大忠臣蔵
劇場公開日:1957年8月10日
解説
これまで幾度か映画化された忠臣蔵だが、今回はワイド・スクリーン、総天然色で趣きも新たに再登場する。「三十六人の乗客」の共同脚色者の一人井手雅人が脚本を、「大江戸風雲絵巻 天の眼」の大曾根辰保が監督し、同じく石本秀雄が撮影を担当した。主な出演者は「赤城の血煙 国定忠治」の高田浩吉、北上弥太朗、瑳峨三智子、「抱かれた花嫁」の大木実、有馬稲子、高千穂ひづる、「東京暮色」の山田五十鈴、歌舞伎の市川猿之助、松本幸四郎、坂東簑助、市川団子、新派の水谷八重子。ほかに、小夜福子、名和宏、万代峰子。色彩はイーストマン・松竹カラー。
1957年製作/155分/日本
原題または英題:A Matter of Valour
配給:松竹
劇場公開日:1957年8月10日
ストーリー
播州赤穂城主浅野内匠頭は、高家筆頭吉良上野介から受けた恥辱にたえかねて殿中刃傷に及んだが、加古川本蔵にさえぎられて吉良を討損じた。お家断絶、内匠頭は切腹。家老大石内蔵助は、無事に城を明渡し、家臣を離散させた。だが、その胸中には、主君の無念を晴らすべく、固い誓いが数十人の連判状と共に秘められているのだった。その時、内匠頭の近習早野勘平は、事件の当日腰元おかると恋に耽り、大事な場に居合わさなかったため、申し訳のため自刃しようとしたが、おかるに止められ彼女の里山崎の在所に落ちた。そして、仇討の連判に加わりたさに、御用の金子をととのえようと撃殺した人の懐から盗んだ五十両--その金こそ、女房おかるが祇園に身を売ってこしらえたのだが、てっきり舅の与市兵衛を殺してしまったものと思い込んだ勘平は切腹してしまった。実は、勘平の鉄砲で死んだのは盗賊となり果て与市兵衛を殺した赤穂の旧家臣斧定九郎だったのだ。--一方、内蔵助は吉良方の眼をあざむくために茶屋遊びにうつつを抜かした。遊女となったおかるは、ある日連判状の秘密を知ったことから、彼女の兄から刺されようとしたが、その誠心を内蔵助に認められ、亡夫勘平に代って密偵を刺し仇の一人を討った。内蔵助の嫡子主税と加古川本蔵の娘小浪とは相愛の許婚であったが、その縁組も内匠頭の無念に破局に直面していた。ある日、主税を慕う娘のあわれさに母の戸無瀬は、山科の閑居に内蔵助を訪れた。だが、内蔵助の妻おりくは、夫の立場と目的を理解する故に、この母娘に冷めたかった。しかし、折しも訪れた本蔵が自らの腹をかき切って罪を償い、嫁の引出物として吉良邸の絵図面を主税に手渡して息絶えたことにより、二人は固く結ばれた。--愈々機熟し内蔵助を始め同志は続々と江戸へ下って行った。そして、途中数々の障害を乗り越えて、ついに吉良邸討入に成功した四十七人の赤穂浪士。そして、見事上野介の首級を挙げることが出来た。
スタッフ・キャスト
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大石内蔵助市川猿翁(2代目)
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大石主税市川団子
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大石おりく水谷八重子(初代)
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早野勘平高田浩吉
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早野おかる高千穂ひづる
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加古川本蔵坂東簑助
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戸無瀬山田五十鈴
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小娘瑳峨三智子
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橘左近初代松本白鸚
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矢頭右衛門七松本幸四郎(9代目)
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浅野内匠頭北上弥太朗
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あぐり有馬稲子
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清水一角大木実
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吉良上野介石黒達也
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桃井若狭介森美樹
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斧定九郎片岡市女蔵
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斧九太夫香川良介
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一文字屋お才万代峰子
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判人源六西川ヒノデ
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与市兵衛小川虎之助
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おかや毛利菊枝
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戸田の局小夜福子
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鷺坂伴内小林十九二
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おくら高木雅代
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落合与右衛門嵐吉三郎
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小林平八郎海江田譲二
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寺岡平右衛門近衛十四郎
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片岡源五衛門名和宏
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矢重太郎小笠原省吾
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原衛門市川小太夫
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千崎弥五郎永田光男
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不破右衛門戸上城太郎
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竹森喜太八山路義人
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村松三太夫青山宏
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堀部安兵衛中田耕二