日本一の男の中の男

劇場公開日:

解説

「てなもんや幽霊道中」の笠原良三がシナリオを執筆し、「南太平洋の若大将」の古沢憲吾が監督した“日本一の男”シリーズ第五作目。撮影はコンビの永井仙吉。

1967年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1967年12月30日

ストーリー

口八丁、手八丁の有能な造船会社のセールスマン小野子等は、会長を怒鳴りつけて、傍系のストッキング会社にとばされた。実はこの左遷は、会長の大神田が小野子の手腕を認め、業績不振の会社の成績を上げようとしてのことだった。その小野子は、奇抜な商戦を展開して、一躍、業績をアップさせた。そんな彼の仕事ぶりを、アメリカ帰りの会長の孫娘で、社長秘書の未知子が見ていた。未知子は合理主義者で、接待費の使い方には神経質だったから、小野子が使う多額の接待費におかんむりだった。しかし、次第に小野子のペースに巻き込まれ、彼を愛している自分に気づいて愕然とするのだった。営業で好成績を上げた小野子は、こんども、会長の命令で宣伝部に回された。小野子の腕をフルに生かしたい、と願う未知子の差し金だった。宣伝部員になった小野子は、脚の美しい自社の女子社員を選び、ストッキングをはかせてテレビショーに出させるという戦術をとった。これが効を奏し、小野子の腕は益々認められるようになった。未知子はさらに大神田に進言し、新設の外国部長に小野子を推薦した。お陰で外国部長に出世した小野子は、片言の英語を、さも、ベテランのごとくに操り、外国の提携会社との契約の際には、自社にとんでもなく有利にことを運んだのである。こうなると英語の達者な未知子も、すっかり小野子に参り、大神田に結婚させてくれと泣きつく有様だった。大神田の方も、可愛い孫娘に泣きつかれては反対するわけにもいかず、有能な小野子を次期社長にする腹を決めて、二人を結婚させた。アメリカ的才女だった未知子は、いまでは柔順貞節な小野子の妻で、小野子にすっかり飼育されたかたちである。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0濃縮された昭和

2019年6月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

造船の大企業でやり手のサラリーマンが植木等、会長に目を付けられ参加のストッキング会社に転勤となる。 この会社には会長の孫娘でアメリカ帰りの秘書課長(浅丘ルリ子)がいた。 ゲストがとても懐かしく、歌も踊りも多く、なんといっても日活の浅丘ルリ子が東宝のコメディに出ているのが新鮮。 これ一本で昭和がわかる。

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いやよセブン

2.5舞台はストッキング会社

2018年6月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

相変わらずの無軌道無責任、OKレッツゴーなニヤケ男、植木等。目ぱっちりの浅丘ルリ子がまあキレイ。鮮やかな緑のスーツ。底抜けに前向きな明るい男が日本のどっかにいると思うだけで、日常がちょっと良くなる気がする。

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mimiccu

3.0小野子等

2014年3月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

古澤憲吾×笠原良三。マドンナ浅丘ルリ子。舞台は世界ストッキングKK。相変わらずの軽快さ。OKレッツゴーな世界観。皇居脇の毎日新聞の屋上が印象的。今の東京よりも東京らしく見える不思議。植木等の鮮やかな色のスーツ、宣伝部長藤岡琢也のシャレっぷり。浅丘ルリ子にカウンターで平手を打ち込む植木等。ちょっと見える代々木公園付近ののどかさ。

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ssspkk

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