釣りバカ日誌のレビュー・感想・評価
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釣りの成果はクロダイ、ヒラメ、シロギス
記念すべき1作目。
「男はつらいよ」の併映として初登場した記念すべき第1作。経験豊富なキャリアの西田と、日本を代表する名優・三國連太郎の異色といえるキャスティングが話題を呼んだ。
谷啓の佐々木課長、中本賢の太田八郎といったレギュラー陣も同作から登場している。
映画は、鈴木建設四国支社に勤務していたハマちゃんが、コンピューターの入力ミスで東京本社へ移動となり、スーさんと偶然知り合う姿を軸に描く。
● 公開日:1988年12月24日
● ロケ地:香川県高松市
● ゲスト:江戸家猫八、名古屋章、鈴木ヒロミツ
● 釣りの成果:クロダイ、ヒラメ、シロギス
● 監督:栗山富夫
お世辞抜きに良い脚本。楽しい。 辻褄も変じゃなくて、物語が面白くて...
お世辞抜きに良い脚本。楽しい。
辻褄も変じゃなくて、物語が面白くて、そして出演者たちがいい。
沢山あるシリーズの中で1番の傑作。
(らしい)
残念な点は お魚がピチピチしてないくらい。
西田敏行の印象は『釣りバカ』よりも個人的には「西遊記」の猪八戒が印象的だった。
※西田敏行さんが2024年10月17日に(76才)で虚血性心疾患で亡くなった事で、思い出鑑賞。
直近で『ロケーション』(1984)を去年観たのを思い出す。
西田敏行さんを偲んで
西田敏行さん
2024年10月17日東京都世田谷区の自宅で虚血性心疾患により76歳で他界
郡山出身
福島県を代表する名優
コミカルな芝居を中心にヤクザ役も
歌手として『もしもピアノが弾けたなら』が大ヒット
なんでもこなせるマルチプレーヤーでした
合掌
1988年制作公開作品
そりゃ山瀬まみもメチャ若い
僕はまだ子供だった
過去数回鑑賞
今回はU-NEXTで
便利な時代になったものだ
監督は『俺ら東京さ行ぐだ』『祝辞』『釣りバカ日誌』シリーズの栗山富夫
脚本は『同胞 はらから』『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『小さいおうち』『キネマの神様』『こんにちは、母さん』の山田洋次
脚本は他に『真夜中の妖精』『赤ちょうちん』『実録おんな鑑別所 性地獄』『女秘書の告白 果肉のしたたり』『エロス学園 感度ばつぐん』の桃井章
粗筋
香川県高松市がすっかり気に入ったサラリーマンのハマちゃんこと浜崎伝助は終の住処と決めて離島の女木島に一軒家を購入
大好きな釣りと大好きな妻のみち子さんと幸せな暮らしをしていた
そんなある日に東京本社転勤の辞令が
はじめは反対していたハマちゃんだがみち子さんの説得で夫婦そろって東京に引っ越すことに決めた
新居は北品川のマンション
食堂の向かい合わせの席で初めて出会った老人に釣りの手解きを伝授するハマちゃん
老人の名字は鈴木なのでフレンドリーなハマちゃんはスーさんと呼ぶ
しかしその老人はハマちゃんが勤める鈴木建設の社長の鈴木一之助だった
勤めている社長の顔も知らないハマちゃん
なんやかんやでハマちゃんは四国支社高松営業所にまた転勤決定
浜崎夫妻はまた女木島に戻ることに
シリーズ化は全く想定されていなかったであろう釣りバカ日誌の第1作
ハマちゃんとスーさんの別れはせつない
やっぱりみち子さんは浅田美代子じゃなくて石田えりの方が良い
