劇場公開日 1988年4月16日

「戦争が残すもの」火垂るの墓(1988) ニモさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 戦争が残すもの

2025年8月17日
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日本映画を代表する作品のひとつ。
その衝撃、評価の高さは映画ファンのみならず、誰もが認めるものだと思う。戦争の犠牲の上に今の私たちの生活があるのだから。

今回ノーカット版を初めて見たが、それまでの印象とはより悲しいものになった。
ラストのふたりのカットはなんとも言えない辛い気持ちになった。

戦争が残すものとは何なのだろう。目に見えるもの見えないものの負の遺産だけとしか思えない。今の私たちに出来ることとはなんなのだろう。

ニモ
ひなさんのコメント
2025年8月18日

ニモさま、初めまして。
共感とコメント、ありがとうございます🙂

最近の戦争映画の大ヒットと言えば、『あの花が咲く丘で、また君と出会えたら。』のラノベ、『この世界の片隅に』のほっこり、『永遠の0』のVFX…🙄

『鬼滅の刃』でさえPG12なので、『火垂るの墓』のリアルな描写は、現在のレイティングやポリコレなら、どうなるのだろうと思います🫢

1988年の公開は『となりのトトロ』と2本立てだったので、想像もしなかった映画を観たショックで席から立てなくなってしまった子どもが、私を含めてたくさんいました🥹

レビューに書いてる方が何人もいますが、『火垂るの墓』で兄妹が餓死したのは「清太の自己責任」、そして「一度は観てほしい。二度は観たくない。」😗

ウクライナやガザの子どもたちの戦禍の報道を知りながら、「自己責任」という言葉が出てくるのは、つくづく日本は「平和な島国」だと思い知らされます🥺

「(映画の登場人物が)どうすればよかったのか」ではなく、「(映画を観た私たちが)どうすればいいのか」を考える、戦争映画はそのためにあると思います🤔

でも戦争映画の入口のハードルは低く広く、伝えること、忘れないこと、それでいいと思っています。そう考えて、8月15日にレビューを投稿しました🫡

※長文コメント失礼しました。

ひな