天河伝説殺人事件のレビュー・感想・評価
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浅見光彦シリーズ序章
2023年7月18日
映画 #天河伝説殺人事件 (1991年)鑑賞
#加藤武 が刑事役で、しかも金田一耕助シリーズの刑事役と類似のキャラクターなのがよかった
この当時の大作には #財前直見 がよく出てるな。大作に合う演技なのかキャラクターなのかがあるんだろうな
#榎木孝明 は、#浅見光彦 と同じ性格らしい
金田一シリーズが品切れになったので今度は内田康夫で行くか!って感じ...
金田一シリーズが品切れになったので今度は内田康夫で行くか!って感じ。
監督も同じ、安定してるっちゃしてる(笑)加藤武の「よし、分かった」で笑ってしまった。そしてそう、またあんたが犯人ですかい(笑笑)
BS12
ひたすら市川崑タッチを楽しむ作品
光と影を徹底的に強調した短いカットを積み上げていく、市川崑独特のタッチを堪能するだけの作品です。特に古い日本家屋の暗くひんやりとした感じや足袋のすり足の音など、雰囲気作りは抜群です。とは言え、お話し自体は能の家元の跡目争いで、ミステリー要素や金田一耕助シリーズみたいなおどろおどろしさは皆無です。狂言回しの浅見光彦も、あまり謎解きをする訳でなく、東京と吉野をやたらと行ったり来たりする割には、イマイチ盛り上がらず、残念な出来でした。役者では、市川崑作品によく出ている,岸惠子が古い日本家屋の旅館の中にすんなり溶け込んで、いい感じでした。
画面が暗い
午後ロードで視聴
画面が暗い。
カットの最後が何故か、少し早めに切れている。
余韻などない。
後半がだれる。
テレビドラマのサイズで良かったのではないか。
榎木が、岸恵子が気になり、村に戻るって設定もなんだかな。
「女王蜂」、「病院坂の首縊りの家」での失敗のリベンジのように感じました
素晴らしい!市川崑監督の本気を感じました
そしてその本気のもの凄さを知りました
まずタイトルバックのスタイリッシュなこと!
これぞ市川崑監督です
カメラも照明も美意識の塊です
色彩の鮮やかさも溜め息がでるほど
薄暗く、薄ぼんやりしたシーンも計算の上での演出です
人呼んでコン・タッチという独特のカット繋ぎも多用されています
まるで50年代、60年代の市川崑監督の全盛期の味わいが濃厚にあるのです
音楽の使い方も現代的で見事でした
大変に満足しました
全く違う物語でありながら、市川崑監督がまるで1977年の「悪魔の手毬唄」を本当ならこう撮りたかったというスタイルではなかったかと思わせます
「女王蜂」、「病院坂の首縊りの家」での失敗のリベンジのように感じました
財前直見25歳の美しさったら!
一瞬誰か判らなかったほど
彼女は本作でブレイクしたのです
その後のドラマでの大活躍はご存知の通り
彼女が10年早く生まれていれば、「女王蜂」の主演にぴったりだったのに!
もしかしたら、彼女の為に市川崑監督は本作を撮ったのかも知れないとまで思いました
薪能の幽玄のシーンは圧倒的な美しさでした
奈良県吉野郡天川村
霊峰大峯山の登山口で実在の村です
大昔、天川村に行って劇中の宿のような所に泊まったことがあります
当時はふもとの鉄道の駅からバスで4時間はかかりました
峠をいくつもいくつも登っては下りを繰り返していくのです
それもバスが対向もできないような細いヘアピンカーブばかりの山道です
正に冗談抜きの秘境です
空気からして違います
霊気というようなものがあるのです
ですから、当然ながら天川村でロケはとてもできず、伊豆修善寺などの全く違うロケしやすい場所で撮影されています
近鉄吉野駅だけは実際に撮影されて登場します
いまでは道が大変に整備されて、1 時間も掛からないようです
天河神社も実在します
正式には天河大辨財天社というそうです
神楽殿という能舞台もあります
音楽の神、芸能の神と称えられています
但し、神様に呼ばれないと辿り着けない神社という伝説があります
観光化されていない本物の日本の秘境はまだそこにあります
ぜひ映画の舞台としてロケして欲しいところです
原作もつまらなきゃ映画もつまらない
(原作既読)奈良県が舞台だから県人としては応援したいが、応援のしどころがない。原作自体が推理小説とはとても言えない出たとこ勝負の話だけに、それをなぞっているだけでは映画としても面白味がない。犯人もすぐわかるし。器は何となく横溝シリーズみたいだが中身はスカスカ。市川昆監督、晩節を汚すの巻。
あんま話が入ってこない。
フリーライターの浅見光彦(榎木孝明)が、事件に巻き込まれる金田一方式。山奥の村、能舞台、お面の裏に毒薬、鐘落ちる、腹違いの息子。浅見の兄に石坂浩二、加藤武の刑事「分かった!」、岸恵子の案の定な犯人設定。シーンのけつが食いぎみに切られる演出に驚いたが意図がわからなかった。
名探偵・浅見光彦、妖気の地を駆ける!
角川映画15周年記念作品第2弾。
DVDで鑑賞。
原作は既読です。
予告編やポスターのキャッチコピーにも書いてあった通り、金田一耕助シリーズの再来を目指したのでしょうが、非常にテンポが悪く、非常に退屈な物語になってしまっていました。油断すると寝てしまいそうになりました。
露骨に金田一耕助シリーズを意識し過ぎたせいもあるんじゃないでしょうか? 加藤武の役柄なんか、そのまんまですもんねぇ…。「第2弾製作決定!」のアナウンスが流れたものの、角川春樹の逮捕や配給収入の不良が重なって、立ち消えになってしまうと云う不運にも見舞われました。
しかし、天川村に漂う妖気と云うか、空気感や雰囲気を収めることには成功しているなと感じました。吉野地方のどことなく神秘的な部分と、日本の伝統芸能である能の持つ独特な存在感が、まさに"ディスカバリー・ジャパン"にぴったりの題材だな、と…。市川崑監督の卓越した映像センスが充分に楽しめたので、そこは大変観応えがありました。
東京と云う大都会と世間から隔絶されている秘境とを結ぶ、悲しき連続殺人を解き明かす浅見光彦の推理はとてもドラマティックで、金田一にも負けていないなと思いました。
しかし、榎木孝明のメイクが白過ぎて、めちゃくちゃ不気味なのがいただけませんでした。市川監督が得意とする、光と影の演出の一環だと云うことはなんとなく分かるのですが、あまりにも白いので、まるで死人みたいでした。
「悪魔の手毬唄」でも強烈な印象を残した岸恵子が本作にも出演していました。コケティッシュな魅力は相変わらずで、穏やかさの中から溢れ出す情念を表現するのが本当に上手い女優さんだなと、改めて思いました。
※鑑賞記録
2019/? ?/? ?:DVD
2021/09/21:Amazonプライム・ビデオ
※修正(2021/09/12)
ぶつ切りのカットと冴えない演出
石坂浩二の金田一耕助シリーズで「よし、わかった!」と自分の推理を自己強化する加藤武が刑事役で出てます。
加藤武の演技に目が行ってしまい主人公の存在がボヤケてます。
ストーリーも頭に入ってきづらく、残念な出来に・・・。
40点。
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