高松のハマちゃんはバイク通勤
女木島からフェリーに乗り本土に
ノーヘル
髪型が崩れるのが嫌だったのか風を感じたかったのか
88年だからセーフかなと思ったらノーヘル禁止は75年から
まぁ娯楽映画だし良いってことよ
自動車学校とかの教材じゃないんだから
ハマちゃんはカメラを写真機と言う
西田敏行世代の芸能人はカメラといえば撮影機のことでありカメラではなくキャメラと言う
なぜなのかは業界人ではないのでよくわからない
ハマちゃんは釣りだけじゃなくパチンコも大好き
昼休みパチンコついでに5億の商談を成立させる意外と有能社員な一面も
協調性だけAのムードメーカー的存在というのが人事部の評価
大友康平が今の奥さんにプロポーズしたときのメッセージの元ネタ「あなたを幸せにする自信はないけどぼくが幸せになれる自信はある」
ハマちゃんがみち子さんと結婚したくて発した名言
釣りは全く興味はないがなぜか『釣りバカ日誌』は楽しめる
西田敏行と三國連太郎の名コンビがなせる技だ
ハンコを押すときにリキを入れる三國連太郎のコミカルな芝居好き
あと山瀬まみ演じる久美子が新幹線が走り出してから「ハマちゃんいつ帰ってくる」ってセリフも好き
あの独特の喋り方がたまらない
配役
コンピューターの入力ミスで鈴木建設四国支社高松営業所営業課から東京本社営業部営業三課に栄転した三度の飯より釣りが好きな釣りバカの浜崎伝助に西田敏行
伝助の妻の浜崎みち子に石田えり
鈴木建設代表取締役社長の鈴木一之助に三國連太郎
一之助の妻の鈴木久江に丹阿弥谷津子
鈴木建設東京本社営業部三課課長の佐々木和男に谷啓
鈴木建設専務取締役の秋山に前田武彦
鈴木建設常務取締役の小池に児玉謙次
鈴木建設秘書課課長の草森に園田裕久
鈴木建設人事部長の福間に大塚国夫
鈴木建設人事課長の宇田川に佐々木勝彦
社長専用車運転手の前原に笹野高史
鈴木建設営業三課の恵に戸川純
鈴木建設営業三課の久美子に山瀬まみ
高松営業所所長の野口に名古屋章
高松営業所営業課課長の柏木に鈴木ヒロミツ
東京の釣り船店主の太田八郎に中本賢(当時はアパッチけん)
八郎の父で神経痛の調子が良ければ釣り船の船頭をやることもある太田善吉に江戸家猫八
追悼・西田敏行さん
西田敏行さん死去。
映画『釣りバカ日誌』シリーズ、TVドラマ『池中玄太80キロ』など数多くの作品に出演してきた日本を代表する役者。国民的俳優。
歌手としても活躍し、『もしもピアノが弾けたなら』は大ヒット。
紅白歌合戦にも出場。紅白では出場歌手だけではなく、司会や審査員も担当。
関西ローカル番組『探偵!ナイトスクープ』の2代目局長を19年の長きに渡って。
また、同郷・福島の大スター。福島の顔。
個人的に、亡き父と似てる所もあり(風貌や『釣りバカ』などで時々出すぽっちゃりお腹とか)、本当に子供の頃から馴染みがあった。子供ながらに最初に覚えた日本の俳優も西田さんだったかもしれない。
マルチな才能。親しみ易さ。
嗚呼、ハマちゃんが死んじゃったよ…。
やっぱり『釣りバカ』のハマちゃん。
思いっきり笑わせ、ほっこりさせてくれた。
ハマちゃん=西田さん。もはや演技じゃなく、素だと思っていた。三國連太郎とはコンビなのかと思っていた。その後濱田岳主演でTVドラマでリブートされた時、まさかのスーさん役には驚いた!
勿論ハマちゃんみたいに愉快で楽しくて温かい人柄で知られているが、真面目でもある。万年ヒラのぐうたら社員ではない…?
