のれん一代 女侠

劇場公開日:

解説

「無頼漢仁義」の野上龍雄と「やくざGメン 明治暗黒街」の鈴木則文が共同でシナリオを執筆、「小判鮫 お役者仁義」の沢島忠が監督した風俗もの。撮影もコンビの吉田貞次。

1966年製作/103分/日本
配給:東映
劇場公開日:1966年4月10日

ストーリー

古い暖簾を誇る木屋源の主人堀江利平は、同業者の指導的立場にあったが今は妻に先立たれて、床に伏していた。一人娘美禰は、一人で店をきりもりしていたが、美禰には結婚まで決意した木屋源の番頭筈見浅吉という男がいた。しかし、利平は身分の違いをたてに許さず、浅吉は東京を去った。そして美禰も浅吉を忘れられずにいた。美禰には伸次という腹違いの弟がいた。木屋源の暖簾をつがせようとした美禰は、利平の反対を押しきって家にひきとったが、伸次は母親たみに対する利平のしうちと、撞球屋の女染子との間を認められぬことに不満を抱き利平に反撥した。一方大阪の材木仲買業者の組合長に荒島常二郎という男が選ばれた。荒島はやくざあがりの男で、業者の間に多大の金が流れていた。木屋源らはこの動きに反して組合を脱退した。目の仇にされた木屋源は荒島組から迫害を受け、やくざと喧嘩をした伸次は警察沙汰になった。利平は暖簾に傷がつくと、伸次を勘当した。数日後、神戸に大火があった。大阪随一の建築業者高林組はこの大工事の材木の調達を木屋源に依頼した。これを知った荒島は山元の材木を金にまかせて買い占め、染子を使って木屋源の株券を取りあげようと計った。この件がショックで利平は発作を起し死亡した。伸次は仏前で利平を激しくののしり、美禰も自分の思いやりが伸次に負担なのを知り、暖簾を守る決心をした。東京でヤクザに仲間入りした浅吉が、ひょっこり顔を見せた。美禰は浅吉にすがって力になってくれるよう頼んだが浅吉は美禰の仕合せのため、去った。父の死で美禰は荒島の好計を一身に受けた。山元の人たちの同情で材木は集まった。だが荒島は材木をダイナマイトで爆破した。染子から事の次第を聞いた伸次は、荒島組に殴り込みをかけたが、荒島は伸次を人質に木屋源の株券をゆすった。電話を受けて美禰は荒島組に乗り込んだ。苦況を知った浅吉は助太刀にむかった。荒島と刺し違えて死んだ浅吉、警察に連行された伸次。一人残された美禰は必死に暖簾を守ろうと心に決めた。

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