「玩具箱をひっくり返したような面白さ。」暴走パニック 大激突 mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
玩具箱をひっくり返したような面白さ。
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とてもチープで東映らしい、玩具箱をひっくり返したような面白さ。
前半の銀行強盗シーンを深作が書いて、真ん中の人間の絡みの部分を田中陽造が書いて、ラストのアクションシーンを(深作と相性の良い)神波史男が書いたとか。そしてラストのカーチェイスシーンは、(知る人ぞ知る名監督の)関本郁夫がB班で監督したらしい。かなりの車が出てきてクラッシュされてゆく。でも10万円以下の中古車がほとんどだったとか。チープながら、量は凄い。で、阿鼻叫喚の地獄絵というよりもドタバタ喜劇絵図が楽しい!
ヒロインの杉本美樹が可愛い。ちょっと頭が足りない危なっかしい素敵な女を演じていた。渡瀬恒彦がカッコいいし。何度見ても面白い。
「いつかギラギラする日」の原型。
この頃、深作欣二は会社にこき使われて多作だったが、どの映画も面白い!
ただ、この頃の東映は、セットはチープだし、ステージガンは水鉄砲のような安っぽさ。本当に金を掛けたくないケチケチ映画制作会社だった。そんななかでクオリティの高い作品を作り続けた深作欣二は驚嘆に値する。
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