アドリブ全開のコメディ演技で有名。アドリブには多くの犠牲者が…(笑)。シリアス演技にも定評あり。昔見た『植村直己物語』は印象に残っている。ゴジラとかドラえもんとか見てたまだ子供の時に見たのに、良かったなぁ…。メッチャ久々に見たい。本人にとっても役者として転機になった作品だとか。それから、『アウトレイジ ビヨンド』。善人役や品行方正な作品が多い中、まさかのバイオレンス映画でヤクザの幹部。北野&中野vs西田さん&塩見さんの怒号バトルは邦画史上屈指のド迫力!
TVドラマでは『池中玄太80キロ』だろうが、私は世代的に見た事ナシ。『西遊記』はうっすらと。最も印象的なのは『白い巨塔』。財前のゲスい義父もハマっていた。最近だとやはり『ドクターX』か。
美声の持ち主。代表曲は『もしもピアノが弾けたなら』。だけど私はドラえもん映画『日本誕生』の主題歌『時の旅人』が印象に残っている。曲もいいが、作詞・武田鉄矢、作曲・堀内孝雄、歌・西田さんというスゲェ~!面子。
『探偵!ナイトスクープ』の局長も良かったね。バカバカしい依頼にはゲラゲラ笑い、感動的な依頼にはほろりと涙を。個人的には西田局長の頃が良かったなぁ…。
俳優・歌手・タレント…。多方面で非凡な才能を。
でも西田さんが西田さんであり、西田さんが大好きな理由。
福島への愛。
幼い頃のエピソードは有名。県が誇る猪苗代湖を海だと思っていた。だって、猪苗代湖はあの広さ。海だと思うって!
父親に連れられて、週末はよく映画館へ。やがて俳優が目指す道となったという。
その映画館。私もしょっちゅう通っている。西田さんもあそこで映画を見てたんだ…。
その映画館で2009年、『釣りバカ日誌20 ファイナル』の試写会。それに当たり、来場した西田さんを生で。劇場大歓声。前の方に座っていた女子高生たちがキャーキャー手を振り、西田さんもにっこり返してたっけ。
東日本大震災が起きた時は、風評被害に苦しむ福島を声を強くして代弁。
美しい福島は汚したのは誰だ!?
福島は負げねぇ!福島は負げねぇ!
復興支援のフェスにも出場。福島へ思いを込めて歌った。
毎年住んでる町で行われる夏祭り。今回の応援ソングとしてレコーディングに参加。祭りで流れた時、来てるのかとワクワクした。
その一方、度々病を…。
病と同じくらい悲しかったのは、あるデマ。薬物使用疑惑や鬼畜なSMプレイにハマっている…。
その時は本当か嘘か分からない時もあった。もし、本当だったら…? いや!あの西田さんがそんな事する訳ない。根も葉もないデマであり、SNS上に流した奴は逮捕。安堵した。
数年前に県民栄誉賞。
当然です。
笑わせ、泣かせ、驚かせ、あの温かい笑顔。
誰からも好かれ、仕事をした人やファンや福島を愛し…
『釣りバカ日誌』でハマちゃんのみち子さんへのプロポーズの言葉。
僕はあなたを幸せにする自信がありません。でも、僕が幸せになる自信はあります。
そんなあなたを見て、私たちはずっとずっと幸せでした。
【”一生幸せになりたいなら、釣りを覚えなさい。”釣り好きの平社員とその妻が社長と知らずに釣りを教えて親切にしたり、社長と分かっても態度を変えない所が良いなあ。面白いシリーズを見つけちゃったな。】
■この作品はドーモ、漫画が原作らしい。そんなことも知らないのか!と怒られそうだが、知らなかったモノは仕方がない。
それにしても、寅さんシリーズの同時上映作品だったこのシリーズ、22作も製作されているのにはビックリである。
山田洋次監督が脚本を手掛けているそうだが、この作品、ほのぼのとしていて面白いなあ。
