北斎漫画のレビュー・感想・評価
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死ぬ間際に生まれた時と同じ事をする。
さて、
inces◯ 葛飾応為
paedophili◯ お~い♥
Zoophili◯ 好色のため息♥
Necrophili◯ さいなら
新藤兼人さんの全て妄想。
死ぬ間際に生まれた時と同じ事をする。
それは、男としての性なのかもしれない。しかし、それは妄想でしかない。
『富嶽なんかよりもワシは女の絵を書きたい。女の裸を書きたい』と言った話を北斎はする。近年の映画にはなかった逸話だが、真実は分からぬが、北斎漫画にふさわしい解釈だと思う。江戸時代の思想的な弾圧に屈する事なく作品を残したのだろうが、春画と言う存在を無視することは出来ない。女絵で売れた歌麿だけが春画の数が少ない。それを想像すると、未来永劫に残す名画を描くつもりなど江戸時代の絵師にはなかったのだと思う。食う為に絵を描く。まぁ、職人の様なものなのだと思う。
葛飾応為の名前の由来はWikipediaで見る限り『葛飾お~い』でした。やった。正解だった。
蛸と海女
結構長い尺が北斎晩年期に割かれるが、時代とはいえ老けメイクが拙く、老人コントをしているようにしか見えない。70歳想定のメイクをさせられながらも20代そのものの乳房を昇天の間際の爺メイクに吸われるとはシュール。蛸と海女の春画自体は、現在の同人誌的でもあり、その先鋭性は本来の意味で興味がそそられる作品ではあるが、この映画での表現は足元にも及ばない。
北斎の何を描きたかったのかがよくわからないところ。
北斎展などにも行かれるような美術として興味のある方にはいささか期待外れとなるかと思います
「北斎漫画」とは本当は北斎が猫や人々など
様々なものをスケッチした画集を指します
北斎の大規模な展示会があると、有名な浮世絵とならんで、沢山の鑑賞者が鈴なりになるほどの人気の作品集です
ですが、本作はその画集は一切登場しません
あくまでも葛飾北斎の芸術家としてのパッションはどこから湧き出ていたのかを漫画的に描くという意味で付けられたらタイトルのようです
1973年に初演された矢代静一の戯曲の映画化です
ご存知、葛飾北斎が主人公
一応伝記映画ぽく壮年期から死ぬまでを描いています
しかし彼の世界的な浮世絵作品がどのように生み出されたのかというようなことにはほとんど重きを置いてしません
全裸の樋口可南子と触手系クリーチャーの大ダコの絡みのシーンに辿りつくためにそれまでの全てのシーンがあると言ってよいと思います
そのシーンは値打ちあります
序盤のお直の脱ぎっぷり、妖しさ
それは見応えがあり鑑賞しがいもあります
しかし、北斎展などにも行かれるような美術として興味のある方にはいささか期待外れとなるかと思います
新藤兼人監督ファンとしても、さすがの演出力には感嘆もすれども期待外れでした
田中裕子と樋口可南子
曲亭馬琴(西田敏行)の家に居候を決め込んでいた北斎(緒形拳)と娘のお栄(田中裕子)。
ある日、謎の美女、お直(樋口可南子)が現れ、虜になる。
美女二人の威勢のいい脱ぎっぷりに男優陣はタジタジ。
あなたの魔性は?
