PERFECT BLUE パーフェクトブルーのレビュー・感想・評価
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アイドルと自己
完璧に構築されたアイドルのイメージ(衣装と愛嬌)が崩れ去っていく、、、そんなポスターのメインビジュアル。
夢と現実とパラレルと、自己同一性、自分の“中身”を曝け出すことへの葛藤、そこに“演技”という女優特有の多面性が組み込まれることで複雑さが増している。またこれはデヴィッド・リンチ『マルホランド・ドライブ』に通ずるものがある。
しかしながら本作ではむしろ、個人的な内面よりも自己の外側にいる第三者からの目線や認知に近い側に鑑賞者の視点は置かれていたのではないだろうか。
鑑賞者は主人公の感情に寄り添っていたようで、実はそうではなかった。カットの切り替えで果てしなく紛らわされていく入れ子状の虚構が何度も暴露され、鑑賞者が仮の現実に引き戻され続けることの繰り返しは、ラストで明らかとなる真実(であってくれ)への驚きに繋がる。鑑賞者が観るもの、考えることは常に誘導され得るのだ。
では映画として観せられる虚構、メディアにおける演出の変更、それと一個人のプライベートとの境目、それは果たして“裏切り”なのだろうか。
そして本作がアニメであることも重要な点である。異なる世界線を飛び越えて存在するモチーフの数々や個々人の印象を固定し、揺らぎのない“完全な(パーフェクトな)”記号として理想的に構成できることは、意図しない表現の誤差を減らし、虚構としての“画面”という前提をわかりやすく示すこと可能にしているだろう。
完全なる疲労と憂鬱。完璧な彼の娘は、パーフェクトな希望。
観客を迷宮に誘う名作
以前から観たかった作品で、数か月前に配信で観たのですが、ヒューマントラストシネマ渋谷で限定上映をしていたのを知り劇場で鑑賞して来ました。
3人組のアイドルグループ「CHAM」の一員であった未麻が、グループを卒業して女優として独り立ちしていく過程で発生した連続殺人と、未麻の葛藤や彼女の周辺で発生する奇怪な現象をミックスし、さらには夢と現実、さらには劇中ドラマのシーンを巧みに重ね合わせることで、観客を迷宮の中に放り出すかのようなダイナミックな展開が非常に魅力的な作品でした。
見所は未麻の心的描写でした。CHAMを卒業することに対する迷いをはじめ、女優としてドラマでレイプシーンをやったり、ヌード写真を撮影したりするなど、アイドルと女優のギャップに直面する苦悩、そして熱狂的ファンがストーカーになっている状況に対する恐怖、さらにはそうした状況が生む自分の分身の幻影に苦しめられる悪夢を見せつつ、現実の世界で発生する連続殺人の恐怖を重ねることで、虚構と現実をボーダレスに行き交う展開は、まさに今敏ワールド全開でした。
そして結局は元アイドルだったマネージャーのルミが、自分が諦めたアイドルの夢を未麻に仮託したことが一連の奇怪な事件の原因であるというストーリー展開も面白く、やはり劇場で鑑賞して正解だったと思った次第です。
そんな訳で、本作の評価は★4.8とします。
えっ、もう一つ!
アイドルから女優へ転身した霧越未麻。グラビアや過激なシーンにも果敢に挑戦するが、本心とは裏腹の仕事で精神が不安定になっていく。そんな彼女にアイドルのままでいてほしかったものもいて、やがて周囲で殺人事件まで発生し、彼女は。
評価が高い作品ということで期待して鑑賞。虚実混沌とした演出は想像以上に複雑で、未麻自身、ファンの男、出演中のドラマが絡み合っているだけではなく、さらにもう一つの物語が加わっていたことに驚かされました。その物語の真相には、期待以上に衝撃を受けました。
光を魅せたアイドルが人を魅せる女優に変わる!
