太陽の季節

劇場公開日:

解説

若い世代の異常な生態を描き反響を呼んだ石原慎太郎の同名の原作(芥川賞受賞)の映画化。「顔役 (ボス)」の古川卓巳が脚色・監督し、「ただひとりの人」(二部作)の伊佐山三郎が撮影を担当した。主な出演者は「愛情」の長門裕之と坪内美詠子、「姉さんのお嫁入り」の三島耕、「東京バカ踊り」の南田洋子、「黒帯有情 花と嵐」の東谷暎子、他に河上敬子、中原早苗など。

1956年製作/89分/日本
原題または英題:The Scorching Sea
配給:日活
劇場公開日:1956年5月17日

ストーリー

ハイ・スクールの学生津川竜哉は、拳闘に興味を持つタフな若者だった。ある日、彼は遊び仲間の佐原や江田たちと銀座に出た。持ち合せた金の不足から、彼等は素人娘をさそって遊ぶことに決め、とある帽子屋から出て来た武田英子ら三人に目をつけた。遊び廻る途中も、竜哉は英子を独占していた。やがて試合の日、竜哉はTKO勝ちしたが傷を負った。待ちかまえていた英子は自分の車で彼を病院に送り届け、次いで二人きりの夜を過した。夏に入る前、英子は逗子にある竜哉の家を訪れ二人は初めて肉体関係を結んだ。その後、ナイトクラブで英子がバンド・マスターと踊っているのを見た竜哉は、カッとして男を撲り倒した。八月のある日、海に漂うヨットの上で抱き合った二人は始めてお互いに愛情を感じ、英子も、自分が女であることに自信をもった。しかし竜哉は愛情を捧げる英子をうるさがり、英子の体を兄道久に五千円で売り渡してそのまま拳闘の合宿に入った。英子は竜哉と会って、自分の体が売物になったことを知った。だが竜哉が本当は自分を愛していると知る英子は道久に五千円を払い戻した。十月になって、子供が出来た英子に竜哉は始末しろとハッキリ言い渡した。英子は妊娠中絶手術の経過が悪く、ついに死亡した。葬式の日、竜哉は英子の家に突然、姿を見せた。列席者のとがめるような視線をはね返した竜哉は祭壇に進み、彼に挑むような笑顔の英子の写真を見詰めた。突然、竜哉は香炉を英子の写真に叩きつけ、驚く人々に「あんたたちにゃ、何も判りゃしないんだ!」と叫んで広間を飛び出して行った。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

3.0【お互いに想い合っているのに、正直になれない男女間に起こった悲劇。今作は”石原裕次郎、衝撃のデビュー作”と言われているが、端役であり、殆ど出て来ません・・。】

2024年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

■大学生・辰哉(長門裕之)は満たされない青春のエネルギーをボクシングとナンパとケンカにぶつける毎日を送っていた。
 ある日、竜哉は仲間と銀座でナンパした女子大生グループのひとり、英子(南田洋子)とベッドを共にする。
 やがて竜哉は、英子から本気で愛されるようになるのだが、竜哉は彼女に冷たい態度を取る。

◆感想

・石原慎太郎の原作がそうなので、何とも言えないが石原のデビュー作品である今作が文壇に波風を立てた事は事実だそうである
 それは、劇中でも描かれている通り、内容が倫理性に欠けるからである。
 だが、「太陽族」なる戦後の若者の生き方を反映しているとして、賞賛もされている。
 事実、芥川賞を受賞している。

・竜哉の妊娠した英子に対する煮え切らない態度には、観ていて腹が立つ。

<ラストの英子の葬儀のシーンで、英子の遺影に対して竜哉が石を投げるというのも、彼の屈託した想いなのだろうが、倫理的に許される行動ではない。
 今作、鑑賞後の不快感はナカナカである。>

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NOBU

3.0葉山女子旅きっぷはお得

2021年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

戦後10年でなんかずいぶんリッチ。基本お金持ちのボンボンの、やりたい放題。この情の薄い若者が、将来政治家になって、更にやりたい放題をする絵が目に浮かぶ。やだねー。

南田洋子がクールな美貌でいい。ファッションもいい。ウエストを絞ってスカートはふわっと広がる、そのシルエットがきれい。着物姿も都会的だった。

野外のビアガーデンみたいなところで、男女が踊ってるシーンがあるが、音楽はハワイアンで、踊りは社交ダンス。面白い組み合わせだわ。この頃は普通のことなのかわからないが、すごく新鮮だった。曲は「ナカプエオ」。よく聞くのは軽快なテンポだけど、けっこうゆっくりだった。こんな感想を書く人、他にいないだろうな(笑)

葉山の海にヨット、うっすら島が見えるのはどこだろう。大島? 葉山は日帰りで行ったことあるけど、小高い山がぽこぽこあって、坂も多いし、道幅も狭い。すぐ渋滞しちゃうのが難点。でも、おしゃれな店が多かった。

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ぷにゃぷにゃ

4.0太陽族と呼ばれた当時のセレブな若者の生態を描いた話だったんですね。...

2020年9月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

太陽族と呼ばれた当時のセレブな若者の生態を描いた話だったんですね。その時代に生きてないと理解できない感覚はあると思うけど、問題作だったろうことは読み取れました。私にはたっちゃんの心理はよく分からなかった。欲望の赴くままに行動する男性とはこうですよってこと??困惑しかなかったです。最後英子が死んじゃった時の反応も、そんなに取り乱すほど愛してはいなかったように見えたのに不思議でした。でも、のちにおしどり夫婦となることがわかっている主演のお二人なので、なんとなく物語とは別の次元でほのぼのとした気分で見てしまいます。長門裕之イケメンだったんですねー!桑田佳祐に激似。笑

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原っぱ

3.05000円

2020年9月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2020年9月7日

映画 #太陽の季節 (1956年)鑑賞

#石原慎太郎 原作の映画化
#長門裕之 と #南田洋子 が出会った作品
#石原裕次郎 のデビュー作
そして、この映画がきっかけで映倫が作られたそうです
当時は社会問題というか社会現象だったんでしょうね

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とし