太陽を盗んだ男のレビュー・感想・評価
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生臭い映画
沢田研二でなければ出来ない映画
途中の、髪の毛が抜けるあたりで見るのが辛くなって挫折。
アクションなどもあって当時は娯楽映画としても楽しめたのかもしれないが、今の自分にはちょっと見続けるのが怖く感じた。
途中までだが、沢田研二でなければ出来ない映画だと思った。
ひょうひょうとして何を考えているか分からない、明るいように見えたかと思えば影もあってちょっと闇も感じる。それが政治的な目的もなく、何となくプルトニウムを盗んでしまう主人公にぴったり。
原爆製造の場面はこんなんで良いのかと思ったけれど、映画、原子の力(1947)の映像の一部を観て似たような感じで驚いた。
実際に原爆製造に関わった科学者たちが、防護服も着ないで試験官にプルトニウムを入れて見せびらかしている映像。
この映画も含め、今ならちょっと考えられない。そんなところでも時代を感じた。
42年ぶり劇場鑑賞
昭和って素晴らしい
今の時代なら制作は100%ムリ
やっと見たけど
オールベストタイム的なもので常に上位の作品なので期待しながらもストーリー展開は想像できる範疇なので作業BGM的に鑑賞。
車の爆破とかアクションシーンとか煙草を噴かす場所が昭和だなぁ…と無駄な感傷が入り交じるのが一々邪魔。ノスタルジーに浸り悦に入るのはもう過ぎたと感じた。
作中の展開からのあのラストシーンはやや逃げな気がする。
と言っても映像にするのは至難の業になってしまうからしょうがないかもしれないが。
菅原文太は仁義作品イメージが強くそれだけで受け入れづらかったが、抑えた演技はとても良かった。でもあの高さからの落下はどう考えても両足骨折どころじゃないだろう。
しかし、あそこまで緻密且つ知識に富みながら被爆は避けられない事柄なのかが、化学に疎いものには解からない。
それとも初めから死ぬ覚悟だったのか。だとしたらその心理動向の描写は薄い。
結末はタイトルが
ラストシーンに関して、原爆が爆発したのかしていないのか推測されていますが、すべてはタイトルが物語っていると思います。
『太陽を盗んだ男』
そう彼は太陽を盗んだのです。つまり核の冬をもたらしたのです。
(プールのシーンは彼の空想だと思います。被爆の影響?)
余談
子供の頃にTVで放送されたのを少し見ていて(兄が熱中して見ていたのを少しだけ見た)、猫が死んだシーンがだけ強烈に印象に残っていて、彼がおかしくなって猫に食べさせたと思い込んでいたんですが、実際は猫が勝手に食べ、死んでしまったことに彼はとても悲しんでいましたね。
子供の頃の記憶って曖昧なものです。(ちなみに髪の毛がごっそり抜けるシーンも記憶に残っておりました)
ぎゃあ面白い
今までずっと見たかったんだけど、この時代の映画って見た事なかったから敬遠してたことに後悔した、、。
めちゃくちゃおもろくてあっという間の約2時間半。
最初のバスジャックも大事なシーンだったのねー!
大きな人質=相手側が言うことを聞いてくれる(ハッタリもあったが)っていうことを示してたのかなって思った
普段は教師やってて裏では原爆作ってるとかまーとんでもない二面性を持ってるわ
ネコちゃん死んじゃった事、、、残念😭
ちょいちょい笑えるようなシーンもあって、例えば王貞治やりました!に被せて城戸誠もやりました!って言ってるところとか、山下刑事の前に話してた田中刑事だったかな?の役柄とかクスッと来た!
