文学賞殺人事件 大いなる助走のレビュー・感想・評価
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2022/06/12@アマプラ 饒舌に批評家たちを罵倒していく佐藤...
2022/06/12@アマプラ
饒舌に批評家たちを罵倒していく佐藤浩市
男に抱かれる佐藤浩市
人を殺しまくる佐藤浩市
妹役の子の喋り方が陽毬ちゃんっぽい
若い女性がみんな棒読みでセリフが聞き取りづらい
結構リアルな虫が出てくるのでもう見たくないです
60分くらいで見るのやめた。
筒井康隆のこういう系統の小説では、サブストーリー的にコミカルな場面が差し込まれることがある。しかし、そのシーンはそれまでの流れや空気感を壊すことはなく、読者は違和感を持たずに読み進められる。
けれど、この映画では、差し込まれたコミカルな場面がそれまでの物語の流れを遮り、空気感をガラッと変えている。「はい。ここで一息入れましょうね」みたいな。うーん。ざんねん。
原作 筒井康隆・・・
筒井康隆作品を何作か読んでいるといつもそこに裏切りがあり、裏切りを描くことがなんとなく読者に対する悪意のように感じられる。例えば「時をかける少女」でも。儚い夢のようなラストになっているが実は主人公が捨てられるという話である。この小説だけを読むと爽やかな話のようにも読めるのだが筒井康隆作品をたくさん読んでいるといつもそこに裏切りという裏テーマがありだんだん腹立って嫌になってくる。
この作品はしかしダイレクトに人間たちの嫌な部分を描いており、ある意味その描き方が正々堂々としていて爽やかだった。主人公を変に人格者にすることもなく、作者が主人公を変に弁護することもなく、堂々と逆恨みの憤りをぶつけるているところが気持ちよかった。筒井康隆の、人間に対する不信感、嫌悪感、そして自分の低い人格や足りない才能に対するコンプレックスの気持ちがとてもよく伝わってくる面白い内容だった。
映画は原作のシリアスな感じと監督の持つコメディタッチな雰囲気が、妙に融合していると同時に、妙に融合しておらず、そこんところが面白かった。
普通なら星3.5だが鈴木則文作品なので4にした。
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