今日映画館で『HOKUSAI』を見てきてどうしてもこの作品を見直そうと借りてきました
以前見たのはもう何十年も前のこと、高校生の頃だったはず
当時はどう考えだってニキビづらの男子なんだから内容なんかたったくん頭に入らず二人の女優さんばかりに目がいき何が何やらな〜んにも覚えてなかったな
お栄(田中裕子)が北斎の娘だったとは知らなんだ
それに「蛸と海人」のモデルもお栄だとばかり思ってました
やれやれなんとしたことだ、少年はただただすけべな映画を見ただけだったんだな〜
この歳んなってやっと映画として、作品としてしっかりと見る事ができてホッとしましたよ
とは言ってもやっぱりお二人とも若く美しいしいやらしい
でもそこを感じなきゃこの映画の意味がない
なんせ魔性を筆を使って紙に落とし込む、その一部始終を映像で見るのだからね
さてこの映画の魔性とは何なのだろうか
辞書でひくとこうある
魔物が持っているような、人を惑わす性質。
ようするに混乱させてしまうという事なのだろう
それなら分かる、例えば誰かに恋をしたりすればたちまちにしてそのものの行動がおかしくなる物だ
北斎は誰にでも魔性を持っていると言っていた
お直は男を弄ぶ魔性を、お栄は北斎に身を捧げた事がそうなのかも、馬琴は当然書を書くことに魅せられた
そして北斎は己の魔性を呼び出すためにあらゆる手を使い絵を残したのだ
あのどうしようもない感情の爆発は何処から来るのだろうか
私にも少しは経験がある、夢中になったもの、生涯続けようと思う趣味とか、そんな軽いものではないでしょうねこの映画が言いたかったのは
流されるほどの雨が降れば私もその中を走り出したくなることは確かです
本当にひどい雨の時って思わず笑ってしまうからね
歌麿を愛川欽也が演じる。新藤兼人らしい。
夕立が世間を濡らす。人の心が躍り出す。まるで狂った馬のように・・・世相という虻に刺されぬように走り始める。北斎は怯えたままの青年。従って吠えまくる。誰彼なしに噛みつく。それは絵が下手糞だからだ。
画家に才能など必要ないように思えてくる。
自然から聞こえてくる言語以外の声を身体で聴き取ることができるか否か、それが全てなのだ。
時の流れの中に身を委ねて静かに待ち続けられるかどうか・・・・そんな辛抱ができる者だけが描けるのだ。世間に認められようが拒否されようが関係ないことだ。描写技術などアシカに食わせてしまえばいい。体の中に映ったそのものを筆でなぞれば済む。そんなことに気が付くのに80年もかかった北斎は狂言回しの猿のようだ。
新藤兼人のシニカルさが見事に発揮された葛飾北斎とお栄の映画だった。
歌麿を愛川欽也が演じていたのだった。
この映画を封切りと同時に観た記憶がある。いまから40年も前だったのだ。しかし、映画としてちっとも色あせていない。新藤兼人らしい監督技はテンポが良くてセリフの掛け合いが絶妙の色合いだった。幕府の弾圧に笑いで抗う人々。じつに生きているなぁ~と感じさせてくれている。
緒形拳が緒形拳を演じている。
樋口可奈子とタコ(社長でない)の濡れ場ぐらいかな見所は。
緒形拳のタイプキャストぶりが作品の勢いを減じているかも。
緒形拳が緒形拳な役を熱演している風情。
田中裕子ってスゲエなあ。
色気がンパねえ。
「ザ・レイプ」再見せねば。
全体的にヌードは綺麗
今回樋口可南子さんはほとんどがヌードのシーンが多かったです。でも前はいい感じで隠してありトップレスだけです。肌も雪の様で綺麗でエロスって感じです。田中裕子さんは子どもから娘から老婆と変貌していき成長してる感じがあり特に声の出し方が違いますよ、でも体は老婆とはかけ離れてるので吹替えでも良かったのかなと思いました。あと一番凄かったのが緒形拳さんバイタリティー溢れる若い頃と晩年の歳になった北斎を一人で演じていて迫力もありました、それは西田敏行さんも同じです。あと乙羽信子さんも出ていて二人のおしんが見えました。タコのシーンはエロティックで良かったです。でもタイトルとは話はかけ離れていたように思えました。
北斎漫画:最期にいいこと言い残すもんだ【邦画名言名セリフ】
【北斎漫画:個人評価=★★★】
★★★★★:今すぐ観るべき‥人生を生きる為の何かを教えてくれる貴重な映画
★★★★:早めに観るべき‥観る人だれにでも何かを与えてくれる大事な映画
★★★:まあ観ても良し‥観る人によっては全く意味を持たない普通の映画
★★:観なくても良し‥単に時間だけを浪費してしまう可能性が高い映画
★:観てはいけない‥観た後に非常に残念な気持ちを感じてしまう映画
【北斎漫画:おすすめポイント(個人評価理由)】
1.緒形拳と西田敏行の演技がやっぱりいいなぁ!!!
2.田中裕子が15歳から70歳まで演じているのが凄い!!
3.田中裕子、樋口可南子の脱ぎっぷりも良い!
【北斎漫画:名言名セリフ→発した俳優とその場面】
・「最期にいいこと言い残すもんだ」
→ラストシーンで田中裕子が発する名言名セリフ。
題字は中川一政
少女からお婆さんまでを演じる田中裕子、北斎の娘お栄。北斎という男の尋常ならざる生き方がお栄という娘とのこれもまた浮き世を越えた関係性が描かれることで浮き彫りになってゆく。これから5年かけて西洋画を学びあとの5年で総仕上げだとのモノローグが北斎90歳の場面。さて、これは誰の声だったのか?
滝沢馬琴、十返舎一句、歌麿、江戸の芸術史のスターたちが総出の楽しみもある。
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