1998年の作品。ホラー映画が大好きで、レンタルビデオで見た覚えがあるんだけど、あまり良い印象は残っていませんでした。配信で見かけて、懐かしさのあまり再見したんたけど・・・
何故かな?今回はかなり楽しめました。
画像が粗くて、こんなに雑だったかなってのが、再見の第一印象でしたが、そんなの忘れるほど魅入っちゃった次第です。
不気味な絵で、ゾクゾクする怖さがあります。
アイドルから女優へと転身する中で、自分自身と描いていた夢との亀裂が広がるのを感じる。そして、偶像を求める人の偏執的な想いが、常軌を逸していく。
【ネタバレ】
2000年のミレニアムの頃は、人の意識の変換期だった気がする。アイドルは💩をしないと神格化されていた時代から、会いに行けるアイドルが登場してくる。
神の様に崇めていた人からすれば、レイプシーンなんて、もっての外だろうね。その人を偽物だと思いたくなる気持ちも分からなくもない。
多重人格を盛り込んだ劇中劇との絡みも見応えありました。おかしくなっていく自分、幻覚に悩まされていく恐怖に、見ている自分も困惑していく感じです。
アニメではありますが、生々しい映像と複雑な展開に楽しませてもらった一本です。
やっと見た
随分前から気になってはいたんだけど中々見る気が起こらず、
今日やとみた。
正直期待外れだったかな。
30年近く前の作品としては絵のクオリティが高いのはことは認めるけれども
いかんせん内容については古臭さが否めない。
犯人がマネージャーで多分かつて売れなかった自分をみまに投影していて、、、
みたいな感じなんだろうけど使い古してて流石にねえ。
幻覚と現実の交差する設定は意味があったのかかなり疑問。
それならもっと自分が殺人を犯したのでは?という不安を演出するべきだったと思うし。
マリグナントくらい不安を煽っても良かったと思う。
不安定な幻想と殺人とストーカーが噛み合ってなくて演出の意味を持たないのだもの。
パプリカは見てないけどこういう現実かどうかわからない世界観はビューティフルドリーマーの方が上手かったなと。
何でこの原作をチョイスしたのか本当に疑問。
そういえばストーカーとマネージャーの目の離れ具合が尋常じゃなくて気になって仕方なかったよ。
何が本当で何が幻か
鑑賞後結局何だったのだと疑問が残る。
これぞ今敏監督作品って感じだった。
主人公未麻はアイドルから女優への転身するなかで、醜い姿をしたストーカーが怪文書を主人公自宅へファックスしたり、主人公の行動を全てウェブ上で日記として垂れ流したり。序盤はストーカーって本当恐ろしいなぁとゾワゾワしていた。
だが、女優になるのはそう順調にはいかない。女優として成功していくためにグラビアやレイプされる役を引き受ける。映像作品とはいえ凄惨な姿だった。主人公は精神的ダメージを受け、徐々にメッキが剥がれていく。未麻の周りで起こる不可解な事件も結構グロテスクであった。
最終的にはルミが未麻に襲いかかり混乱を極めた。ルミが未麻がアイドルとして活躍することを応援するのは献身的な気持ちではなく、自分を重ね合わせていた。自分がアイドルとして成せなかった深い後悔が見受けられる。
現実と虚構が入り混じり、結局あまり理解出来ずにいる。
何が本当にやりたいか、何が本当の自分なのか問いかける哲学的や姿はこの時代ならではの不気味さがあって素敵だなとおもった。
98年の作品だが、現代に見合った内容で驚いた!!
Windows95が普及して、ネット利用者が増えた頃が舞台で懐かしいですが、内容自体はアイドル・推し活全盛で、また精神疾患に認知のある現代に見合っているという、先進的な映画でした。なぜレ◯プシーンなのかと思いましたが、【推しの子】で劇中劇に全く興味がわかなかったので、本作の方が演技や覚悟を表すには分かりやすいですし、小賢しくない演出だと感じました。岩男潤子さんの悲鳴も沢山聞けますし、上手かったです。
たたみかけるような展開
1998年当時にこれを見たら結構な衝撃だったのでは
現実と撮影中のドラマと夢とが混在し
観ている者すらわからなくなっていく
現代ではストーカーも多重人格も
アイデアとして消費され尽くした感はあるけれど
約30年前の作品だと思えば
センセーショナルだったと思う
だって今観てもおもしろいし
左様なら♥️ネット社会!
