南極物語(1983)のレビュー・感想・評価
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名作!(さようなら丸の内TOEI 2)
最初の公開時に映画館で鑑賞。
丸の内TOEIの7月閉館までの特集プログラムにて、本日2度目の鑑賞です。(レビュアー様に聞いてプログラムを知りました。ありがとうございます)
昭和32年、南極観測隊の第一次越冬隊が悪天候により帰国を余儀なくされる中、15頭の犬達を置き去りにせねばならない状況に追い込まれる。
犬係の隊員2人の隊員が、再度の南極行きが実現した時、タロとジロとの再会をする…という感動の物語。
高倉健、渡瀬恒彦の演じる2人が、犬をとてもかわいがって世話していただけに、登場人物達の苦悩、犬達を供出している家族の悲しみ、涙なくしては見られませんでした。
監督はじめ撮影陣、俳優陣、犬達に敬意を表したい。過酷な撮影だったと想像します。南極の壮大な自然、力強い見事な映像を今もこうして見られることに感激しました。本当にこの時代の映画は熱いものを感じます。
音楽がヴァンゲリスだったんですね。どおりで素晴らしい。今更ながら知りました。
この蔵原監督の作品は、小学生時に「キタキツネ物語」を鑑賞しましたが、こちらも動物のかわいさと自然の厳しさが伝わる映画でした。
*****
タロジロの南極物語は、キムタクのドラマ「南極大陸」でも扱われ、最後まで見たか記憶が定かでないですが、こちらも再鑑賞したいです。
感動大作…自然の脅威と逞しさ!
高倉健さん追悼特別番組で3回目の鑑賞。
南極越冬隊の中止により、無人の昭和基地に置き去りにされた15頭の樺太犬たち―。生存が絶望視される中、タロとジロのたった2頭だけが生き残っていたと云う奇跡のような実話を元にした問答無用の感動超大作。
初鑑賞は小学2年生の時―
犬を置いてけぼりにした大人たちに憤慨し、犬たちが南極で繰り広げる冒険と、突然なんの前触れも無く訪れる死に衝撃を受け、なんとも複雑な想いを抱いたことを覚えています。
白夜や流氷などの雄大な南極の自然を捉えた美しい映像に息を呑むと共に、それらが内包している容赦無い恐ろしさを痛感させられました。度重なる困難の中で逞しく生きようとする犬たちの姿に、生きもの本来の強さを学びました…
大人になってから観ると、高倉健と渡瀬恒彦演じる犬係の苦悩が胸に迫って来ました。命令とは云え、信頼関係を築き上げた家族同然の犬たちを置き去りにしなければならなかったことは、もはや人間のエゴでしかない…。タロとジロの2頭だけでも生き残ってくれていたことが、救いであると同時に、人間への罰だったのかもしれないなと思いました。
※鑑賞記録
2020/05/07:Amazonプライム・ビデオ
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