バカヤロー! 私、怒ってますのレビュー・感想・評価
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バカヤロー!私、ヤフコメ民と週刊文春が嫌いです
1988年公開
普段は温厚な人々がストレスを爆発させてキレるオムニバスコメディー
昭和末期の話題作名作
その後シリーズ化
OVAやドラマにもなっている
久々の鑑賞
脚本は『そろばんずく』『ウホッホ探険隊』『免許がない!』『(ハル)』『サウスバウンド(2007)』『わたし出すわ』の森田芳光
第一話「食べて何がいけないの?」
監督は俳優で演出家・劇作家の渡辺えり子(現・渡辺えり)
粗筋
婚約者の沼山和樹が求める細いウエストを目指しなるべく食べないことにした厚木静香
ウエストは細くなったもののバストも小さくなりそれにクレームをつける和樹
両家の食事会で静香のストレスが爆発する
感想
伊原剛志演じる沼山和樹の厚木静香に対する言動があまりにも辛辣で笑える
恥に対する返しと酷いに対する返しが特に秀逸
ここまで言われても健気に従うのは惚れた弱みなのか玉の輿に乗りたいのか
配役
さほど太っているわけではないが婚約者の要求通りダイエットに励む厚木静香に相楽晴子
静香の婚約者で無慈悲な言動かつナーバスな沼山和樹に伊原剛志
静香の父の厚木正夫に石橋蓮司
正夫の後妻の厚木千恵子に森下愛子
静香の妹の厚木加奈子に田山真美子
静香の弟の厚木道夫に六浦誠
和樹の父の沼山幸造に草薙幸二郎
和樹の母の沼山八重子に佐々木すみ江
レストランのシェフに益岡徹
レストランに小型犬を抱いて入店する客にもたいまさこ
レストランの客にラウア・リサ
レストランの客に秋川リサ
ダンスホールの歌手に内藤やす子
第二話「遠くてフラれるなんて」
監督は『下妻物語』『嫌われ松子の一生』『パコと魔法の絵本』『告白(2010)』『渇き。』『来る』の中島哲也
粗筋
都心の会社で働く軽間佐恵は父と弟の3人暮らし
自宅は都心から遠く離れ東京ではない
彼氏はいるが父から外泊を許されず遅くとも終電で帰らないといけない
彼氏の不満は爆発し別れ話が持ち上がる
彼氏には既に新しい彼女が
2人が泊まるホテルまで乗り込み怒りをぶちまける佐恵
感想
安田成美が若い!
まるで別人!
ぽっちゃりとしてる
風の谷のナウシカのイメージソングを歌っていた頃はさらに別人!
『蝉しぐれ』でふくの少女時代と大人時代が全くの別人なのもこれで受け入れることができる(蝉しぐれの方が実際に全くの別人だけど)
泥酔しホテルでブチギレる大立ち回りはコントで宮沢りえと対立する木梨憲子を彷彿させた
中島監督かなりしごかれたんだろうな
蜷川式のスパルタ演出で才能が開花することなんてよくあることだし部外者のヤフコメ老害ごときがエンタメ論評してほしくないね迷惑だから
どうせあいつらがゴリ押しするエンタメはウマ娘だろプゲラ
配役
都心のOLの軽間佐恵に安田成美
佐恵の恋人の大石守に磯部弘
守の新恋人のサオリに相田寿美緒
佐恵の父の軽間源吉に小坂一也
第三話「運転する身になれ!」
監督は『べっぴんの町』『夜逃げ屋本舗』『夜逃げ屋本舗2』『大夜逃 夜逃げ屋本舗3』『OL忠臣蔵』『いらっしゃいませ、患者さま。』の原隆仁
粗筋
タクシードライバーの苦労話
様々な客が登場
感想
4作品の中でキレ具合が1番うまいのは大田康雄だが客がイチャイチャしてるだけでキレるのは4人の中では1番理不尽
カップルは運が悪かった
数々の迷惑な客に対する対応でメーターが上がり積もり積もったストレスが爆発したんだろう
小菅の綾瀬なら分かるが川崎の綾瀬っていうのがよくわからない
神奈川の綾瀬市ならわかるが川崎市に綾瀬って地名が当時あったのかな
因みに中島陽典は欽ちゃんプロデュースの『日曜9時は遊び座です』で「えーい踊ってしまえ」と言っていた人で自分としてはとても懐かしいが視聴率はとても低かったため知っている人は少ないし自分でさえ名前を忘れていた
