「【”一生幸せになりたいなら、釣りを覚えなさい。”釣り好きの平社員とその妻が社長と知らずに釣りを教えて親切にしたり、社長と分かっても態度を変えない所が良いなあ。面白いシリーズを見つけちゃったな。】」釣りバカ日誌 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”一生幸せになりたいなら、釣りを覚えなさい。”釣り好きの平社員とその妻が社長と知らずに釣りを教えて親切にしたり、社長と分かっても態度を変えない所が良いなあ。面白いシリーズを見つけちゃったな。】
■この作品はドーモ、漫画が原作らしい。そんなことも知らないのか!と怒られそうだが、知らなかったモノは仕方がない。
それにしても、寅さんシリーズの同時上映作品だったこのシリーズ、22作も製作されているのにはビックリである。
山田洋次監督が脚本を手掛けているそうだが、この作品、ほのぼのとしていて面白いなあ。
◆感想
・高松支店から本社へコンピューターの間違いで異動になった浜ちゃん(西田敏行)が、その異動を断るシーンが可笑しい。東京みたいな空気が汚れていて、魚も住んでいないようなところには行きたくない、と言う理由が可笑しいんだよね。
フツーは本社勤務であれば栄転(と言う言葉も最近は聞かないが)だろうにねえ。
だが、奥さんのみち子さん(石田えり)に東京湾の魚の豊富さを説明され、異動を受けるシーンも面白いし、この夫婦がお互いに浜ちゃん、みち子さんと丁寧語で呼び合う姿も良いね。
・鈴木建設の社長のスーさん(三國連太郎)と浜ちゃんの会社近くの食堂での出会いのシーンも良いね。魚をキレイに食べる浜ちゃんが、スーさんのあんまり上手に食べてない魚を貰うシーン。”大事に食べなきゃ、可哀想だよ。”
個人的な意見であるが、私は魚をキレイに食べる人間は信用する男である。序でに、食べ方もね。人柄が出るんだよね。
・浜ちゃんに誘われてに、いそいそと楽しそうに釣りをするスーさんが、浜ちゃんより魚をドンドン釣っちゃうシーンも可笑しいね。ビギナーズラックかな。
■スーさんが会社ではキビシイ社長で仕事を頑張っているのに、自分の事を”寂しい老人”と言ったり、逆に浜ちゃんやみち子さんが楽しそうに生きて居る姿の対比も、巧いよね。
<”人間にとって、ホントの幸せとは。”という山田洋次監督が、ずっと描いているテーマをサラリと盛り込んだこの作品は、面白かったな。
暫く、寅さんシリーズと並行して観て行こうと思ったよ。>
私もこの映画は比較的最近見ました。
漫画も知ってたし、映画の存在も知ってたのに、わかったような気持ちで見ていませんでした。
でも、おっしゃられるように、とても楽しくていい映画ですよね。