「伝える責任」火垂るの墓(1988) えーじさんの映画レビュー(感想・評価)
伝える責任
この映画は当時、話題となっていた"となりのトトロ"を海の見える田舎町の映画館にひとりで観に行った時に同時上映で鑑賞した作品。その映画館は今はもう無い。
先に"となりのトトロ"を観てその後この作品であった為、映画館を出た時には非常に暗い気持ちで帰ったのを強烈に憶えている。そう余りにも強烈過ぎてトトロの楽しさは全て吹っ飛びそれこそくら〜い暗澹たる気持ちを引き摺った帰路であった。
観て良かったとは思わない作品である。しかし我々日本人は必ず観なければならない映画のひとつであると思う。この作品と"この世界の片隅に"は隔年の8月に是非地上波で繰り返し放送して欲しい。そして子供達へ伝えていかなければならない。わずか80年前になにがあったかを…。。
授業で学ぶ事も大事だがアニメーションで観る事により、より一層子供達へ伝わる筈だ。と言うより伝えて行かなければならない責任が我々大人にはある。
【追記】2025.9.12
この作品の対極にあるのが、やなせたかし氏の"アンパンマン"である。両原作者共に戦争を経験しそれぞれの作品を創るに至った。戦争とは何ぞや⁇正義とは⁇生きるとは⁇……を観る者に問うている。
"となりのトトロ"との同時上映時のチラシのタイトルバックには… 『忘れものを、届けにきました。』 とあります。。
えーじさん
再度のコメント、ありがとうございました。
そういえば昔は2本立てが多かったですね
初めて映画館で見たのはおじいちゃんに連れられて見たゴジラ映画も確か2本だてでした。「ある愛の詩」と「ロミオトジュリエット」も2本立てで見ました。
そういえば寅さんも最初の頃は他の映画と2本立てでしたよね。
野球のダブルヘッターが無くなったように映画の二本立ては見なくなりましたね。
良き昭和時代の頃だったと思います。
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」の二本立て、
メチャクチャ豪華ですね
先に火垂るの墓を見た後にトトロを見たら帰るときに楽しい気分になったかはわからないかも
それだけ火垂るの墓は心に訴えるものがあったと思います
世界中で日本のアニメーブームの中、「火垂るの墓」や「この世界の片隅に」はもっと広がって欲しいですね
えーじさま
共感ありがとうございます🙂
『となりのトトロ』と同時上映で鑑賞した「想い出」を、共有できる方がいてうれしいです🤭
最近の戦争映画の大ヒットと言えば、『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』のラノベ、『この世界の片隅に』のほっこり、『永遠の0』のVFX…🙄
『鬼滅の刃』でさえPG12なので、『火垂るの墓』のリアルな描写は、現在のレイティングやポリコレなら、どうなるのだろうと思います🫢
1988年の公開は『となりのトトロ』と2本立てだったので、想像もしなかった映画を観たショックで席から立てなくなってしまった子どもが、私を含めてたくさんいました🥹
レビューに書いてる方が何人もいますが、『火垂るの墓』で兄妹が餓死したのは「清太の自己責任」、そして「一度は観てほしい。二度は観たくない。」😗
ウクライナやガザの子どもたちの戦禍の報道を知りながら、「自己責任」という言葉が出てくるのは、つくづく日本は「平和な島国」だと思い知らされます🥺
「(映画の登場人物が)どうすればよかったのか」ではなく、「(映画を観た私たちが)どうすればいいのか」を考える、戦争映画はそのためにあると思います🤔
でも戦争映画の入口のハードルは低く広く、伝えること、忘れないこと、それでいいと思っています。そう考えて、8月15日にレビューを投稿しました🫡
※長文コメント失礼しました。