劇場公開日 2000年2月19日

「親で決まる右翼左翼の思想感」アメリカン・ヒストリーX たまねぎ なきおさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0親で決まる右翼左翼の思想感

2017年2月19日
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悲しい

知的

難しい

この映画に登場する父親は自分達白人は選ばれた人種で
有色人種は下等で下劣だと教育しています。
そうやって育てられた子供はどんどん偏った価値観を植え付けられ育ち
過激な思想を持ってしまった挙げ句にトラブルを引き起こしていきます。
刑務所の中で心を入れ替えたにも関わらず、負の連鎖は止められませんでした。

誤った教育が誤った結果を招き
例え一人が過ちに気づいたとしても家族や回りが理解を深めない限り、片付かない根深い問題だというメッセージを強く感じました。

また、そういった教育が発生する根幹には
国の制度の不条理と貧困が背景にあることも描かれています。

この映画は過激な描写は多いですが
子供のいる方、これから親になる方、
または学校で授業に流しても良い映画だと思います。

たまねぎ なきお