「歳を重ね久しぶりに観ましたが………」火垂るの墓(1988) すけちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
歳を重ね久しぶりに観ましたが………
新たな発見はせっちゃんがドロップを手のひらにあけて二粒と欠片を目にして、二粒を缶に返して欠片を口に含んで缶を大切に持っていたことかな。
近年ネットでは清太が悪いだの自己責任だのと的外れな意見が目につくわ。
そらぁ今は甘やかしで育った馬鹿ばかりだからそんな意見も出てくるわな。
自分とこの子供を守る為親戚とはいえ他人の子を面倒みれるのか?食べるものがろくすっぽない時代に分け与え生きていけるのか?
清太が畳に、いや土間の地べたに額を擦り付けて自分をいや妹を生涯頼みますと願えばそれは保証されるのか?と。
保証?そんな日本語いつ誕生したんだ?
生きてゆくのは半端じゃない。他人の物を奪いましてや相手の命を絶えたとしても自分自身の命を繋がなきゃ生きていけん。
それが出来ないから相手も傷つけず物も盗まず媚びず詫びずつまらないプライドを胸に納めて死を選ぶ日本人。
あまりにも振れた言い方やね。うん。
けど戦時中はなりふりも倫理もヘッタクレもない。
必死や、必死。必ず死ぬと、書いて必死。
でも死にたくないねん。いざとなればなんでもするのが人。鬼にでもなるわ。もう人ではない。
それなのに遠くの世界?いや別世界の妄想の中を観て意見するような奴らばかり。
情けない日本になったわ。
ラストシーンの清太はあの街を観て何を思う。
深夜のコンビニに小さな子供連れたバカ親が野放しにしてギャーギャー騒ぐ昨今。
なんやねん。ほんま腹立つ。
大人も子供も観てほしい。今の子には厳しい映画と捉える大人が多い。
何やねん?PGって?何やねん?親って?大人って?
子供はなんも知りません。当たり前です。まだこの前産まれたばかりなんです。
観せないのが教育じゃありません。
なんでもかんでも教えるのが教育ではありません。
親や大人の勉強したことや倫理観や正義が全てではありません。
答えは本人達に選ばせてください。
あんまり他人にギャーギャー言いたくないけど子供達から探究心や好奇心を奪わないでもらいたいです。
今一度お盆で終戦の日を迎えて夏休みでゆったり時間もあるのだからこの作品を通して色んな事を考えてほしいです。