渚のシンドバッドのレビュー・感想・評価
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邦画の真骨頂
こんないい作品知らなかったなんて!なんてこと、、
というのが観賞後の最初の感想
桐島、部活辞めるってよ
が影響を受けているような気がする
日本で育った日本人ではの心情、行間、ざわつき
邦画ならではの楽しみ方が出来る作品
登場人物みんなの気持ちが痛いし脆いし切ないし辛い
自然に生まれた優しさや自分のための作った優しさ
からかったり、からかわれたり、度がすぎてたり
格好つけたり、それが間違った表現だったり
自分がつまらなく感じて、別の人を憧れたり
心に傷を負ったもの、体に傷を負ったもの
傷への向き合い方、自分との向き合い方
異性への興味、同性への思い
何が正解なのか分からない
何もかもが未熟だから
青春は間違える
伊藤も吉田も相原も清水も、学校にいる奴ら全員
傷つけた人も傷つけられた人もみんなそれでいい
大人になって後で分かる事の方が多い
色んなやつがいて過ごすから成長する
あとで反省できたらいい
みんな家庭に少し訳もあって
それがリアルだった
会話の間もリアル
若かりし頃の岡田さん、草間さんの演技力に脱帽
素晴らしかった
なんと浜崎あゆみだったとは・・・
今では珍しくもなくなったBL作品。高校2年の伊藤と吉田がクラスメートからホモカップルと冷やかされるが、吉田は優等生の女子・清水と付き合ってるので、嫌がらせやいじめの対象にはなってない。そんな関係にレイプされた経験のある転校生・相原が近づいてくる。と、三角関係から四角関係(対角線あり)になってしまうストーリー。
繊細な心を持つ男子たちに、奸原というチャラ男も絡みつつ、後半には活躍しなかったのが残念だった。吉田と清水の関係も映画を見に行く程度の付き合いだったし、すぐ壊れてしまいそうな雰囲気がリアルだった。そんな中に相原(浜崎)が彼らの心をかき乱すかのような小悪魔的な存在となり、吉田はどんどん惹かれていく展開。
留守宅に不法侵入して我が物顔で振る舞う相原。勝手知ったる他人の寝室で、大人のおもちゃやコンドームを伊藤に見せつける行為も、彼を試していたのだろうけど、不思議少女ぶりを発揮する。それにしても、浜崎あゆみがこんなことを・・・
純粋な高校生の心理ドラマとしても面白いし、相原や清水の突拍子もない行動には呆れても、そのユニークなキャラが興味深い。自分の高校時代を思い出しても・・・そんな子はいないわい!となること必至。
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