◆感想
・高松支店から本社へコンピューターの間違いで異動になった浜ちゃん(西田敏行)が、その異動を断るシーンが可笑しい。東京みたいな空気が汚れていて、魚も住んでいないようなところには行きたくない、と言う理由が可笑しいんだよね。
フツーは本社勤務であれば栄転(と言う言葉も最近は聞かないが)だろうにねえ。
だが、奥さんのみち子さん(石田えり)に東京湾の魚の豊富さを説明され、異動を受けるシーンも面白いし、この夫婦がお互いに浜ちゃん、みち子さんと丁寧語で呼び合う姿も良いね。
・鈴木建設の社長のスーさん(三國連太郎)と浜ちゃんの会社近くの食堂での出会いのシーンも良いね。魚をキレイに食べる浜ちゃんが、スーさんのあんまり上手に食べてない魚を貰うシーン。”大事に食べなきゃ、可哀想だよ。”
個人的な意見であるが、私は魚をキレイに食べる人間は信用する男である。序でに、食べ方もね。人柄が出るんだよね。
・浜ちゃんに誘われてに、いそいそと楽しそうに釣りをするスーさんが、浜ちゃんより魚をドンドン釣っちゃうシーンも可笑しいね。ビギナーズラックかな。
■スーさんが会社ではキビシイ社長で仕事を頑張っているのに、自分の事を”寂しい老人”と言ったり、逆に浜ちゃんやみち子さんが楽しそうに生きて居る姿の対比も、巧いよね。
<”人間にとって、ホントの幸せとは。”という山田洋次監督が、ずっと描いているテーマをサラリと盛り込んだこの作品は、面白かったな。
暫く、寅さんシリーズと並行して観て行こうと思ったよ。>
国民的人気シリーズを今更ながら初鑑賞。 大企業の社長と平社員の友達...
国民的人気シリーズを今更ながら初鑑賞。
大企業の社長と平社員の友達づきあいという、あり得ない組み合わせがおもしろい。
お互いの「正体」が判明し、一線を画したわけで、これで終わりでもおかしくないが、シリーズとしてどうつながっていくのか、2作目以降が気になる。
ただ、前半は「合体」が多くて少しイライラする(笑)
役者の技。
西田さんと三国さん。この二人が並び立っての人情小ネタ話。
周りを手堅い方々が固める。
それぞれの持ち味を十分に出しつつも、お互いですぎない。ちょうどいいアンサンブル。
笑えるだけじゃなく、ほろっと来る場面や、大人ならではの葛藤も。
世間のしがらみから自由なようでいて、自由になり切れない。
それを仕方ないと人生経験豊富な老人はあきらめ、そのパートナーがその老人に優しく寄り添う。
社会の枠にとらわれないお子ちゃまのような自由人の、その相手に向けるその笑顔。切ない。
でも、まあ、最後には、やっぱり気持ちのいい解決。
シリーズものの1作目とみると「これからどうなる?」という終わり方だが、普通で考えればちょうどいい匙加減の終わり方。
浜ちゃん、スーさん。稀有な関係。
年齢差があり、社会的地位(会社内での地位)の差もある。
この後、シリーズの中でこの二人の友情がどう続いていくのか。
極悪も演じられるお二人がさらっと演じてくださったからこそ、ただ浮ついた雲の上の話ではなく、どこか地に足ついた現実にありそうな話に仕上がっている。
すごい役者です。
浜ちゃんのプロポーズの言葉
「ぼくはあなたを幸せにする自信はありません。しかし、自分が幸せになる自信は絶対ある」
変なプロポーズですが、素敵な言葉でしょ。浜ちゃんいいですね!
三國連太郎さん、西田敏行さん、石田えりさん。とてもいい映画でした。心がほっこりする。この歳になって、この映画のよさがわかりました。
日本一のコンビ誕生!
