瞳の中の訪問者のレビュー・感想・評価
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まあまあだった
ブラックジャックの実写映画化で、僕は原作ファンなのだけど、とてもよかった。宍戸錠がまずいいし、ピノコが特に素晴らしい。ランプはなぜ丸眼鏡をしてないのか。
ストーリーが退屈で、峰岸徹が犯人だってすぐに分かるのに、なかなかそこに至らない。ただ、峰岸徹が恨みなどつまらない理由で殺したのではなく、ちょっと意外な理由なところはよかった。峰岸徹がかっこいい。
美少女だけ見えた
大林宣彦監督1977年の作品で、『HOUSE/ハウス』に続く監督第2作目。
原作は、手塚治虫『ブラックジャック』の一篇「春一番」。
漫画の神様と日本映画界の異才のタッグ!
…なのだが。
テニスのインターハイを目指す千晶は特訓中、コーチの今岡が打ったボールが左目に当たり、失明してしまう。
密かに彼女を愛し、責任を感じた今岡は、ある天才外科医を紹介される。
一応“ブラックジャック”なので、無論登場。ピノコも。
ところが演じるは、宍戸錠。
原作そっくりのメイクなのだが、あまりにそっくり過ぎて不自然でリアリティー無さすぎて、手塚治虫から批判されたとか。
ミスキャストな宍戸ブラックジャックだが、原作通り法外な手術代を要求。それからもう一つ、角膜。
数日後、今岡が用意した角膜で手術が始まり、成功。
かくして千晶の目は再び見えるようになり、2人はひしと抱き合うのであった。
…と、本作がラブストーリーであったらここでハッピーエンドなのだが、寧ろ話はここから。
目が見えるようになってから、千晶に異変が。
他人には見えない男の姿が見えるという。
以前タイのホラー映画『The EYE/アイ』でもあった題材だが、あちらは実話ベース、こちらはそれより何年も前に描かれたフィクション。
どうも角膜が怪しい。
ブラックジャックが今岡に問い詰めると、その角膜は、アイバンクから盗んだもので、しかも殺された若い女性の角膜だという事が判明。
つまり、その角膜に見える男の姿こそ、犯人。
一方千晶は、その男の姿を夢でも見るようになり、いつしか恋焦がれる。
そしてある日、街角で本物のその男に出会う。
運命を感じる千晶だったが、千晶の角膜の経緯を男が知り…。
ツッコミ所やご都合主義はあれど、話はドラマチックなサスペンス×メロドラマ。
が、サスペンスはドキドキが盛り上がらず。
メロドラマも安っぽい。
笑いの要素もシュール。
何と言うか、チープでベタな火サス的ムード映画。
犯人が弾くピアノは大袈裟でもあるが、一応作品のムードを盛り上げてはいるものの…、
大林スタイルはほとんど皆無で、明らかに雇われ監督。
当時ボロクソに叩かれ、2週間で打ちきりになったらしいが、まあ、あの『HOUSE/ハウス』の後じゃあねぇ…。
それでも、遊び心はあり。
OPはアニメ。
作中に手塚作品がちらほら。とあるワンシーンに登場する少年は、おでこに絆創膏。み、『三つ目がとおる』…!?
豪華SPゲスト。今岡にブラックジャックを紹介する映画ばかり見てる“石上先生”はちとウケた。また、監督自身もワンシーンに。
『ブラックジャック』としてもサスペンス×メロドラマとしても正直ビミョーだが、一つだけ成功している。
美少女映画!
若き片平なぎさと志穂美悦子に萌え~!
残念ながら“脱がし屋”の本領発揮出来ずセミヌードだけだが、その美貌と魅力はたっぷり拝める。
その視点だったら、大成功!?
千葉真一!
大林宣彦監督のお約束「A MOVIE」オープニングはアニメ!
明日香女子寮ではなぜか水日の女子大生もいる。この作品でも脱がすのか!と期待に胸膨らまされるが、片平なぎさと志穂美悦子のソフトなシャワーシーンのみ。コメディ色も空振りしながら、脚本がジェームス三木と知り、なんとなく納得。手塚治虫のイメージを払拭せしめた大林監督作品の駄作・・・
眼球移植手術を受けた千晶(片平)が、雨が降るとマントの男を見るようになる。そのまぼろしの男(峰岸徹)に徐々に惹かれていき、夢でうなされるほどになった千晶。移植された眼球は殺された女性のものだったのだ。さらに今岡がアイバンクから眼球を盗んだことが発覚。
後半になると、まるで火サスの原点か!と思えるほどの展開。しかもダサすぎ。俳優のヘタくそさは大林作品の中でも群を抜いている。ほんの数秒カットだけ登場したゴダイゴとか、意味不明の酔っ払い役に千葉真一という、不思議なゲストがいい。
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