月6日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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小さい頃から何回も観てきたけど歳重ねるにつれて見方が変わってくる ...

小さい頃から何回も観てきたけど歳重ねるにつれて見方が変わってくる

節子の声、すごい不思議、なんか響いてくる感じ

節子がいるからそんな感じしないけど、清太だってまだまだ子供
思うところはあるけど、妹のために一生懸命だったと思う

ぱん
ぱんさん / 2018年5月30日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:TV地上波
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だいっきらい。

子供の頃から大嫌い。学校の授業で見たのを合わせて過去三回。

小学校の時。ただただ兄の我儘、馬鹿さに腹がたった。自分次男なんで。

「この世界の片隅に」を見た後。嫌な奴しか出てこんなこの映画。

涙は出ますよ、上から目線の哀れみの涙。

この、救いのない映画を作った監督が、最後にかぐや姫を作ったことに感涙。

野坂昭如のエピソードを聴いて切なさ倍増。

なつみみかん
なつみみかんさん / 2018年5月28日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: -
  • 印象:  興奮
  • 鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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よく自業自得だと言う人がいるが

戦時中という過酷な状況の中で、必死に生きる道を探し、苦しみ、踠いていく中学生に対して自業自得だと片付けるのはあまりにも非情ではないか。幼い女の子の未来を戦争によって奪われてしまった、救いのない悲劇映画として観れないのか。

もに
もにさん / 2018年5月3日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:TV地上波
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たかが14歳、されど14歳。命への責務。

贖罪すべきこともあったかもしれないが、それでも少年は逃げなかった。

今なら中学2か3年生。家族なんて放って、自分のことに集中して、学業・趣味・友情・将来に思いを馳せ、没頭し、悩み、もしくは謳歌する年代。
 反面、国民学校初等科を11歳で卒業してすぐに働いていた子も多かった時代。16歳の特攻隊員・ひめゆり部隊員もいた。今よりは、”子ども”ではなく、自分のことは自分でと”半人前~一人前”の力が要求された時代。

将校の家族として比較的良い環境で暮らしていた家族。
 そんな家族にも、その日暮らしの人にも、区別なく降り注ぐ焼夷弾。
 戦争孤児となり、親戚の家を頼る二人。
 確かに叔母はきついのかもしれない。将校家族の利益にあずかろうという姑息な気持ちもあったかもしれないが、それなりに面倒は見てくれていた。
 終戦間際。食料等は配給制になる。頼ってきた孤児の分も出るの? 出たとしても、日に日に少なくなる。そんな中で家族に食べさせなきゃいけない主婦。日々のやりくりだけで頭痛いだろう。
 それなのに、勤労奉仕もせずに好き勝手している清太。皆が滅私奉公を強いられ、拒否すれば特高に目をつけられた時代。隣組等で相互扶助/相互監視されていた時代。叔母としたらご近所の手前肩身が狭かったのではなかろうか。
 もっと悲劇的な扱いを受けた人もいるという話もたくさんある。皆逼迫していた。
 叔母だって余裕がなかっただろう。
 反対に、大金を持っていること、将校の息子であることで、清太に驕りはなかったか?

終戦。
 今までの価値観がすべてひっくり返った時代。大人も子供も、皆混乱して、生きていくのが精一杯だった時代。
 買い出し。闇市。絢爛豪華な花嫁衣装が米一合もしくは数本のサツマイモに化けた話を聞く。そんな中で、現在でも野菜高騰時にキャベツ等が畑から盗まれたニュースが記憶に新しいが、この頃だって闇市で売るための泥棒も多かった。盗みの実行者は戦争孤児たちが多かった。清太一人なら見逃してもくれるだろうが、おじさんには闇市のための盗みかはわかるまい。
 頭を下げて分けてもらったら、節子を脇に置きながら手伝ったら、違う展開になったかもしれない。

後から、清太がこうすれば~、というのはたやすい。
 でも、戦争がなければ、彼は両親と学校教育の庇護のもとで、必要な対人関係も学べたはずだ。
 否、どうなんだろう。清太が親や学校から受けてきた教育は、”人の上に立つ者”としてのプライドではなかったか。こんな混乱・境遇に身を置くことは想定していなかった。
 子供が生きるために必要な力って何?学歴?勉強?特技?お金を稼ぐ力?
 ”社会性”という言葉一つとっても難しい。清太だって、以前の生活の中での”社会性”は身に着けていたのだから。

