八甲田山のレビュー・感想・評価
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秋吉久美子さいこー。
映画中盤で案内人である秋吉久美子に健さんその他が敬礼するシーンは日本映画史に残る名シーンですね。
もう少し北大路欣也の顔をはっきりと見たかったな〜と思いました。
雪山では死にたくないなぁ 北大路さんはちょっとずつちょっとずつ妥協...
雪山では死にたくないなぁ
北大路さんはちょっとずつちょっとずつ妥協していったらあんなことになってしまってかわいそうだ。
周囲の環境が全て敵
吹雪の中ひたすら歩いたり、穴の中でただただ寒さをしのいでる映像は、大きな動きがあるわけでもないんですが、鬼気迫る迫力があります。
今の映像技術だと逆に綺麗すぎて絶望感が湧いてこないかもしれません。
組織として計画を甘く考えていた人たちのやられっぷりが見所でしょう。
高倉健が主演・・
今は亡き高倉健が主演。実話から・・時代は日露戦争の直前。日本軍の歩兵部隊が訓練のため、冬の八甲田山に挑む。210名の雪中行軍は想像以上の豪雪に次々に遭難する。そして部隊は全滅に近い状態に・・映像からは冬山の自然の過酷さが・・(涙)1977年の邦画。
衝撃
見てしまう。
その理由が分からない…。
長編作品で3時間程ある。
でも、見てしまう。
飽きもせず…雪の中の行軍を。
よく分からない。
なぜ見てしまうのか…見終わって、凄い映画だと、ただただそうは思った。
雪山で遭難した臨場感を出す為の工夫。
雪崩。
CGとかないよな…人為的に起こしたのかな?
まさか…でも、やりかねん。
webにて鑑賞。
便利な時代になったもんだ…。
「八甲田山」を観て・・
今は亡き高倉健が主演。その他若き頃の大物俳優が大勢出演している。時代背景は日露戦争直前の頃。歩兵部隊が訓練で冬の青森の八甲田山に挑む。210名の雪中行軍は想像以上の雪の厳しさと寒さで次々に遭難する。訓練が終わってみると生存者は極僅かで、部隊長も責任を感じて自害する・・結局2年後の日露戦争で全員が戦死した。
70年代の大作邦画
雪中行軍の厳しさとか冬の八甲田山の荘厳さが伝わってくる。
高倉健と北大路欣也のやりとりも泣かせる。迫力のある良い映画。
でも残念に感じたことが2つ。
1つ目は絵面がわかりにくい。
仕方ない面はあるが、視界が悪い中で皆同じ姿では、誰が誰だか。
2つ目は、少佐の存在。
無能な上官の指示が遭難の原因、というのはくだらない。
自然と人知の勝負といった面白い要素も、
結局この上官の愚行で塗りつぶされてしまう。
スケールの大きい映画なだけに、なおさら惜しい。
自然の猛威と人間の愚かさ
この、雪、雪、雪にまみれた本作は、見ていてとてもしんどいが、何度でも見返したくなる。
撮影2年、本物の暴風雪のなかで敢行されたロケにより、本物の疲労や恐怖を俳優に体現させたという。失わなくてもいい命をあたら無惨に散らしてしまった兵隊達の無念さが俳優陣に憑依したかのように、鬼気迫るものがあった。
軍隊において上層部の判断に従わなくてはならないのは東西各国どこも同じだと思うが、特に日本人は何かを途中で 「やめる」という英断がなかなか出来ない質なのではと思う。
話は横道に逸れるが、もんじゅのドキュメンタリーでも同じようなことが関係者の口から洩れていた。「誰もが無駄なのではないかと思い始めても、それを口にしない。今までの時間が無駄になるから」 それは、言い返せば誰も失敗の責任を取りたくないという逃げの現われで、日本人の悪い特性だと思う。
兵隊にとって「やめる」という行為は卑怯に置き換えられてしまうのだろうが、無謀というのは勇気と違う。 統率の乱れ、指揮系統の乱れが命を左右する。
ここで、あそこで、ああしておけばの連続で見ているこちらも苦しくなり、たかだか訓練で死んでしまっては元も子もな いじゃないかと本当に口惜しく、怒りさえ湧いてくる。
「白い地獄」を前にした虫けらのような人間。神田大尉の言葉を借りると「雪とは一体なんなのだ」と、雪に自然に圧倒された作品だった。