配役
新人タクシードライバーの益子雅久に大地康雄
ホステスの村岡徳子に斉藤慶子
別会社のタクシーに客として乗り込み日頃の鬱憤を晴らす同業者の岡本君雄にイッセー尾形
カップルの男の佐々木次郎に布施博
ホステスの知人男性の宮野信に中島陽典
乗車拒否されたと思い込みタクシーを走って追いかけ殴る林雷造に阿藤海
細かい釣り銭がないと知りつつ一万円札を出す乗客の大川正に成田三樹夫
第四話「英語がなんだ」
監督は『人魚の眠る家』『十二人の死にたい子どもたち』『望み』『ファーストラヴ』『夏目アラタの結婚』『私にふさわしいホテル』の堤幸彦
粗筋
現地の工場長としてシカゴに転勤することなったビジネスマン向坂茂は大学まで英語を学んだはずだが全く英会話ができなかった
このままではまずいので英会話教室に通うなど急ピッチで猛勉強するもあまり上達はしなかった
シカゴから来日したVIPにパーティーで罵倒されブチキレる向坂
感想
自分は英会話が全くできないので最も共感できる怒りである
「日本に来たら日本語で話せ」は大正論
ハリウッド映画風の汚い英語は日本人がアメリカ人を罵る場合は好き
英会話を教える立場や外国人からは反発があるだろうが
向坂親子3人での英会話のやり取り好き
余談だが過労死という言葉が生まれたのはこの年らしい
翌年リゲインのCMソング「24時間戦えますか」が流行した
長時間労働で頑張っているジャパニーズビジネスマンがカッコいいとされた時代の雰囲気がリアルタイムで感じ取っていた年配の人たちはより一層楽しめるだろう
その当時自分はまだ子供だったが大人にはなりたくなかったし就職なんてしたくなかった
配役
シカゴ支社転勤のため必死に英会話を学ぶビジネスマンの向坂茂に小林薫
茂の妻の向坂奈々子に室井滋
茂の息子の向坂元気に草野康太
向坂の上司の高橋登に小林稔侍
VIPにしつこく口説かれ困惑するコンパニオンの英子に宮田早苗
エンディングテーマはRCサクセションの忌野清志郎が歌う『サン・トワ・マミー』
とても良い
あり得ん話ではあるけどね
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1本目は細かい婚約者から、太るなとか小言ばかり言われる女の子の物語。
双方の親族での食事会でブチ切れて、男に逆にホレ直される。
2本目は父親がうるさくて週末も終電で帰らざるを得ないOLの話。
おかげで男にフられ酒飲んでキレて、男の新恋人との仲を邪魔するわ、
深夜にその男のホテルを訪問して大声で叫んだり、周囲に大迷惑かける。
そしたら何故か男がホレ直してヨリを戻し、近所へ引越して来た(場)
3本目はタクシー運転手の話。
実際に色んな面倒な客がいて大変やなって話。
最後はイチャつく客にブチ切れ、男に運転させ、自分が女とイチャつく。
・・・つもりだが根が真面目なためかしこまってしまった。
4本目は強引に海外転勤を決められ、英語を勉強させられる男の話。
パーティーで外国人の偉いさんにコケにされ、英語でブチ切れる。
ついでに自分をいいように転がして来た上司にもブチ切れ。
そしたら逆に外国人に見直される。
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高校時代かな、これを見たのは。所々記憶に残ってるシーンがあった。
まあコメディなんで今さら突っ込むのは野暮やけど、あり得ん(場)
3本目以外はブチ切れた事で逆に認められるってパターンやもん。
まあ面白かったからそれでええけどね。
そういや同じパターンで、ざけんなよってドラマシリーズがあった。
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