平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想・評価
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びっくりするくらい大人向け。
生きてるのは人間だけじゃない!
改めて見ると感慨深い。 やたら人間の為だけに便利に便利にと勝手にあ...
改めて見ると感慨深い。
やたら人間の為だけに便利に便利にと勝手にあれこれして。
だからといって自分は地球のために何かしているか?と言われるとそういうことではない。
何もしてないが、自ら環境を破壊するようなことは考えもしない。
だから便利な物がなければそれはそれでいい生活をしていた。
一部の前向き環境破壊バカがあれこれ考えるせいであれこれ開発される。
プラスチックを考えたやつも一見画期的な物を開発した天才に見えて実はとんでもない環境破壊サイコ野郎
眠い
フニャフニャになった狸が佐々木マキの絵みたいで可愛い… ぽんぽこ3...
どっこい、生きてるんだよぉ~
「金曜ロードSHOW!」で鑑賞(平成最後の放送)。
幼い頃から何度観たか分かりません。内容を理解するようになってからは、ユーモラスな描写と物語に籠められた鋭い風刺のギャップにやられてしまいました。
たぬきたちの生活は人間による環境破壊のせいで危機的状況に陥っているとは言え、作戦が成功したり、とにかく喜ばしいこがあると、すぐにどんちゃん騒ぎを始めちゃう…
とても大らかで心に余裕があるな、と…。中にはゴン太みたいな過激派もいますが、人間を追い出すための作戦を実行している最中も、どこか楽しんでいるような印象でした。
心の余裕とは、文明の進歩と共に人間が無くしてしまったもののような気がして、果たしてどちらが追い詰められているのか、ふとした瞬間に分からなくなるような感じがしました。
最終的に化ける能力を持ったたぬきは人間社会に溶け込み、能力を持たないたぬきはわずかに残された緑の中で暮らすことになりました。解決したのかそうでないのか、なんとも言えぬ結末を迎え、最後の最後にチクリと釘を刺されました…
製作から25年以上経った今も、痛切に訴え掛けて来るものがありました。人間とはなんと業が深い生き物なのだろう?
たぬきのように、おおらかに生きていくことが出来れば、もしかしたら今よりももっと幸せになれるのかもしれない…
平成から令和になっても、これから先何度元号が変わろうとも、ずっと観続けていきたい名作だと改めて思いました。
※修正(2022/08/06)
バブル
驚いた
ソイヤッサ!
狸が腹叩くシーンしか覚えてなかったこちらの作品。
意外なメッセージ性の強さと生々しい狸の死活問題をPOPに描いた狸vs人間の熾烈な戦争作品。淡々としているが仲間の狸も人間たちも続々と死者が出るし、狸サイドは政治的かつ組織的に人間との戦いに挑もうとする。
これ意外と子供向けじゃないぞ?笑
五カ年計画とか言ってたし、あのナレーションは子供には難しいだろうなぁ。狸かわいいーだけじゃ済まない自然との共存を考えさせる意外と大人向け?な映画。
故郷を守るために様々な作戦を決行するもそれが微妙に可愛らしくてシリアスさを感じさせない笑。百鬼夜行のシーンは人間に楽しまれてるし、トトロやらキキやら紅豚やら混じってて観客も楽しませてくれる。
でも最後のやっぱり人間には敵わないと言ってアニメ風の絵から急にリアルな絵になったシーン、あのシーンは笑ってはいけない気がした。
どうでもいいが昔に見た映画だってのと平成生まれのくせして90年代はすでに平成だったっていう事実に違和感をずっと感じているため、タイトルに平成がついてることが不思議でしょうがない笑。自分の中では昭和狸合戦だなと思ってる(意味不明)
2025/2/6 X回目の鑑賞 10年振りの鑑賞。 やっぱり素晴ら...
人間の業の深さを狸を通じて・・・
「説教くさい映画」などと批判されがちな映画だが、高畑さんの映画はメッセージがストレートに内包されているというか、建築の骨組みが見える映画のような感じなのでこれはしょうがないっちゃしょうがない。だが
万人受けのいい映画には濃密なストーリーの中に宝探しのようにメッセージが含まれている気がする。
まあそのありあまるメッセージについて
映画を見て狸に同情して、里山への郷愁の念を感じることが多いのかもしれないが、この感想を抱いてはならないのかもしれない。
所詮この映画も人間の視点で自然に同情しているもので、ユートピアとして描かれてる里山も元々は人間が開発したものである。
環境保護を謳ってもそれは人間の自己満足に過ぎない。
ならどうすればよいのか?
どっちが各々にとって幸せなのか考え幸せな道を選ぶという形でいいと思う。
都会に暮らしていて、里山に憧れるのであれば、その人にとって都合のいい環境保護に身を投じればいいし、今の便利な暮らしがいい人は、なにもしない。こんなスタンスでいいんじゃないかなあ
他にもこのようなメッセージ性の他に、日本の古い民謡や伝承、農民の気質などが織り込まれていて楽しかった。
特に百鬼夜行のシーンは見事! お化けがお化けではない現代人の反応がリアルだった。
作画もさすが!の一言!
失われたもの、得たものが明確に見えた映画でした
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