「西田敏行さんを偲んで」釣りバカ日誌 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
西田敏行さんを偲んで
西田敏行さん
2024年10月17日東京都世田谷区の自宅で虚血性心疾患により76歳で他界
郡山出身
福島県を代表する名優
コミカルな芝居を中心にヤクザ役も
歌手として『もしもピアノが弾けたなら』が大ヒット
なんでもこなせるマルチプレーヤーでした
合掌
1988年制作公開作品
そりゃ山瀬まみもメチャ若い
僕はまだ子供だった
過去数回鑑賞
今回はU-NEXTで
便利な時代になったものだ
監督は『俺ら東京さ行ぐだ』『祝辞』『釣りバカ日誌』シリーズの栗山富夫
脚本は『同胞 はらから』『幸福(しあわせ)の黄色いハンカチ』『小さいおうち』『キネマの神様』『こんにちは、母さん』の山田洋次
脚本は他に『真夜中の妖精』『赤ちょうちん』『実録おんな鑑別所 性地獄』『女秘書の告白 果肉のしたたり』『エロス学園 感度ばつぐん』の桃井章
粗筋
香川県高松市がすっかり気に入ったサラリーマンのハマちゃんこと浜崎伝助は終の住処と決めて離島の女木島に一軒家を購入
大好きな釣りと大好きな妻のみち子さんと幸せな暮らしをしていた
そんなある日に東京本社転勤の辞令が
はじめは反対していたハマちゃんだがみち子さんの説得で夫婦そろって東京に引っ越すことに決めた
新居は北品川のマンション
食堂の向かい合わせの席で初めて出会った老人に釣りの手解きを伝授するハマちゃん
老人の名字は鈴木なのでフレンドリーなハマちゃんはスーさんと呼ぶ
しかしその老人はハマちゃんが勤める鈴木建設の社長の鈴木一之助だった
勤めている社長の顔も知らないハマちゃん
なんやかんやでハマちゃんは四国支社高松営業所にまた転勤決定
浜崎夫妻はまた女木島に戻ることに
シリーズ化は全く想定されていなかったであろう釣りバカ日誌の第1作
ハマちゃんとスーさんの別れはせつない
やっぱりみち子さんは浅田美代子じゃなくて石田えりの方が良い
高松のハマちゃんはバイク通勤
女木島からフェリーに乗り本土に
ノーヘル
髪型が崩れるのが嫌だったのか風を感じたかったのか
88年だからセーフかなと思ったらノーヘル禁止は75年から
まぁ娯楽映画だし良いってことよ
自動車学校とかの教材じゃないんだから
ハマちゃんはカメラを写真機と言う
西田敏行世代の芸能人はカメラといえば撮影機のことでありカメラではなくキャメラと言う
なぜなのかは業界人ではないのでよくわからない
ハマちゃんは釣りだけじゃなくパチンコも大好き
昼休みパチンコついでに5億の商談を成立させる意外と有能社員な一面も
協調性だけAのムードメーカー的存在というのが人事部の評価
大友康平が今の奥さんにプロポーズしたときのメッセージの元ネタ「あなたを幸せにする自信はないけどぼくが幸せになれる自信はある」
ハマちゃんがみち子さんと結婚したくて発した名言
釣りは全く興味はないがなぜか『釣りバカ日誌』は楽しめる
西田敏行と三國連太郎の名コンビがなせる技だ
ハンコを押すときにリキを入れる三國連太郎のコミカルな芝居好き
あと山瀬まみ演じる久美子が新幹線が走り出してから「ハマちゃんいつ帰ってくる」ってセリフも好き
あの独特の喋り方がたまらない
配役
コンピューターの入力ミスで鈴木建設四国支社高松営業所営業課から東京本社営業部営業三課に栄転した三度の飯より釣りが好きな釣りバカの浜崎伝助に西田敏行
伝助の妻の浜崎みち子に石田えり
鈴木建設代表取締役社長の鈴木一之助に三國連太郎
一之助の妻の鈴木久江に丹阿弥谷津子
鈴木建設東京本社営業部三課課長の佐々木和男に谷啓
鈴木建設専務取締役の秋山に前田武彦
鈴木建設常務取締役の小池に児玉謙次
鈴木建設秘書課課長の草森に園田裕久
鈴木建設人事部長の福間に大塚国夫
鈴木建設人事課長の宇田川に佐々木勝彦
社長専用車運転手の前原に笹野高史
鈴木建設営業三課の恵に戸川純
鈴木建設営業三課の久美子に山瀬まみ
高松営業所所長の野口に名古屋章
高松営業所営業課課長の柏木に鈴木ヒロミツ
東京の釣り船店主の太田八郎に中本賢(当時はアパッチけん)
八郎の父で神経痛の調子が良ければ釣り船の船頭をやることもある太田善吉に江戸家猫八