「「がん」を「ポン」と言い換える?」大病人 カール@山口三さんの映画レビュー(感想・評価)
「がん」を「ポン」と言い換える?
大病人
当時は癌宣告をする、しないを世論が分かれた頃の作品かな。
それと丹波哲郎の大霊界などの死後の世界も流行った頃だろう。
あの幽体離脱は見事な映像だった。
「がん」を「ポン」と言い換えるか否か?
これも永六輔「大往生」が言い始めた様な気がする。
特筆すべきことは、
宮本信子さんのアップが異様に長く綺麗なことだ。
伊丹監督の熱烈な愛情を感じつつ、
三國蓮太郎演じる向井武平監督へのライバル心とヒシヒシと感じてしまった。
その後、1997年12月20日に自ら黄泉の国へ行かれたのだから残念だ。
(T_T)
大病人
1993/日本
ガンを宣告された俳優が、死を前にしていかに生きていくかを、彼を支える医師との対立や友情、また様々な葛藤を通して描くドラマ。
「ミンボーの女」に続く伊丹十三監督・脚本作品で、当初は「大病院」というタイトルで製作が進められていたが、伊丹監督の襲撃事件もあってか変更され、死を扱うコメディとして完成した。
「マルサの女2」以来の伊丹作品出演となる三國連太郎が主演、常連の津川雅彦との演技合戦も話題となった。
クライマックスのカンタータ『般若心経』を黛敏郎が作曲。
大病人
1993/日本
配給:東宝
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