鉄 平成侠客伝

劇場公開日:

解説

昔気質の極道と彼の前に現れた正体不明の流れ者の熱き生き様を描いた任侠映画。監督は「大怪獣東京に現る」の宮坂武志。脚本は龍一郎と「SLANG」の東龍志の共同。撮影を「サソリ 殺す天使」の坂江正明が担当している。主演は「制覇」の竹内力と「未亡人銭湯2 入口濡らして」の港雄一。スーパー16ミリからのブローアップ。

1999年製作/105分/日本
配給:ギャガ・コミュニケーションズ(配給協力 ゼアリズエンタープライス)
劇場公開日:1999年3月20日

ストーリー

かつて武闘派として鳴らした安田組組長の安田万二郎は、今も義理人情の世界に生きる昔気質の極道だ。ところがある日、彼のやり方に見切りをつけた子分たちが組を去ってしまった。残ったのは金魚という舎弟ひとり。しかも、万二郎自身も寄る年波で体を悪くしており、安田組は存続の危機に立たされてしまう。一方その頃、時代に合ったしのぎで組を発展させていた万二郎の幼なじみ・山西の下部組織である坂崎組組長の坂崎が、安田組のシマ乗っ取りを企んでいた。坂崎一味に執拗ないやがらせを受ける万二郎と金魚。そんなふたりを窮地から救ったのは、鉄と名乗る男だった。正体不明ながら義理人情に厚いこの流れ者に、万二郎は久々に男気を感じる。そして彼は、鉄によってかつての熱き自分を取り戻していくのであった。さて、安田組乗っ取りが一向にはかどらない坂崎は、次第に暴走するようになっていた。山西組からの独立を彼は親である山西に手をかけると、次に金魚を血祭りにあげるという強硬手段に出る。そんな坂崎のやり方に激怒する万二郎。坂崎との直接対決を決意した彼は、鉄の協力で見事坂崎を斬ってみせるが、自らも力尽きて倒れてしまう。いまわの際、万二郎は少年の頃に闇市でライスカレーを奢ってくれ、男の生き方を説いてくれた復員兵が鉄であったことを思い出す。実は、鉄は万二郎の最後に一花咲かせる為に現れたゴーストだったのだ。

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