劇場公開日 1993年5月29日

「あくまでも匿名の病人、その妻、医者、看護士の物語」大病人 ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5あくまでも匿名の病人、その妻、医者、看護士の物語

2025年4月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

主役の三國連太郎さんが良いです。
津川雅彦さんが準主役の活躍。
宮本信子さんは、この物語では少し引いた位置付けで、木内みどりさんが要所で良い味を出しています。

三國さんは、この映画の公開から丁度20年後に実際に亡くなる訳だけれど、この時期にこの映画に参加出来て、嬉しかったのではないかな、などと勝手に思いました。

前半から中盤のドタバタとした笑いも楽しいが、それを経た上で、終盤に告知されて以降の大病人の変化と終末は、かなり心に染みます。

エンディングは、正に大団円だけれど、全く不満には思わなかった。観ていて楽しい映画だった。

ちなみに、キャストには誰も役に氏名が付けられていません。あくまでも匿名の病人、その妻、医者、看護士の物語なのです。

それから、後の映画監督である山崎貴さんが、特殊撮影として参加しているのが面白いですね。

傑作です。

ねこたま