「戦争の理不尽さを描いた秀作。」火垂るの墓(1988) だいすけさんの映画レビュー(感想・評価)
戦争の理不尽さを描いた秀作。
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スタジオジブリのアニメ作品です。
太平洋戦争の末期。米軍の空襲にあった清太と節子の幼い兄妹は、戦地で父を、空襲で母を失い、親戚の家に身を寄せるのですが、次第に居辛くなって、2人だけで生きていくことにします。
ところが、2人にはあまりにも過酷な運命が待ち受けていました。
この作品は戦争の悲惨さを残酷なまでに淡々と描いています。
清太と節子には他に選択肢が無かったのか?もっと上手く世渡り出来たんじゃないか?と観ている方は思うかも知れません。でも、幼い兄妹は生きることでせいいっぱいだったんだと思います。大人でさえ冷静な判断が出来ない戦争という極限状況の中で幼い子供にそれを強いるのは酷なことです。
彼ら幼い兄妹の気持ちを理解することは、平和の中育った僕らには不可能なのかも知れません。
ただ、僕らは彼らと同じことを画面を通して追体験することで、戦争の理不尽さ・悲惨さを学ぶことはできます。
清太の必死さ。
節子の天真爛漫さや健気さ。
涙なくして観ることは出来ません。名作です。
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