Mac LC575が載っています♥️
持ってました。
さて、
「ブラウザーをダブルクリックして立ち上げて」
「えっ!ダブルクリップ?」
「挟んでどうするの」
「それでロケーションってとこにURLを入れるの」
「日本語で説明して!」
てな事になる。
このアニメは、日本の芸能界のドロドロと
ネットのドロドロを先取りしているね。
それとこの頃流行った事ばかり。
二重人格を解離性同一性障害って難しい名前で言われる様になった。つくづく、『日本語で喋ってもらいたいなぁ』って思ったものだ。
このアニメは実写版は今も昔も作れないですね。
なんで『アイドルー偶像』なんて言うんですかね。現在の海外ではアイドルとして扱われるのはK−POPとかのみ。つまり、このアニメの頃のアイドルが起源なのかもしれない。
このアニメでディスプレイの扱い方がテレビ時代の終焉を予言していると感じた。一番の場所にMAC。この機種はまだテレビチューナーはつけられなかった(かもしれない)。そのテレビは天井近くの片隅。つまり、テレビはこのアニメの中では無用の長物なのだ。
さて
この頃の現実は。世はまさにテレビの多チャンネル時代。衛星放送。
スカ〇パーフェ〇〇TV、ディレ〇〇TV。アンテナ立てる為に引っ越したものだ。
僕もそれに完全に乗っかった。
勿論、特定の偶像を追いたかった訳では無い。理由は言うまでもない。
結果は日を見るよりも明らかで、直ぐに忘れさる事になる。
そして、ネットの世界がひらけたわけだが、やってる事は昔と変わらない。
加速度的にそれも終焉を迎える様な気がする。
未麻の戦闘力高!!!
レビュータイトルがまず、この映画のツッコミたい所でしたが、一旦それは置いときまして、終始不気味な雰囲気が漂っている映画だったなぁと。最初は女優に転身した未麻の深層心理として見えているのがアイドルの頃の未麻なのだと思っていましたが、あれ?これ未麻の精神が乖離しちゃってる?いや、違うよな、犯人は最初から偽ブログを書いていたアイツだよな?からの、、、アイドル未麻がマネージャーだったなんて。。。身の毛がよだつ展開でした。
最後は明るいエンディングが流れこれまでのどんよりとした気持ちを吹き飛ば....せるわけないだろ!
ブラック・スワンの元ネタとか
ハリウッド映画「ブラック・スワン」の未承諾元ネタがこの映画だと知って見てみた。
(R15だったようでフラッシュバックの危険性がある人は見ない方が…)
インターネット黎明期の作品らしく分厚いパソコンやテレビデオが懐かしい。
絵がうま怖い。一般的な外見と思われる人たちが何だか全員恐ろしく性格悪そうに描かれる。ヤバいやつはとびきり怖く描かれる。
中身は当時の殺伐とした時代を反映したもので、売れないアイドル、群がるカメラ小僧、未成年を簡単に脱がしたり襲われるシーンを撮りたがる大人どもと心冷え冷えする。
アイドルに限界を感じ女優に転身するといっても1から演技の勉強するわけでもなくただ生き残りをかけてるだけ。見る方も事務所にゴリ押しされただけの下手な役者などみたくないのに。際どいシーンをこなしたり脱いでこそ女優扱いな風潮もおかしいが。
不思議なのが勝手に「未麻の部屋」なるサイトを作られ日記もストーカーしてるとしか思えない内容なのに未麻は事務所にもマネージャーにも誰にも相談しない。
事務所の社長が未麻宛の手紙が爆発したことで相当の出血だったのに軽傷で済み警察に届け出なかったのも謎。ニュースになればある意味名を売るチャンスでは?
つきまとい警備員の存在にしろストーカー規制法がない時代にしても「何で周りに相談しないの?」ということ続出。
その後も現実か幻影かドラマの撮影か分かりにくく展開し主人公が精神的に参ってるのは確からしい。
レ〇プシーンはTVドラマで未成年だろうにこんな撮影までさせる?酷すぎ!と思わされた。(当時のTVは平気で未成年のヌードやグロシーンをだしてたことを思い出す)
それらも実は未麻もストーカーも存在せず、主人公はタカクラヨウコという名で街でモデルにならないかと騙されストリップ劇場に出る羽目になり集団レイプされたショックで生み出された別人格!
と思わせる場面が出てきたことで納得しかけた。レイプシーンがリアルで悪質なのは撮影じゃなく本当にあったから。誰にも相談しないのもストーカーの監視力が半端ないのも幻影だから。
酷い。せめてレイプ魔を殺してくれたなら…せめて逮捕されてたらいいのによくある加害者野放し?