序盤の舞台は香川県の女木島。ハマちゃんの家は瀬戸内海を一望する一軒家。穏やかな海と美しい自然、高松まではフェリーで20分!最高の立地〜!私もここに住みたいー!
さて、ハマちゃん、釣りバカならこの夢のような土地から東京への栄転の辞令がなぜか出てしまう。しくしく落ち込むハマちゃんにポジティブなみち子さんが励まして、二人はウキウキ東京へ!
東京で待ってたのはクロダイ、カレイ!そして、運命の親友!釣り歴も立場も年齢も飛び越え、仲良くなる二人がなんとも微笑ましい…。こんなに釣り合わないけど釣り合ってる凹凸コンビ他にいない!そんなおじさん二人に癒される我々です。
釣りバカシリーズの原点なので、なんで二人は友達?いつ同じ会社って分かったの?みち子さんはなんでハマちゃんと結婚したの?などなどの全ての疑問が解決するので、他のシリーズ見ておもしろかった人は見て欲しい!
ただ、最後が「そこで終わり!?」なのが残念…。
そして、2では都合よく「あれはなかったことでヨロシク!」になってるのが悲しい。
でも、それを許せちゃうのが釣りバカの魅力的ですね。
スーさん、ハマちゃんGo!
番外編も含めて全22作品が作られた、松竹の喜劇シリーズの記念すべき第一作。
四国から東京に転勤になったハマちゃん(西田敏行)、愛する妻(石田えり)とともに上京。
東京でも好きな釣りに勤しむが、たまたま知り合ったスーさんを釣りに誘い、仲良くなる。
ところがスーさんはハマちゃんの会社の社長だった。
こういう喜劇は楽しい。
ふと気持ちが
世代や立場を超えた浜ちゃんとすーさんの素敵な友情には憧れます。約30年前の作品なので、どこか会社の雰囲気も牧歌的。いや、今の忙しすぎる時代がおかしいのかもしれないですよね。いやいや、こんなサラリーマン人生自体が夢物語なのかも。疲れた時に何となく鑑賞しても残るものがあって、ふと気持ちが軽やかになりました。
本シリーズはバブルの頂上から、その長い長い下り坂の全てを記録したのだ思います
1988年12月の公開
バブル最高潮の頃、どこまでもいつまでもこの好景気が続くと誰もが思っていました
24時間働けますか?なんてCMソングが流れるのはその翌年からでした
今からしたらどんだけブラックなんだよ!と思うかも知れませんが、そうじゃなかったんです
確かに上の連中は交際費を湯水のごとく使ってましたが、ヒラはそんな余録はなく馬車馬のごとく働いていました
でも給与もどんどん上がって、時間外手当てだって青天井で支給されていました
どうかすると本給より多いくらい
だから深夜まで毎日残業して、そこから盛り場に飲みに繰り出して、午前様でタクシーで帰宅なんてザラ
ヒラだって金回りは良かったのです
将来は安定して約束されていたように思えたのです
ブラックなのは、それだけ働いたのに出すもの出さないからです
そして将来を約束出来ないからです
残業は○○時間までしか認めないとかから始まって、酷くなるとサービス残業の強要までする
交際費なんかもってのほか、事務用品までケチり出す
給与水準は下がってばかり
それでいて仕事の成果目標は高くなるばかり
成果を上げられないのは真面目に働いてないからだ!と社員を吊し上げる
会社が潰れるよりましだろう!
