忍者武芸帖 百地三太夫

劇場公開日:

解説

秀吉の腹心、不知火将監によって父、百地三太夫を殺された息子、鷹丸の一族再興のための活躍を描く。脚本は石川達男、「団鬼六 少女縛り絵図」の神波史男、「トラック野郎 故郷特急便」の鈴木則文の共同執筆、監督も同作の鈴木則文、撮影は「影の軍団 服部半蔵」の中島徹がそれぞれ担当。

1980年製作/117分/日本
配給:東映
劇場公開日:1980年11月15日

ストーリー

天下を狙う秀吉の命を受けた腹臣、不知火将監によって伊賀山中の百地砦が襲撃された。秀吉の狙いは、伊賀忍者皆殺しと、百地一族の隠し金山を手に入れることであった。不知火将監率いる甲賀勢との戦いで三太夫をはじめ、百地一族は壊滅。生き残ったのは三太夫の一子、鷹丸と、石目、川次郎、五助、右衛吉、門太、おつうなど幼い子供たちだ。子供たちを追う将監の弟、幻之介。鷹丸は海へ逃れ、おつうは服部半蔵に拾われた。そして十年後。鷹丸は中国から帰国した。胸元にかざす狼印の短刀には、百地家の隠し金山のありかが刻まれていた。鷹丸は京の町で、盗族、石川五右衛門と出会った。この五右衛門こそ、百地家の幼な子たち、石目、川次郎、五助、右衛吉、門太の成長した姿だった。鷹丸は彼らと共に秀吉と将監の首を取って百地一族再興を誓う。一方、服部半蔵に育てられたおつうは、美しいくの一に成長していた。半蔵は家康に仕え、やはり百地家の金山を狙っており、おつうを鷹丸のグループに接近させた。五助の恋人、お艶の密告で、アジトが将監らに襲われ石目、右衛吉、門太が捕らえられた。救出に向かう鷹丸たち。このとき、中国娘、愛蓮が現われ、百地勢に味方した。鷹丸と一緒に育てられた彼女は、彼を慕い、日本へ追いかけて来たのだ。おつうは、鷹丸の短刀を半蔵に渡してしまった。育ての親、半蔵への思いと、百地同族、特に鷹丸への思いの板ばさみで、彼女は苦しんでいた。しかし、短刀は一本では用をなさず、もう一本のものと合わさって、金山の地図が成立する。将監との戦いで弥次郎、五助、右衛吉が死んだ。復讐の念に燃える鷹丸は、父の無二の友戸沢白雲斎を訪ねた。亡き友の息子をさらに強者にしようとする白雲斎。厳しい訓練の日が続いた。そして、おつうとの間には恋が芽ばえた。ある日、白雲斎は鷹丸に一ふりの短刀を手渡した。これこそ三太夫が白雲斎に預けておいたもう一本の短刀だ。しかし、その短刀を、おつうが盗みだそうとした。おつうを追う白雲斎。二人の間に立ちはだかる鷹丸。白雲斎と鷹丸の激闘。そして、遂に鷹丸は、小太刀二刀流で白雲斎の技をしのいだ。満足したような笑みを残して自害する白雲斎。天下を取った秀吉は、家康を討つべく、将監の軍を派遣した。このチャンスを逃してはならず、後を追う鷹丸。鷹丸を思うおつうの一途な気持に屈した半蔵も百地の新しいリーダー鷹丸に協力。ここに空前の大決戦がはじまった……。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0う~ん80年代

2024年12月1日
Androidアプリから投稿

短刀1本に隠し金山が記されて、それを見付けて百地家再興を目指す鷹丸一党と豊臣秀吉に与する仇敵不知火将監(千葉真一)、天下を窺う徳川家に仕える服部半蔵(夏八木勲)の争いが物語の中心。 若かりし頃の真田広之が特に意味もなく上半身もろ肌を見せるシーンが多く服が簡単に脱げちゃうにはご愛敬。 んでBGMが軽~いポップな感じで、おちゃらけた学園ドラマの様な雰囲気になってしまう キャストも常連の様なキャストで安心 丹波哲郎、夏八木勲辺りが出てくると他の作品で息の合った演技が出来る面子を起用しているのかな?とか思う。 公開当時は香港カンフー映画の影響があったのだろうか、侍との戦いに素手での格闘シーンが多く、ポーズもそれっぽい。まぁ沖縄唐手ならそれに近いのかもしれないけれど… 丹波哲郎の登場シーンが特撮ドラマぽかったり、色々粗いストーリーを経て千葉真一を討ち取る流れはまさにあの頃のジャパンアクションクラブらしい作品。 その後の千葉真一作品に同様のアクションシーンが盛り込まれているのもこれらの作品制作が糧になっているのを感じた。

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うにたん♪(DCPにも抜け穴あるんだ)

2.0ん~華麗に見事に滑ってる~♪

2024年11月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

はまる人ははまるコント映画 この映画、キレキレのドリフコントなのです 出演者の派手さキレ(切られ役さえ凄い)惚れ惚れします、映画を盛り上げる音楽はパチンコ屋なみ総てが消し飛びます、ここまで来ると癖に成りそう。

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なんてこった

3.5ガチ師弟対決。 気合が入ったアクションをご覧ください。

2022年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

萌える

真田さんの初主演映画。 子役は大成しないっていうけれど、真田さんを観るとそれは事実じゃない。 他にも、神木さんや吉岡さんとか、大成している子役出身者は他にもいるけどね。 80年代に一人の役者を売り出すって、こういうこともやらなくちゃいけなかったんだと感慨深い。 予告からして、「ニュースター」を強調。今の宣伝と違う。  歌って、踊って、演技して、笑いもとってと、マルチプレーヤー。  しかも全部直球勝負・全力投球。  それをウザいと思うのか初々しいと思うのか。   1本の映画の中で全部やらなくてもいいじゃないかと思うが、この時代はこういうものだったのだろう。  志穂美さんも何故中国娘?くのいちでいいじゃなか。  ジャッキー・チェン氏の旋風に乗ろうとしたのか?ジャッキー・チェン氏風のカンフーアクション?と言うのもあるし。  おかげで、映画は変なことになっている。 それでも、真田さんをはじめとするJACのアクションはすごい。 千葉さんが、考え、実行できる限りのものを全部詰め込んだかな?と、思ってしまう。 それだけでも見もの。 しかも、脇には、時代劇で格好よくビシッと決めて下さる方が揃っている。 これだけでも絵になるのになあ。 盛り込みすぎていると思う。 公開時の収益は赤字だったとか。  映画自体が、百貨店状態になっていて、評価する人によって評が別れると思うけれど、  それより、Wikiで読んだ公開の仕方に問題あり。  『さらば、わが友 実録大物死刑囚たち』と二本立て。ニューフェイスをどう売り出したかったんだか。映画等では、真田さんのさわやかさ・真摯な面をアピールしているのに、混乱する。誰が見に行くのだろう?  その後の、ジャッキー・チェン氏の『龍拳』との二本立ては、ファンの心をつかんでいるけれど、『忍者武芸帳百地三太夫』にも、ジャッキー氏のカンフーに似た場面あるから、二番煎じに見えて勿体ない。

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とみいじょん

3.5爽快忍者アクション

2021年9月10日
Androidアプリから投稿
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カミムラ