トラック野郎 故郷特急便

劇場公開日:

解説

お馴染、桃次郎とジョナサンのコンビが土佐路を舞台に走り回るシリーズ第十作目。脚本は「天使の欲望」の中島丈博と松島利昭の共同執筆、監督は「堕靡泥の星 美少女狩り」の鈴木則文、撮影は「暴力戦士」の出先哲也がそれぞれ担当。

1979年製作/110分/日本
配給:東映

ストーリー

銚子市場から次の荷を高知へ運ぶことになった桃次郎とジョナサンは、カーフェリーで高知に何かった。同じ船に乗り合せた地方廻りの歌手、小野川結花が楽譜を海に落としてしまい、桃次郎は海に投び込んでかき集める。高知についたところで、ジョナサンは目がくらんで蛇行運転、診断を受けると、脳血栓の疑いとか。悲観したジョナサン、足摺岬で自殺を企るが、ドライブインの店員、風美子に助けられる。美人の出現で桃次郎は大ハリキリ、彼女を家に送っていく。家では中気の母が寝ていた。隣の家に住む老人、垣内清馬は六年前に行方不明になった息子、竜次を待ち続け、その嫁に風美子を迎えようとしていた。数日後、土佐犬をわきに座らせたトラック野郎、竜次に出会った桃次郎は、そのことを告げに清馬のところへいくと、風美子の母が危篤で、彼女は「南国土佐」を聞かせたいという。風美子の願いに、桃次郎はキャバレーで唄っている結花を、ヤクザの岩瀬が止めに入るのを無視して連れ出し、臨終にはなんとか唄を聞かせることができた。一方、ジョナサンは病気も全快して川崎へ戻った。清馬の家では竜次が六年ぶりに帰ってきていた。そんなとき、闘犬大会が開かれることになった。竜次の竜馬号と岩瀬の犬が闘った。トラック仲間や風美子が応援にかけつけ、竜馬号は不利な形勢から逆転勝ち。幸せそうに肩を寄せ合う竜次と風美子、桃次郎もドサクサにまぎれて結花にプロポーズ。その時、桃次郎が乗せたことのある外国人のヒッチハイカーがやって来た。彼はアメリカのレコード会社のディレクターで、結花を大阪梅田コマに出演させると言う。しかし、結花は好きな人と一緒になれるなら、歌は諦める決心をしていた。「あなたのお嫁さんにして」という結花をのせて、一番星は自慢のトラックをスタート。

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スタッフ・キャスト

監督
脚本
中島丈博
松島利昭
企画
天尾完次
高村賢治
撮影
出先哲也
美術
桑名忠之
音楽
木下忠司
録音
林鉱一
照明
萩原猶義
編集
戸田健夫
助監督
新井清
スチール
加藤光男
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受賞歴

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映画レビュー

5.0シリーズ最後にして最高傑作

2016年5月28日
PCから投稿

泣ける

笑える

萌える

この作品はストーリーがとってもしっかりしていて、安定感のあるいい映画だと思います。
鈴木則文監督はいつも
ワザと傑作になることを避けているのではないか
と感じるようなレベルですがこれは違います。傑作をつくり切るという意気込みを感じます。私の思うに、ストーリーがあまりにも良いのでファイナル用にリザーブしておいたのではないでしょうか?シリーズの中には三日で書いたとしか思えない出来のものがいくつかありますので。
石川さゆりが若くて綺麗で切ないです。彼女の気持ちと桃さんの気持ちのぶつかり合いのダイナミズムに揺り動かされる作品です。

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タンバラライ
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