 自分の力だけでやれると思う独善。
 周りの状況を見ない・聞かない傲慢。
 何より自分の力量を客観視する力。何ができて、何ができないか。どういう力を借りなければいけないのか。借りっぱなしにならないためにはどうすればいいのか。
 これは、日本の終戦前後の話だが、世界にはこんな子どもたちはたくさんいる。災害にも置き換えられる話。
 日常生活にも通じる。自分の首を絞めるようなチョイスが多い人っている(私か)。
 「サポートを受けなさい」というのはたやすい。でも、サポートのネットワークから漏れる人って、サポートが提供するものと、自分のこうありたいのギャップが埋まらない人。”自分のこうありたい”を変えることって、結構難しい。

そして、

この原作は、野坂昭如氏の、妹さんへの贖罪・レクイエムと聞く。
 誰かの命・人生を背負うことに重荷を感じるなんて、大人でもあり得ること。
 「疎ましく思う」「投げ出したかった」なんて、誰でも一瞬頭をよぎる。
 それでも目の前の存在を放り出すことができなくて、やるべきことをやるの繰り返し。
 「もっとこうしてやりたいのにできない」と自分で自分を責めている人にとったら、映画鑑賞者の私達には愛おしい節子の表情・仕草・行動も、できない自分を責めているようで、嫌悪の対象となるだろう。
 でも、捨てて逃げることもせず、頼る人もいないのに、野坂氏も清太も頑張った。
 今の世、ネグレクトや遺棄する大人だっているのに。(せめて福祉に相談するか赤ちゃんポストにしてくれ)
 不幸にして、時代があんなだったから、節子(野坂さんの妹さん)は亡くなってしまったけれど、貴方のせいじゃない。それだけははっきり言える。

単なる戦争犠牲者の悲話ではない。
 人の助けを必要とする小さきものを守るために自分がどう動くのかとか、社会との接点・人との関わり方とか、アイデンティティとか、心の底の深い気持ちを揺さぶられる。
 ”孤独死”という言葉も頭がよぎり、身につまされる。
 だから、映画としては、どこをとっても一級品だけれども、鑑賞するのがしんどい。

とみいじょん
とみいじょんさん / 2018年4月28日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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これは反戦映画ではない。どちらかと言えばウシジマ君に近い。

この火垂るの墓。大人になって随分と見方が変わった映画の1つ。
昔は反戦映画だと思っていたけれど、いまは痛烈な現代社会風刺映画にしか見えない。
というのも清太は、現代で言えば、女を不幸にする男の典型・・・というか単なる甲斐性なしの男の人生を描いているとしか見えない。まあそういうダメ男に対して女の方もそれで満足してるなら、それはそれで幸せなのかも知れないが。その結果として待っているのは破滅である。
戦争があろうとなかろうと、こういう男は今の時代にも結構たくさんいる。
現代であれば、そんな甲斐性なし男でも、離婚したり、親の脛をかじって生きて行くことができるが・・・。
分かりやすく言えば、この清太君、ウシジマ君に出てきそうな感じなんだよね。僕的に言えばだけど。

自分はそれが悪いとは思わない。人生ってそういうもんだよな、と思うだけであり、明日はわが身である。

ここまで救いがなく描くことができたからこそ、
火垂るの墓は何故かわからないが忘れることのできない映画なのだと思う。
高畑勲さんご冥福をお祈りします。

t
tさん / 2018年4月21日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:-
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戦争孤児 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

僅か2ヶ月の出来事だったのかと何度も鑑賞しようやく気付いた。

14歳の清太は海軍の父と病弱の母、10歳離れた4歳の妹セツコと何不自由無く贅沢な暮らしをしていた。

空襲に遭い家は焼け、母は死んだ。
残された清太とセツコは西宮の親戚に身を寄せる。

小母さんの棘ある一言一言は清太のプライドをへし折るように刺さる。
戦時中に働かずケラケラ笑い妹と遊び呆ける清太に小母は更なる仕打ちを…
自炊する2人に冷やかな視線の小母。

強情な清太と夜泣きするセツコに向かい小母の一撃。
お国のために働いてる娘達が眠れない何とかしろ!とまくしたてられ清太はセツコと池の淵の洞穴で暮らす。
健気な兄妹の暮らしにもやがて陰りが来る。
セツコは栄養失調で衰弱死した。

清太はセツコを1人で火葬した。
その小さな白い骨をドロップ缶に入れて持ち歩き、清太もまた戦争孤児の衰弱死としてかたずけられた。

意地悪な小母さんと可哀想な兄妹の話だと初めの数回は涙を流し鑑賞していたが、私自身母となり鑑賞した時、清太の可愛げのない性格に腹が立った。セツコは死なずに済んだのに清太の強情さによって死んでしまったのではないのか?と思うようになった。清太の自己満足の犠牲となったセツコの屈託のない笑い声が更に切ない。

戦争と言う暗い題材だが自然の美しさと蛍の光が美しい映画。

eriee
erieeさん / 2018年4月17日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:TV地上波
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せつこ〜それドロップやないかなめたらあかん!

