「おにぎりかラーメンか」タンポポ kalichan88さんの映画レビュー(感想・評価)
おにぎりかラーメンか
トラックの運転手のゴローとガンが入ったラーメン屋では、タンポポという女性が1人で切り盛りしている店だった。味はイマイチなのだが、人柄に惚れ、ゴローはタンポポに頼まれるまま街一番のラーメン屋にすることにする。
所々に食べ物に関する話も挟まれていて、観ていて飽きない面白さ。それぞれのキャラクターが個性的でまるで漫画を観ているような感覚がある。途中に挟まれる小話はセリフも少なく、俳優の微妙な演技で語られユーモアに富んでいて笑える。全体的に明るく子どもも観れるような話の運びなのだが、途中でおっぱいが出てきたり妙に性的な要素があり、ギョッとしたのは私だけか。あれが無ければよかったのになぁと私は個人的に思うが、あぁいうのがいいとされる時代だったのかもしれないので、そういうことにしておこう。
つい最近「かもめ食堂」を観た。その時におにぎりが日本人のソウルフードだと言われていたが、実はラーメンなんじゃないかと私は常々思っている。おにぎりは誰にでも作れて親が作ってくれた思い出などが付いて回る食べ物だが、日本人同士の会話で話題になる食べ物と言えば圧倒的にラーメンである。こだわる人はかなりこだわる。店を食べ歩いて回るラーメン批評家だっている。
おにぎりとラーメンは質が違えども、両方ソウルフードなのかなぁ。
前にも書いたが、アメリカ人のソレは「ピザ」だと私は断言する。「ピザ」と言う言葉だけで彼らの脳内には、ピザの美味しさや各自のピザに対するこだわりや想いが駆け巡るらいい。きっと思い出も付け足されるのだろう。
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