タンポポのレビュー・感想・評価
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素人にわかんない味のラーメン、作ってどうすんの?
映画「タンポポ」(伊丹十三監督)から。
物語とは関係のないようなシーンが多用され、
その意味を探ろうとして、正直、疲れてしまった。(笑)
こんな時代だから、インターネットで探れば、
どこかにヒントや答えが見つかるかもしれないが、
それも野暮かなぁ、私の感性が磨かれていないのだな、と
思うことで割り切ることにした。
物語の中で、老舗ラーメン屋のおやじがうんちくを語り、
ど素人にわかってたまるか・・みたいな啖呵をきる場面がある。
その時、主人公の宮本信子さんは言い返す。
「だっておじさん、ラーメン食べるのは、そのど素人なのよ。
素人にわかんない味のラーメン、作ってどうすんの?」
この映画も(私には理解できないが)、
きっと必要なシーンとして盛り込んだと思うから、
この台詞を残しておきたいと思う。
「ラーメン」だけに絞っても、面白い作品になったのになぁ、と
呟いてメモを閉じた。
とりとめのない話の詰め合わせ
総合55点 ( ストーリー:50点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
「マルサの女」「スーパーの女」等で業界の裏側を見せたように、ラーメン屋を繁盛させるための裏側の努力を見せて店を再生させる話なのかと思ってみていた。ところが全く本筋と関係のない小話や場面を見せるとりとめのないことが続く。役所広司の濡れ場などに官能的面白さや芸術性があったりしたが、基本的に意味がない物語をこんなに挿まれてもまとまりがない。瀕死の妻に料理を作らせ、スパゲティを音を立てて食べさせ、会社の役員が食事をして、それがどうしたのか。本筋のラーメン屋も掘り下げ方が浅くて、この程度でお店の再生など納得出来ない。伊丹監督作品は殆ど見ているが、その中で最もつまらない作品だった。監督として初期の作品だから、何でもかんでも詰め込むという遊び心が過ぎて主題がはっきりしていなかったのではなかろうか。
笑えてエロい、グルメ映画
伊丹作品のなかで一番すきな作品。
オープニングで観客に向かって語りかけたり
ナインハーフみたいな生卵をつかったシーンとか
西部劇ちっくなラーメン店のシーンとか
遊び心満載の作品です。
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