ラスト、ゼロさんとか山下警部しんじゃって悲しみ!山下警部の執念が鬼気迫るものだった。
ガチラスト、原爆は爆発してしまったってことで良いのかな?あと、プールでいっぱい死なせちゃったやつも現実って事で??犯人も浮かんでる情景だったから現実かわかんなくなっちゃった
ストーンズは来ない
原爆の製造過程を長々と描写する演出に説得力があるのか、国会議事堂や皇居前でのゲリラ的撮影は今や不可能に近い当時でもキワどい行為、何よりもリアルな演技を見せ付ける野良猫の死に際が残酷過ぎる。
軽い要望で振り回す至って動機が不透明な沢田研二は最後まで緩めの緊張感で、鬼のような執念で追い詰める菅原文太との格闘後の落下、奇跡的に生かされる主人公、死んだとは思えない、ニューヨークで原爆を持ってしまったトラヴィス・ビックルが如き、シュレイダー兄弟の脚本的発想でレナード兄??
現実的なリアルがある反面のピコピコ音やら微妙に醸すSF感が浮世離れした世界観を、スケールがデカい割に派手な銃撃戦やアクションシーンなどは控え目に、街のド真ん中で繰り広げられる撮影の凄みが伝わる長谷川和彦の強引さが破壊的!??
強烈な、伝説的カルトムービー
DVDで2回目の鑑賞。
なんと表現すれば良いのでしょう。この映画にはとてつもないパワーがある。人を惹きつけて止まない魅力がある。だからこそ公開後50年近い月日が経っても愛され続けている。
特にテーマやメッセージは無いように思いましたが、何かを訴え掛けるような凄みを感じました。強いて言うならば、安保闘争敗北後に訪れた虚無へのささやかな復讐でしょうか?
面白いエンターテインメントをつくってやろうと云う熱気が伝わって来ました。それは画のダイナミックさに表れていて、どのシーンも邦画のイメージを凌駕するスケールでした。
ストーリーからしてセンセーショナル。原発からプルトニウムを強奪して原爆をつくり政府を脅迫するも、要求内容が思い浮かばず、ナイター中継を最後まで放送しろだとか、挙げ句の果てにはラジオ番組でやりたいことを募集する大胆さ。
1970年代の社会に漂う空気感なのか、どことなくしらけているが故に、空前の犯罪者にも関わらず憎みきれない城戸誠の行動に、山下警部と同じく振り回されてしまいました。
当時だからこそつくり得た作品、と云うものがあると思います。本作もそのひとつだな、と…。「仁義なき戦い」シリーズと同じ匂いがします。本作のために行われた撮影は今じゃコンプライアンス的にアウトなものばかり。令和では撮れない。
伝説的な本作ですが、万人に知られているわけではなく、一部に熱狂的なファンを持つカルトムービーと云う位置づけ。公開時の興行成績は芳しいものではなかったとのこと。
コケた要因はよく分かりませんが、ただひとつ言えるのは、本作はこのままカルトムービーとして伝説的となることで、永遠に輝き続けるのではないか、と云うことだけです。
[余談]
あれ。この劇伴どこかで聴いたことあるな。なんて映画だったっけかな、それともドラマだっけか。一生懸命考えましたが思い出せず、ウィキペディアで調べたら一発でした。
なるほど、エヴァか…
※修正(2024/05/15)
確かにこれは良い映画
例えばキムタクでは無理だろう
狂気
名タイトル
変わる味わい3度目鑑賞
「太陽を盗んだ男」。シーン展開や表現演出は今も飽きずに観ることができる。セリフに多少時代を感じさせる部分はあっても映像として古びていない。ということは逆に言えば、公開当時はいろいろ先取りしていたのではないかと思う。沢田研二(ジュリー)と菅原文太のWスターに池上季実子出演なのに一般的にはウケておらず、カルト映画扱いで興行収入は伸び悩んでいる。当時は時代の気分が映画の先進性に追い付いていなかったのかもしれない。それが20年後30年後と時間をかけて、映画評論家が選ぶオールタイムベストの順位を次第にランクアップさせてゆき、ついに(2018年のキネ旬で)70年代邦画のベスト1に登りつめた映画なのだ。続きはnoteにて。https://note.com/daika/n/n69065da3b7d7?magazine_key=m8000cfeda611
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