人魚伝説のレビュー・感想・評価
全6件を表示
とてもよかった。素晴らしい映画を見たときに時々起こるのだけれど、自...
とてもよかった。素晴らしい映画を見たときに時々起こるのだけれど、自分の感情のコントロールが完全に作品の方に委ねられれて、なぜだか涙が溢れてくることがある。そのときには主人公が可哀想であるとか、旦那を失って悲しく思っていることに共感しているわけではなくって、違った形で感情が現れる。これが以前に起こったのは、ダンサー・イン・ザ・ダークを見たときに後半を見ていて号泣していた時くらいだっただろうか。だいたいそういうときには人間の社会だとか装置の不条理に対峙したときに普通の市民の暮らしが粉砕されていく様を見ているときだったりする。
終盤は圧巻です。
前々から気になっていた作品なんですが、期待し過ぎたせいか全体的には今ひとつ…但し、終盤だけ見れば満点ですね。
小説で言うと“ハードロマン”などと呼ばれる分野になるんだと思うのですが、その手の小説は結構好きですし、この作品も後半はかなり攻めていて面白いのですが、途中少しテンポが良くなくて中弛みしているように感じてしまいました。
しかし、繰り返しになってしまいますが、終盤の展開は見事なものでしたし、主演の白都真里さんの体当たりの演技は素晴らしかったですね。
白都真里さんの迫真の演技だけでも観る価値のある作品だと思います。
ナウシカより断然こっち。
同じ1984年のナウシカの抽象的で散漫な甘さに比べて何と具体的で密実切実なことか。
血みどろのドラマでなければ語れぬ激情があると311以後の今さら語っても遅いが、映画は何かを語れるとの希望を抱かせてくれる。
必見の重要作。
白都真理と水中シーンが本当に素晴らしい!(映画館で観たからかもしれませんが)
主演女優のこの時だけだったのかもしれないけれど若さと美しさとガッツが、水中の撮影の素晴らしさも相まって幸福に結実した傑作だと思います、これは映画館で観ないと、特に水中のシーンは(ラストもあの騒々しいところは映画館でガツンと大音量がお勧め)。
ただ日活ポルノ育ちの良さ悪さで女優の輝きあっての映画のような気もします、意外とキチンとまぁしつこいところはありますが作られていて言われているほどぶっ飛んでいなくて安心して観れますので皆さんぜひ。
※終映後に亡くなった監督の話を脚本の西村琢也さんがされ、最期を少し口にされてグッと涙を堪えたのが印象的でした
全6件を表示