都会の空の非常線
劇場公開日:1961年6月18日
解説
若井基成の原作を「処刑前夜」の池田一朗と「無情の夢」の小川英が共同で脚色し「早射ち野郎」の野村孝が監督したもので、「都会の空の用心棒」につづく旭のパイロットもの。「風に逆らう流れ者」の横山実が撮影した。
1961年製作/81分/日本
配給:日活
劇場公開日:1961年6月18日
ストーリー
速水八郎操縦のヘリコプターJA7058は、助手の浩と東京上空からビラまきの仕事をしていた。その時、浩がビルの火事を発見、逃げおくれた子供を救った。子供の父親木塚は何故か喜ばなかった。木塚は河口湖附近に綜合病院を建てる計画を、銀座の暴力団田代興行に狙われ、所在をくらますために東京に逃げてきていたのだ。翌日、木塚は田代興行に拉致された。田代は土地権利書を要求した。権利書は八郎があずかっていた。田代は用心棒の竜と北川に八郎のヘリコプターをチャーターさせた。二人を乗せたヘリコプターは河口湖に着陸した。その時、近くの草原に女子大生の洋子のグライダーが不時着し、八郎が助けた。彼女は木塚を知っており、村では木塚がいないので困っていた。八郎が東京に戻った。彼の不在中に木塚の子供が誘拐された。上京した洋子は八郎から木塚の一件を聞き、田代の本拠に乗りこんだ。が、逆に監禁されてしまった。八郎は田代に会い、木塚父子と交換に権利書を交換する約束をし、洋子を連れ出した。田代は先手をうって八郎を襲ったが失敗した。翌日、約束の場所に田代らは子供を連れてきた。が贋物と見破った八郎は本拠に乗りこんだ。罠にかかった彼は地下室に閉じこめられた。その頃、洋子を乗せた車は葉山に向っていた。地下室を出た八郎は浩とヘリコプターで葉山に飛んだ。北川は木塚父子と洋子をモーターボートに乗せて海に逃げた。八郎はその上を低空で飛んで、ボートを転覆させた。洋子と木塚らは無事に救出された。