一応観たので鑑賞記録と。
高畑勲さんのご冥福をお祈りいたします。

ぽじのふ
ぽじのふさん / 2018年4月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:TV地上波
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基本的には、 よくできた映画です ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

迫力ある爆撃シーンと、 戦時中のつらい生活が中心のはなしです。 といっても、 主人公は勝手に厳しい環境で生活することを選択しているため、 そもそも親戚の家にすみ続けていれば、 妹の節子が死ぬこともなかったのですが。

基本的には、 よくできた映画です。 しかし、 テンポの悪さが有り、 どうしても退屈だと感じるシーンが有りました。 また、 主人公の亡霊が過去を振り返るような演出がありますが、 非常に分かりづらく、 亡霊と本人の区別もつきづらいです。 そういった演出上の不備もマイナス要素でした。

Check-inや、レビュー投稿には、ニックネームが必要です
Check-inや、レビュー投稿には、ニックネームが必要ですさん / 2018年4月14日 / PCから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  -
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戦争の悲劇・・

故アニメ作家の高畑勲氏の自らの空襲体験を元に描いた作品。スタジオジブリの最初の作で、野坂昭如氏の原作。戦争下で生きていくのは苦しい。必死さがリアルに伝わって来る。日本はかつての敗戦国だが、その悲惨さは教科書では分からない・・

亮一君
亮一君さん / 2018年4月13日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい
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戦争が生んだ悲劇 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

高畑勲監督の訃報がニュースになったのをきっかけに、ちゃんと見てみようと思いレンタル。

清太の判断が、生きるために正しい決断だとはちょっと言えない。きっと他の選択肢には、生き延びれるものがあっただろう。
でも、14歳で、母が死に、戦争という地獄の中で、自分に正しい判断ができるのかとも思う。少なくとも清太には、妹を守らねばという使命感があって、不安な思いをさせたくない気持ちでいっぱいだったんだろう。それを思うと、批判はできないし、やっぱり憎むべきは戦争であって。
戦争を体験してないからわからないけど、平気で隣の人が死んでいくような世の中に、今の常識なんて通用しないよなあ。虚し悲しい。

はまち
はまちさん / 2018年4月9日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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納得いかない

部分的に切り取ってみれば戦争の悲惨さを伝える映画。しかし全体的に慢心的な兄貴が目立つ。当時の日本軍に重ねて、それを批判しているんだろうかとか考えたが、それにしても胸くそ悪くなるくらい甘いやつ。監督は何を伝えたかったんだ…

10日追記
「反戦映画ではない」と監督が言ったという話を知った。単純に二人の生き様を描いた作品なのか。だとしたら、あんまり共感できなかった

棒人間
棒人間さん / 2017年8月10日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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辛いけど。。

この映画を見るたびに戦争の悲惨さを痛感すると同時に、日常生活で当たり前の事や些細な事でも本当に幸せだと感じる事が出来る。
そして改めて家族を大切にしようと心の底から思える映画だと思う。

satoshi
satoshiさん / 2017年6月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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戦争をテーマにした作品。 私自身、戦時中の話をご老人の方から聞く機...

戦争をテーマにした作品。
私自身、戦時中の話をご老人の方から聞く機会があり、話を聞いた時に浮かんでくるイメージが本作のシーンと被ることがあります。

ちあき
ちあきさん / 2017年5月9日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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なぜ本来の面白さを伝えないんだろう

どうしても「かわいそうな兄弟の話」として観られてしまいますし、自分もそう思ってたました。

しかし本質は、プライドの高さ故に妹を殺してしまい、自分も死んでしまった哀れな少年の話なんです。

作品の作り方をそのようにすれば良かったんですが、興行上良くないんでしょうか。

ジンクス
ジンクスさん / 2017年1月17日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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戦争の悲惨さ、平和の大切さを子供にもわかりやすく伝えている映画。 ... ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

