「一人きりの戦争」火垂るの墓(1988) miさんの映画レビュー(感想・評価)
一人きりの戦争
「戦争映画」と思っていたが、戦争と言うより、孤立が生んだ悲劇だった。
大人たちに頼ることを嫌い、大人たちも積極的に手を貸さず、戦争が終わったことさえ知らずに生活が破綻していく。
貯金をおろして食料を買って帰っても、弱った妹にはもう食べる力がなかった。
お金があるなら、もっと早く食べ物買いなよ。と思ったが、14歳の兄にはどうしたよいかの判断は難しかったのだろう。
誰もが自分の生活で精一杯の中で、孤立していった幼い兄弟の悲劇は、現代にもありそうで胸が痛い。
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