劇場公開日 1998年2月28日

「アニメでしか表現できない狂気」PERFECT BLUE パーフェクトブルー TSさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アニメでしか表現できない狂気

2025年3月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

知的

おかしい。狂っている。
どうしてこんな映像作品が創れるのか?

先に千年女優を観て、その才能に度肝を抜かれた今敏監督。
この作品はずーっと昔から知っていたが、今の今まで観るのを避けてきた(ホラーとか怖いのは苦手)
現実と虚構(幻覚)が入り乱れていく世界。主人公がおかしくなっていくのを観る我々も徐々に虚実の区別がわからなくなっていく。

そしてラストで種明かしが提示される。
我々は一体何を観させられたのか?
主人公の葛藤も虚だったのか?何が本当か?何が幻覚か?
一切合切、説明はない。説明がないから、ずーっと忘れられない感覚を残す。
でも、「真実」が何だったのか考察しようという気持ちにはならないのだ。
それを考えて何になるのか?という気持ちになるのだ。

「わからないものは、わからないままでいい」
「不思議なものは、不思議なままでいい」
「気持ち悪いものは、気持ち悪いままでいい」

得体の知れない強烈な感覚を観る者に残す、狂気の天才による狂気の作品。

TS
CBさんのコメント
2025年4月2日

すごい怖いっす

CB
ゆきさんのコメント
2025年3月31日

こんにちは。
私、この作品の大好きなんですぅ!!
TSさんのお付けになったタイトルが正にその通り!!
私の中では今でも"アニメーション作品でしか表現出来ない狂気"の最高峰で、原点であって頂点なんです!
末麻の声をあてた黒岩潤子さんの過去を知ると。。
これはもう運命!としか言いようがなく、ゾワワ〜っとします。
(エヴァの洞木ヒカリ(委員長)の声優さんでもあります)
昔の作品ですが、今でもTSさんのように、本作を見つけてくれて、鑑賞してくれる方がおられる事がとても嬉しいです(誰目線?!w)
レビューも、そうなのそうなの〜!!と共感の嵐です。
今敏監督は天才でした!!

ゆき
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