戦争の悲惨さ、平和の大切さを子供にもわかりやすく伝えている映画。
子供のころにみたときは、親戚のおばさんがいじわるで嫌いと思ったけど、
どう見てもお兄ちゃんがよくない。
お兄ちゃんのわがままで親戚のおばちゃんの家を飛び出し、幼い妹の命を奪ってしまう。。
節子が栄養失調で弱っていくシーンはかわいそうで涙なしには見れません。

最後はお兄ちゃんも節子も死んでしまうバッドエンド。
考えさせられます。

cenriv
cenrivさん / 2016年7月8日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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泣くしかない

とっても切なくて悔しくて何度見ても大泣き。

トタ助
トタ助さん / 2016年5月12日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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戦争の犠牲者を忘れるな

今日は終戦の日。娘が観ているTV放映を、ラストだけ後ろから覗く。
戦争が終わって、蓄音機から華やかな音楽が流れる。若い女性たちが明るい声で「久し振り」と喜んでいる。
これを明るく自由な時代の到来と受け止めていた高校生当時の私。同じ年齢となった娘はどのように思ったのだろうか。
言うまでもなくこの原作は野坂昭如の実体験に基づく小説である。彼は終戦を境にした人々の変容を受け入れがたかったのではなかろうかという気がする。
女たちが自由を謳歌できる時代は、主人公の少年にとっては、肉親をすべて失い、そして尊敬すべき父の命を賭した仕事への名誉も失われるという時代に他ならなかった。
おそらく軍人である父の名誉が失われていくことは、終戦を迎える前から彼には感じられていたことであろう。それは、母を失くした後に身を寄せた先の叔母から、学徒動員で勤労奉仕している自分の子供たちとの対比で「何もしない」となじられることでも感じているはずだ。
なぜなら、彼と妹の節子が叔母の家に身を寄せなければならないのは、彼らの父親が海軍の軍人として戦地に赴いているからに他ならないのに、そのことへの尊敬や同情がなく、厄介者扱いを受けているからだ。
この少年にとって終戦とは、すべての希望を失うことである。たとえ、空襲で人々が逃げ惑う日々が続いたとしても、その隙に火事場泥棒を働いて食料を確保できることのほうがありがたかった。そして、父親の働く連合艦隊が、自分とこの国を守り続けていると信じていられることが、彼の唯一の誇りだったのだ。
戦争が終わったときに喜んだ人々も多い中で、新しい時代に生きる希望を失った者もいることを忘れてはならない。これは、その時の職業や年齢、信じていたものの違いによって異なってくる。
忘れてならないのは、戦争で失われた数多の命が、敗戦によって無意味な犠牲とされてはならないということであろう。その時は、よきことと信じて死を賭けていた者たちが馬鹿を見ることのないようにしてやらねば。
そうでなければ社会には刹那主義、ニヒリズムが蔓延し、共同体のために勤める気持ちが無くなっていくだろう。

よしただ
よしたださん / 2015年8月15日 / PCから投稿
  • 評価: 1.0
  • 印象:  泣ける 悲しい
  • 鑑賞方法:TV地上波
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涙なしでは観れない(T_T)

かわいそう過ぎるや、
でもそれがつい70年ぐらい前までのことだと思うと色々と感慨深い。
わたしたちの今の生活、平和なしでは維持できない。どっかの国で色々やっとるけどみんなで仲良くしよよ!!世界は一つ。

rina
rinaさん / 2015年8月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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作画が表情豊かですごいと思った。 とくに涙を流すところはリアル。 ...

作画が表情豊かですごいと思った。
とくに涙を流すところはリアル。

戦時中、孤児になってしまった兄弟。
西宮のおばさんと清太がうまくいっていたら、節子も清太も生き延びられたかもしれない。両親を亡くして、親戚の家に居候して、その家の人とうまくやっていける人もいただろうし、清太のように、まだ子供であるために意地を張って亡くなってしまった人もいただろうと思う。

清太も節子も、西宮のおばさんの家に居続けたら生き延びられただろう、というのは、どうしてお金もあったのに、二人とも死んでしまったのだろう、というのも合わさって、西宮のおばさんの表面的な態度だけを見て家を出ていくことを決心した清太の子供っぽさが際立つ。

もしこの映画が、西宮のおばさんと和解して二人が生きていく、またはおばさんの家を出て二人で生きていく、という話であっても反戦映画になりえた。二人が死ななくてはならなかったのは、清太のまだ大人になりきれないところを描くためかもしれない。

しずく
しずくさん / 2015年8月15日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
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