と思わせてから女優未麻としての話がまだまだ続き「?」で実は黒幕はこの人でした!とくる。(先にレビューで「このアニメでヤバいやつは目が離れた顔に描かれる」と読んでしまっててこの人信頼できそうなのに目離れてる…と思ってたら案の定。ネタバレだった)
ほとんど黒幕がやったことで未麻は実在し人気女優になれてると思えたほうがまだ後味いい。
でも未麻が何が現実かわからないほど不安定になっていた理由は?
ブラック・スワンの元ネタらしいけどこちらも「世にも奇妙な物語」初期の傑作「女優」に影響されてそうなストーリー。
何が現実で妄想なのか誰が実在したのかわからないという話にしたかったのかもしれない。
一昔前前の作品とは思えないクォリティー
一点二点変化するストーリー構成、当時としては素晴らしいクォリティーの映像、音響。よく出来た作品。パソコンの分厚さ以外は時代を感じさせなかった。
というか、日本はこの頃から本当止まってしまってるな、。進化が。夢とリアルが混ざるをこの時代にやっている凄さ。
一気に見れました。
【”未麻の部屋。アイドルの私、女優の私。そして多重人格者が惹き起こした恐ろしき事。”今作は20年以上前の作品とは思えぬクオリティを誇るサイコ・サスペンススリラーアニメーションである。】
■人気アイドルから女優へ転身した未麻は、大胆なレイプシーンやヌード写真を映されるなど、急激に芸能界での立ち位置を変えていく。
だが、未麻の周囲にはストーカーの影が徐々に、見え隠れするようになっていく。
ストーカー行為は次第にエスカレートし、ついには彼女が出演したドラマの脚本家、写真家が惨殺される事件が次々に起きる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・主人公の未麻のキャラクターデザインが、江口寿史氏である事がエンドロールで流れる。
そして、制作には大友克洋氏の名も記載されている。
成程と思う。
・予想を超えるサイコサスペンススリラー要素を孕むストーリー展開や、未麻の混乱する心理を表した表情の描き方が、歳月を感じさせない。
これは「千年女優」「パプリカ」でも思った事だが、46歳で早逝した今作の監督である今敏の図抜けたセンスを感じさせるのである。
・”アイドルの未麻”が混乱する”女優の未麻”を、アイスピックでひらりひらりと軽やかに追い詰めるシーンの描き方などは、その一例であろう。
・又、多重人格者であったマネージャーのルミと”アイドルの未麻”が被るシーンの描き方も同様である。
・未麻が見る”現実”と”虚構、幻”の描き方も見事であるし、作品の怖さを増している。
<今作は、アイドルから女優への転身を図った若く美しき女性を襲った恐ろしき出来事を描いた20年前の作品とは思えないクオリティを誇るサイコ・サスペンススリラー・アニメーションなのである。
改めて、今敏監督の早逝が惜しまれると感じる作品でもある。>
2人の精神病の話
ひたすら1人の女の子の解離性健忘の話しかと思ってたら、アイドルであることに本人よりも固執していたるみちゃんもドラマに沿った精神病を患ってるとはたまげた!
serial experiments lainみを感じた。
この時代って精神疾患とインターネットが流行ってたのかな?
エンドレスエイト的な?
昔、VHSでレンタルして以来の視聴。
虚実入り混ぜ過ぎて、リアル感がなさすぎるかなぁとは思う。
実写でやったら怖いと思うが、最後の肥満がアイドル衣装で追い回すシーンはどうなるかなぁ。
人間って怖いな
リバイバル上映にて。前にも観たことあったけれど、改めて観てよくできた映画やなあと思う。今、大スクリーンで観られて感無量!!
最後のみまのセリフも今思うと、ん?どこまでが妄想で現実やったんやろう…と思う。あのカメラマンとかを殺したんはみまやったんちゃうか?みまがルリちゃんをコントロールしていた可能性もあるよなあと思った。みんなの意見を聞いてみたい。
現実と虚構がわからなくなってくる
今敏監督作品を今まで見たことがなかったので
4kリマスター版で上映されている今作を観ようと思いました
アイドルグループを卒業して
女優として転身した主人公の周りで
様々な事件が続発をする
R15+作品だが
個人的に一番キツイと思ったのは
カメラマンがめった刺しにされるシーン
本作は現実と虚構(ドラマシーン、幻覚)が
混ざりあっていく感じがして
ストーリーが進むごとに
どこまで本物でどこまで虚構がわからなくなってくる
ラストシーンも本当かどうか信じられなくなってしまう
アイドルオタクが
過激なストーカー化しているのは
90年代のオタクのイメージがこんなんなのかな?
