パンツの穴(1984)
劇場公開日:1984年3月17日
解説
博多から東京に転校してきた早熟少年が、恋をして失恋するまでを、彼が起こす数々の事件と共に描く青春コメディー。「BOMB!」の読者投稿欄を原案に、中本博通と茜ちゃんが脚本を共同執筆。監督は「伊賀野カバ丸」の鈴木則文、撮影は出先哲也がそれぞれ担当。
1984年製作/113分/日本
配給:ジョイパックフィルム
劇場公開日:1984年3月17日
ストーリー
博多から多摩市立緑ヶ丘中学に、ムキンポこと木村一郎が転校して来た。彼は同じクラスに先日、坂道で一目惚れした近藤桃子がいるのを見て喜ぶ。最初にムキンポの意味を知ったのは山田進と高橋守という凸凹コンビで、ムキンポはこの二人とはすぐ仲良くなる。妹のキレ痔を初潮と勘ちがいして駆け込んだ病院は桃子の家だった。それ以来、ムキンポは桃子と急速に親しくなるが、彼女には学校一秀才でパソコンが趣味の小山英介という恋敵がいることを知らされる。ムキンポは、またクラスメートの大石麻衣も好きになってしまった。彼女はムキンポが親しくなったお百姓の娘だった。ある日、ムキンポは英介と共にクラスの番長・堂園からヨットでのトローリングに誘われる。二人の美女が同行するとの話に、進と守は堂園がムキンポに初体験をさせるつもりだと推則した。真新しいパンツを用意して、ムキンポは不安と期待を胸に大海原にくり出すが、大いなる思いちがいで二人の美女は、堂園の二番目の若いお母さんと英会話の教師キャティであった。祭りの日、ムキンポはデパートのトイレでひょんなことから、谷田部という高校生の顔にウンコを塗りたくってしまう。ムキンポの定期券を拾った谷田部は、仲間を連れて緑が丘中学に押し寄せた。意を決した堂園以下20人ばかりが高台の決戦場へ向かった。決戦が始まろうとした瞬間、肥だめを抱えたムキンポがやって来た。おわびにそれをかぶろうとした彼は、謝まって総番長にかけてしまう。糞まみれの戦いの中、急に雨が降ってきた。見ると空のUFOから降っており、中から説教する声が聞こえた。ある日、ムキンポは桃子からデートに誘われた。彼女はその席で、堂園から交際を申し込まれたことを告げる。傷心のムキンポは英介の引越しを仲良く手伝う麻衣を見て、ダブルショックを受けてしまった。