これはもう理解しようがしまいが、学校などの教育現場で見せてほしい作品。自然への甘い認識、無知な上層部の横やり、 組織の悪しき面などなど反面教師として学ぶことがたくさんあるし、また、これほど真剣に作られた映画があったことと、この物語を受け継いでいく重要性も伝えていくべきだと思う。
高倉健さんが亡くなった
という事で初めて今作を観た。母親は何度も観たらしく「泣けるわよー」と言われ…私は泣けず。しかも長編。長い。ひたすら雪道を歩く。しかも誰が誰だかさっぱりわからず。ラストに出てくる方も、?、だった情けない私。もすこし歳とってからもいちど観るかな。次は黄色いにチャレンジ。
思い出のタイトル
「天は我を見捨てたか!」
このセリフを真似しようと、子供のころ、近所の山で雪中行軍遊びをした。無事踏破するも、下山地点が家から遠く、公衆電話で親を呼んだ。結局、子供だけで雪山に行ったことがバレて大目玉。
この頃の映画は力強い。良し悪しはあるけど、ものすごい説得力。押しつけがましいほど。だから、大人から子供まで、スクリーンに躍動する俳優たちから目が離せず、物語をみんなが共有できたのだろう。
緒方拳が脇役。重厚なキャストだ。高倉健が軍服着て、雪の中に立っているだけで絵になる。
神田大尉は
神田大尉は魂になって徳島大尉を待っていたのですね。
上官がアホだととんでもないことになるという例がこんなにたくさんあるというのに、現実に今もアホな上官(偉い人)がとんでもないことを起こしているという事実。
ひとはなぜ歴史に学ばない?
歴史に残る名作
三国連太郎演じる少佐に押し切られる指揮官の北大路欣也。
もう片方の隊は風通しがよく、高倉健の指揮官は存分に働く。
組織論に自然の猛威も加わって、悲劇へと突き進んでいく兵隊たち。
日本映画史上ベスト10に入る傑作映画です。
三国連太郎の悪役ぶりが素晴らしい。
ちなみに指揮権を巡ってのトラブルはあくまで映画上の脚色で
実際の遭難事件はそんなことはぜんぜんなかったようです。
史実に沿った「ドキュメンタリー八甲田山」という映画もあるので
セットで見ると事件への知識が深まります。
想像を絶する自然の猛威と、映像の力
日露戦争迫る明治35年、ロシア軍との極寒の地での戦いに備え、冬の八甲田山で演習を行う弘前・青森の両連隊。しかし、冬の八甲田山は想像を絶するものだった…。
実際にあった“八甲田雪中行軍遭難事件”を映画化した、1977年の超大作。
210名の内、199名が犠牲に。
中には、立ったまま凍死した者もいたという。
何と言っても、映像に目を奪われる。
冬の八甲田山の猛吹雪。
今年の2月に僕自身も大雪を体験したが、とてもとてもそんなレベルではない。
視界を遮り、体力を奪い、刺すような寒さ、神経も精神も麻痺し気が狂ってしまうほど。
撮影時、凍傷やあまりの過酷な撮影に逃げ出した者も。
両連隊は命運を分けた。
弘前の小連隊は案内人に協力を頼み、自然との折り合いをつけた。
青森の大連隊は案内人を拒み、自然を甘く見ていた。
本作のカメラマン・木村大作は後の監督デビュー作「劍岳 点の記」で、自然とそれに挑む人々の姿を格調高く描いていたが、本作で描かれているのは、自然の猛威。
人は自然を愛する。だが時として、自然は人に牙を剥く。その前に、人は成す術も無い…。
それらを壮大なスケールの迫真の映像の中に捉えた。
邦画史上に残る映像の力。
豪華なキャストと超一流のスタッフが集った、紛れもない力作!
果たして責任はどこに?
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 75
演出: 75
ビジュアル: 75
音楽: 65
今回の雪中行軍は、元はと言えば上官の思いつきなのだろうが、ロシアの南下に対する対応という、彼には彼の立場としての意見がある。だが準備不足や冬山の恐ろしさを理解していない点は否めない。現場の指揮官は上官の命令には従わなければならないが、どこまで危険を冒し、どこで勇気ある撤退の決断をしなければならないのか。果たしてこの訓練、どこに責任があるのだろうかと思った。
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