雑誌の買い占めはネット時代の現在にはできないことだよな
「もう一人の未麻」の正体は
マネージャーが成りすましているようだが
見た目が違うので幻覚かどうかもわからない
この作品では
ファンもマネージャーも本人も
「アイドル」という虚構を
芸能の仕事で全うできなかったので
幻覚を見たり、凶行に走ったりするようになったのかもしれない
怖えー。サイコスリラー。R18と思って見たほうがよい。性描写が嫌いな人は目をつぶっていたほうが良い。
映画という虚構世界で「現実と虚構が交錯する混乱と恐怖」を現実世界で体験する。
現実と虚構が交錯する。未麻の混乱と恐怖が、映画を鑑賞している僕にも伝染し、何が現実で何が虚構か混乱してくる。
さらに劇中で未麻が演じた「ダブルバインド」の主人公の混乱と恐怖が、現実の未麻が感じている混乱と恐怖とも錯綜する。
もう何が何だかサッパリ分からない。
更に気になるのが犯人捜し。
犯人は誰なんだ? ガードマンなのか? 未麻自身なのか?他の者なのか? ガードマンは未麻の作り出した幻影なのか? 未麻は多重人格なのか? 実は殺人事件は起こってなくて未麻の生み出した虚構なのか? マネージャーが犯人であることさえ虚構なのか?とさえ思えてくる。
ますます何が何だか分からなくなってくる。
観賞後の混乱をそのまま持ち帰り、モヤモヤしたままにしておきたい。考察なんかしてキッチリ、スッキリするなんてもったいないと思った。
あと、終わりのほうでマネージャーがトラックに引かれて終わるかと思ったら、しっかり予想を裏切ってくれた。更にその場面で未麻が代わりに引かれるのかと思ったら、これもシッカシ裏切ってくれた。
僕は初めて見た。25年前のアニメ作品の再上映だからオジサンだらけかと思ったら、20代、30代のほうが多かった。理由は不明。
◆監督のブログが面白い。
アニメ「PERFECT BLUE」の製作過程、よもやま話 「パーフェクトブルー戦記」が映画以上に面白いかも。作品よりも面白いと言うのは監督に失礼な話だが、映画に関わってない人が聞けない裏話、苦労話がとにかく面白い。
夢に夢を重ねて、、、
面白かった。
夢に夢を重ねて、途中何が何だかわからなくなる。精神的に追い詰められた表現として適切な表現だと思いました。そこで観る側の認識も幾つかにズレて行ってるんじゃなかろうか。
どの事件もハッキリした結末は語られない。それどころかあったのかなかったのかも判然としない。まるで夢を見てるみたいだ。
そして最後のセリフ。
「私は本物よ」
普通の人はそんなこと言わない。
あえて言うのには理由がある、と取れば。。。
どこまでが竹内さんの原作で、何処からが脚本家の仕事で、監督の演出がどの程度加わっているのか。
【以降、余談】
1997年の作品だから、携帯電話もさほど普及していない。インターネットも一部の人の趣味。描かれたパソコンはMacのパフォーマータイプの一体型。うちの実家でも使ってたやつだ。ブラウザはネットスケープナビゲーターか?その説明と含めて懐かしかった。
この作品はリアルタイムでは観ていない。2023年に初めて観た。1997年当時、大阪のラジオ局ABCラジオでは誠のサイキック青年団という番組をやっていた。竹内義和さんはその出演者。芸能情報や噂を有る事無い事喋ってはリスナーを楽しませていた。私は年に数回、その番組のイベントの運営をする仕事をしていたが、ラジオは聞いてなかったのでこの映画の事を知ったのは随分後になってからの事だった。舞台上ではもっともらしい顔して出鱈目言ってる御大。正確さより面白さそんなステージを客席や舞台袖、楽屋の整理をしながら聞いていた。良い時代だった。
そんな人が書いた作品の映画化。気になっていたが観れなかった作品を映画館で観れたのは嬉しかった。客席の少ないスクリーンだったがほぼ満席。3日前にチケット買っておいて良かった。
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