これがブラックです
1988年、この頃はまだブラックなんて言葉はなかったのです
この頃まではまだハマちゃんのような社員だって活かせる余裕が会社にはあったのです
5時から社員なんて流行語もありました
夜の接待や社内の宴会で大活躍する人です
これだって才能です
この仕事はこの方面の才能の無い人にとっては苦痛でしかないのです
バブルが過熱していよいよ人手不足が深刻化してきたのもこの頃
新卒は今から考えられないような大量採用でした
ぶらぶらしてるような社員はだんだんとまわりから白い目で見られるようになって来ていたのです
だから夢物語なんです
美しい夢なんです
だからヒットしたのです
余裕のあった頃を懐かしく思う物語だったのです
つまり家族的経営といわれた日本式経営が夢物語になっていったのです
だから社長と社員の家族的な温かい交流の物語がうけたのです
本作はヒットしてシリーズ化されて、なんと22作も作られて2009年まで20年も続きました
やがてバブルが崩壊して、経営の筋肉質化とか言われて実行されていきました
その実態はブラック化だったのです
ハマちゃんのような社員は真っ先に消えて行きました
その20年の途中で同じ夢物語でも意味合いが変わったのです
そして、より夢物語の度合いが強くなっていったのです
本シリーズはバブルの頂上から、その長い長い下り坂の全てを記録したのだ思います
あなたを幸せにする自信はないけど、あなたといる事で自分が幸せになれる自信はある。
労働を片手間に女木島で釣りを楽しむ主人公がひょんなことから東京への転勤を言い渡されるところからお話がスタート。
プロット云々とかでなく単純に対話が面白い。時代感というかゆとりのある感じでやたらと感情を揺さぶる系の映画じゃないところもいい。腰越あたりでシロギス釣りもやりたくなる。
実は作中でスーさんの出身校という設定になっている高校があって、それが我が母校なのです。やたらと校歌が長いことで一部の人間に知られている(かもしれない)長野の進学校なのですが、この映画のスーさんの出身校というのは誇れる事だなあと思った。なんていうか一作目は特に経営者としてのオーラがあるしね、スーさん。
最近の映画ではなくなった古風な演出や掛け合いが逆に新鮮でした。「合体!!!」とかをタイトルと音生かしで表現してるのとかね。素敵ですよね〜。
なお作中、釣りが好きになる二つの資格として以下が紹介されている。
①気が短いこと
②助平なこと
②はなんか釣った魚を捌くときとか連想しちゃうんですが、なんか関係あるんでしょうかね?・・・ちょっとわかりませんけど、①の方に関しては気が短かったら続かないような気がするのだけど、どうだろう。この辺り釣りをやってみると理解できるんでしょうか。折角、わたしも海の近くにいるのだから釣りを楽しみたいな〜と感じた次第です。
待ってましたテレ東一挙放送、また楽しみが出来ました。 石田えりが可...
待ってましたテレ東一挙放送、また楽しみが出来ました。
石田えりが可愛い、理想の奥さん。三國蓮太郎もさすが味あります。
・とにかくこれですね。合体!(笑)
・釣りまくるスーさん。ただし釣った魚、ほぼ動かず。
・釣り好きになる資格
・勘違いする運転手
・一所懸命な社員ばかりの会社なんて面白くもなんともない。激しく同意(笑)
・鶏がら女
なんだかんだで人気者の浜崎伝助、羨ましい。中途半端なエンディングだが続編ありなのでよしとしよう。が、歌はいただけない(笑)
なにも考えず楽しめる
シリーズ通じて遅まきながら初めて鑑賞。1988年、こんなに昔だったんだ。シリーズ化前だからこそのこのエンディングか、納得。
シリーズ化しただけあってキャラ設定と配役が際立ってる。脚本も手堅い。
サカナの種類に例えた浜ちゃんの「ダイバーシティ組織論」が印象的。
いつの時代に見ても面白い!
新入社員編がテレビドラマで始まったので、映画版を1から見ようと見始めました。
子供の頃にチラッと見たときは、合体が気まずかった記憶(笑)
今見ると奥さん想いで、好き好きが伝わってきて、浜ちゃんみたいな人と結婚したいなと思います。
浜ちゃんが会社に一生懸命なやつばかりじゃつまらないと言っていましたが、タモリさんも「やる気のあるやつはされ!」という似たような名言を仰っています。
納得する言葉ですね。
2021/4/24 2回目鑑賞
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